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いつの間にか、乳幼児の無償保育が実現していた韓国。
なにしろ、出生率が世界最低の1.14(だったと思う)なのだから、
政府が必死になるのも当然である。
同じマンションに住むLさんは、夫と二歳半の男の子との、三人暮らし。
息子を保育園に午前10時から午後3時半頃まで預け、
空いた時間には毎日ジムに通い、週2回は日本語の練習のため、私の家に来る。
Lさんは日本語専攻で、千葉の方の大学にも一年留学していたし、就職してからもずっと
日本語を使う仕事をしていたそうだ。
現在のところ、子どもは全て生後3ヶ月を過ぎれば無料で保育園に預けることができ、
時間は午前9時から午後6時までだが、Lさんのように専業主婦ならそんなに長時間は預けないようだ。
親の意志で、もし保育園に入れなければ、Lさんのような2歳児の場合は
一ヶ月当たり10万ウォン(日本円の感覚では1万円)もらえるそうだ。
ところが来月から制度が変わる。例によってメディアは「保育大乱」と見出しをつける。
Lさんの息子が通う保育園でも、「改悪反対」のデモに行くため今週後半は園を休むそうだ。
被害を受けるのはいつも親や子どもたちである。
来月から何がどうなるのか聞いてみたところ、母親が働いている場合は
保育時間が朝7時半から夜7時半までと、大幅に延長される。
それに反し、母親が働いていなければ保育時間は3時間短縮され、午後3時までとなる。
問題点として一つ目は、母親が公的な就労証明をもらえにくいような仕事をしている場合、長時間保育が難しくなること。ただし低所得家庭及び片親家庭、三人以上子どもがいる場合は心配ない。
二つ目は子どもを預かる側の経営。
施設の整った保育園から一般家庭での託児所まで
大少様々な保育所は、その規模に関係なく、預かっている子どものうち、
働いている母親の子どもの割合が高ければ高いほど
国からの支援金が増える。
反対に働いていない母親の子どもが多い場合、一人当たり20%支援金が減るので
経営に支障をきたす。
Lさんが息子を預けている保育園は後者のタイプなので、デモに繰り出すわけだ。
園長は父母参観日に、母親たちに向かって
アルバイトでもいいから仕事してくださいと哀願したとかしないとか。
Lさんの友人には、保育園経営を目指して勉強している人がいるそうだ。
政府がカネを目一杯つぎ込んでいるから、将来有望らしい。
「保育園落ちた、日本死ね」っていうのがあったな。あれは衝撃だった。
待機児童なんて、韓国には無い言葉もあったっけ。
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韓国の【教育】事情
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一昨日10日は、修学能力試験(日本のセンター試験)の日だった。
混雑を避けるため企業は始業を一時間遅くし、
遅刻しそうな受験生を乗せてパトカーや白バイが朝の街を走り回る日。
たまたまこの日は、亭主が北九州に日帰り出張だったが、
何日か前、大韓航空から電話があって、帰路の便の出発を一時間遅らせるので了承願う、とのこと。
英語のヒアリングの時間は、一切飛行機を飛ばさないことになっているため、
やりくりしてみても到底飛行機の融通がつかないようだ。
今年もこの日の前後、何人かの受験生の自殺者があった。
自らの運命を決めるには、まだまだ早い時期だろうに。
過ぎてみれば大して重要でもないはずなのに。
息子や娘が受験生だった時代は、もう遠い昔のことになってしまったけれど、
もし成功というものがあるとすれば、
それは一発勝負での勝利によってではなく、
一日一日の地道な、長い年月にわたる積み重ねによってもたらされるのだということを、
そろそろわかりかけてきているだろうか。
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日本での大学進学率は約50%だそうだが、韓国では70%を超えるそうだ。 |
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「受験生の母」も二回目。 |
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高校三年の娘、放課後毎日夜十時まで教室に缶詰にされ、 |






