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尹東柱(윤동주:ユン・ドンチュ)の詩集「空と風と星と詩」。
26年前の誕生日に、韓国人の友人からプレゼントされました。
それだけにこの本には、思い入れがあります。
【とってもアイゴー】さんのブログでも、この詩集がとりあげられています。
代表作「星を数える夜」と、その翻訳まで。
トラックバックさせていただきました。
__ 星をかぞえる夜 ___
季節が過ぎゆく天には
秋がなみなみと満ちています
私はなんの心配もなく
秋の中の星たちをみな数えられそうです
胸の中にひとつふたつと刻まれた星を
もうみな数えられないのは
まもなく朝が来るためであり
明日の晩が残っているためであり
まだ私の青春が終わっていないためです
星ひとつに思い出と
星ひとつに愛と
星ひとつに哀しみと
星ひとつに憧れと
星ひとつに詩と
星ひとつに母よ、母よ
お母さん、私は星ひとつに美しい言葉を一言ずつ
つけてみます
小学校の時に机をともにした子供たちの名前と
ペ、ギョン、オク こんな
異国の少女たちの名前と もう子の母となった
娘っ子たちの名前と、
貧しい隣人たちの名前と、はと、子犬、
うさぎ、ろば、のろ、
フランシス・ジャム、ライナー・マリア・リルケ そんな詩人の名前をつけてみます
この人たちはあまりに遠くにいます
星がはるか遠いように
母さん
そしてあなたは遠い北間島におられます
わたしはなにやら恋しくて
この夥しい星明かりがそそぐ丘の上に
わたしの名を書いてみて
土でおおってしまいました
夜を明かして鳴く虫は
恥ずかしい名を悲しんでいるのです
しかし冬が過ぎ、わたしの星にも春が来れば
墓の上に青い芝草が萌え出るように
わたしの名が埋められた丘の上にも
誇らしく草が生い茂るでしょう (1941年11月5日)
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詩人尹東柱は、1917年現在の中国東北部(満州)間島で生まれました。
1942年ソウルの延禧専門を卒業、渡日し立教大学文学部英文科入学、
同じ年の10月に同志社大学文学部英文科に転学します。
1943年7月、独立運動の疑いで逮捕、福岡刑務所に投獄され、1945年2月、短い生涯を閉じました。
以上、【とってもアイゴー】さんのブログから、引用させていただきました。
尹東柱の詩を読んでいると、宮澤賢治を思い出します。
透明な魂を感じます。
また、この本を贈ってくれた、友の顔とも重なります。
「星を数える夜」と並んで、有名な「序詩」という作品。
延世大のキャンパス内に、詩碑が立っています。
留学時代、勇気をもらいに、何回か訪れたことがあります。
「序詩」の翻訳を試みましたが、結局挫折しました。
私の能力では、とてもこの詩にあふれるものを伝えきれません。
日本でも翻訳が出ているそうです。
これも【とってもアイゴー】さんに見つけていただきました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877140646/qid=1118901107/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-1505488-5193801
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maga9239jpさんの優しいお心遣いに(勝手に)触発されてしまいました(ToT)。そして、思わず(勝手に)またまたトラックバック。あいご〜
2005/6/18(土) 午前 0:40
「序詩」の翻訳まで紹介してくださっておりがとうございます。日常会話ならともかく、植民地時代の詩、それもこのクラスの名詩となると翻訳お手上げです...;;
2005/6/18(土) 午前 8:09