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長崎旅行記Pt.8

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原城から、雲仙へ向かう。 途中に有家キリシタン墓碑があるので、そこへ立ち寄る。
ここは、この有家の地にある墓碑を一堂に集めて公園化したものであるが、公園いうほどのものでもない。 有家は、かつて口之津などと同様にキリシタンが多く、セミナリオなとの学校があったことでも知られる。
さて、ここで、一つの驚くべき事を発見。 ここに到着した際、「有家キリシタン公園」案内版と一緒に、「妙香古墳」という案内板も同時にあり、古代史ファンとしては、興味津々でここを訪れることにした。
最初は、まぁ、どうせ、ちょっとした丘のようなものだけで、何も見るものはないであろうと考えていたが。。。そ、そこには何と驚くべきものが置かれていた。
二つの石像が、飛鳥にある「猿石」にそっくりなのだ。 ただ、案内板には、飛鳥の猿石よりも、韓国全羅北道益山郡にある弥勒寺の猿石の方に似ているとの結論が出たとの事。 まぁ、どっちに似ているとしても、どうせ半島の影響があったのは確かなのだから。
しかし、島原半島にもこのような石像があることに驚く。 因みにこのような猿石と呼ばれる石像があるのは、前述の2箇所とここだけだそうである。

珍しいものを発見し、驚きながら車を雲仙に進める。 時間があれば、ゆっくりと湯につかるところであるのだが、のんびりできない。 車中に硫黄の臭いが入ってくる。 温泉が沸いているのだと実感する。
すぐさま「雲仙地獄」を見学する。 あたり一面水蒸気が沸いている。 所々で、「ボッ」、「ボッ」温泉がと噴出す音がしている。 硫黄の臭いも歩いていると慣れてくるのか、余り気にならなくなってきた。 
「地獄めぐり」のコースの一つに「キリシタン殉教碑が立っている。 解説として、「キリシタンが厳しい弾圧を受けていたころ、幕府は改宗を迫る手段として、温泉の熱湯をかけるというひどい仕打ちをおこなったいました。」と、書かれているが、一体どんな仕打ちなのかこれでは判らぬ。
あまりにも、簡潔に書かれすぎていて、これでは全く実感が湧かない。 それで、自分なりに歴史上どのような弾圧されていたのか調べてみた。

有馬直純の家臣であった、パウロ内堀作右衛門は、直純が棄教し、日向に配置換えになった際、付いていくのを拒み、有馬に留まって、信仰を守っていたが、家族全員が捕らえられた。 1627年2月21日の事である。
まず、次男のアントニオが呼ばれ、父であるパウロ内堀作右衛門は、「子供の指を何本切ろうか。」と尋ねられ「ご随意に。」と答え、次男の真ん中の指を三本ずつ切られた。
長男バルタザールも、同じ刑を受けたが、三男のイグナシオは、右手の指一本を切られると、地の滴るのを見て満足し、左手の指がもう一本切られるとそれを見て微笑し、刑吏たちは恐れたという。
後に、子供達は、海中に投げられては、引き上げられる繰り返しの拷問が行われ、パウロ内堀作右衛門は三人の子供を失った。 その後の2月28日、彼と彼の妻が雲仙へ連れて行かれた。
彼らは連れて来られるや直ぐに雲仙岳火口で、裸にされ、首に縄を巻かれ、熱湯の中に沈めたり、引き上げたりされた。 その日ここでは、16人が殉教し、遺骸は石を結わえられ火口へ掘り込まれた。
次いで5月1日、10名が拷問を受けた。 この日、全員が祈ることをさせないよう猿轡を口に嵌められ、熱湯を受けながら、「立て」、「座れ」の命令に従わされた。 この拷問は6時間も続けて受けたものもいた。 彼らの死骸もまた火口に放り込まれた。
1629年、8月5日、男37名、女27名のキリシタンが雲仙へ連れてこられた。 彼らは裸にされ、首に石をかれられ、熱湯を昼夜かけられた。 そしてこの拷問が何年も続くと脅され、数人を除いて棄教した。 
その中で、19歳のシメオンは、拷問に耐え、ここで数少ない殉教者の一人である。 彼は、首にささえる事もできないような重い石を吊るされ、煮えたぎった熱湯を注がれた。 
気を失うとすぐに小屋へ連れられ、また同じような拷問を受けた。 そして、傷の中に蛆が湧き、家へ帰されたが、家で息を引き取った。 18日も続いた拷問だった。 ここでは、30名がこの拷問で棄教した。
人間を人間とは思わないこのような所業は、地獄絵さながらである。 封建社会に生きることがどれだけ辛いということであろう。 いい時代に生きていることを実感する。

(写真)
*湧き出す温泉
*妙香古墳の石像


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