酔っぱらいのたわごと

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演奏会

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劇的なんて表現があるけれども
演劇は意外と劇的でないのかも知れない。

というと語弊があるかも知れないが。

音楽の時間の流れと
演劇の時間の流れは明らかに違う。

演劇のための音楽といえば
せいぜい演劇の後ろに流れていて
役者の台詞の邪魔をしないようにする
背景音楽でしかないのがほとんどだが
私は過去の二作品で音楽を中心に
役者が台詞(せりふ)を言う方法を試してきた。

私はこれを
「歌のないオペラ」
と名付ける。

音楽に沿って台詞を言うことで
演劇だけでは決して作り得なかった
違った「間」が生まれる。
台本を読んで芝居をしていたものが
楽譜を持って芝居をしなければいけないが
目先の道具がちょっと変わっているだけで
中身は全く違わない。
そこに気付いてもらうまでは少々時間が掛かるのだが。

これこそが異分野で交流する意味だと思うが
かつて共同作業の名目の下、
大根役者の伴奏に徹する
奴隷を要求されたこともあった。

しかし、オペラ歌手が楽譜が読めるからといって
これをやっても全く意味がないのである。

役者が芝居をすると同時に
音楽と融合してこそ意味があるのだ。


さてさて、前置きは長くなったが・・・


演劇の台本は書いているが
オペラの台本は書いたことがない。

むしろその方が好都合である。

普通の芝居の台本を書くのと同じように
台本を書いてもらい、
その言葉を集約し・・・つまり切り取りカットし・・・
音楽の中に内包していく。。。

また音楽側から必要な言葉も
作曲の過程で作ってもらう

そんな作業を進めていった。


台本が出来てきたのは2月。
そんな理想を掲げながら・・・
作曲は困難を極めた。



劇はあまりにも淡々と進んで行き
音楽の劇的盛り上がりとは
全く違う次元の劇的盛り上がりを
作っているのだ。
この全く違った時間感覚を
どう音楽として
つまり
ストーリーを忠実に伝えたり
意味を理解させるための
演劇的時間の作り方ではなく
「曲」
として成立させるか。

そのためには
台本をほとんど全く
編集して組み直し
「歌」を引き出し
楽曲として構成する必要があった。


・・・と書くと台本がちゃんとしていない
ような誤解を招くかも知れないが
これは全て織り込み済みのことなのだ。
台本の中から私の解釈の中
音楽としていく。
その解釈の元となるものは
台本の中にしっかり書き込まれているのだから。


さて
オペラの内容ですが
最初のページには

---
○登場人物
私ーソプラノ
ブラフマー …創造・激質・ラジャス
ヴィシュヌ …維持・純質・サットヴァ
シヴァ   …終局・闇質・タマス
業     …行為・カルマ…コロスとしての役割

○trimurti
ヒンズー教の世界観では、ブラフマー、 ヴィシュヌ、シヴァは三神一体(トリムルティ−trimurti)を形成する重要な神。三神一体は宇宙原理の中でブラフマーは創造を、ヴィシュヌは繁栄維持を、シヴァは破壊を担当するという考え方。そこから三神は実は宇宙原理の三つの顔であり、究極的には三神は一体のものであると説かれる。

笙×ソプラノ×演劇

○meditation
[名] (特に宗教的な)瞑想、黙想
インドでは極めて古くから瞑想が行われており、紀元前25世紀ごろに栄えたインダス文明の遺跡モヘンジョダロからは、座法を組み瞑想を行う人物の印章が発見されている。
紀元2〜3世紀ごろにパタンジャリが、瞑想の技法を体系づけ、その技法を継承する集団が形成されるようになった。その瞑想は「ヨーガ」と呼ばれ、継承者集団はヨーガ学派と呼ばれている。意識をただ一点に集中させ続けることによって、瞑想の対象と一体となり、究極の智慧そのものとなる。

○業・輪廻
輪廻(saMsAra サンサーラ)とは、生き物がさまざまな生存となって生まれ変わることである。
業(karman)とは行為のこと。行為は行われた後に何かしらの効果を及ぼす。努力無しで、目的は達せられない。しかし、努力はいつも報われるわけではない。報われないことがあるのは何故か。業の理論はそれを「前世における行為」のせいだとする。行為の果報を受けるのは次の生で、この世では努力しても上手くいく場合といかない場合がある。その処遇の違いは、前世に何をしたかで決定される。行為は行われた後に、何かしらの余力を残し、それが次の生において効果を発揮する。故に良い行為は後に安楽をもたらし、悪い行為は苦しみをもたらす(善因楽果・悪因苦果)という原理は貫かれる。業は輪廻の原因とされた。生まれ変わる次の生は、前の生の行為によって決定される。これが業による因果応報の思想である。

---
と書かれてある。
そして、プログラムの解説には


---
〜神は世界を咀嚼する〜

私は樹の幹の前に立ち、瞑想する。瞼を閉じることで日常から隔離され、ただ独りとなる。瞳に映る闇の中、そこには創造(ラジャス)の神ブラフマー、維持(サットヴァ)の神ヴィシュヌ、終局(タマス)の神シヴァが弧を描き静かに佇む。

神は私に祝福を与える。万華鏡を回転させるが如く世界の有り様、過去、現在、未来を色鮮やかに変容させていく。再構築されていく世界の中、業(カルマ)が私に語り掛ける。行為の象徴であり邪の存在である業の声は私の耳には届かない。しかしその声は呪詛の如き旋律となり、私の根幹を揺さぶる。

闇の中、神と業と世界と己と対話することで、私は幾多の発見をし、それらと向き合うこととなる。時空間を飛び越える瞑想の終着点において、私はある決定的で、致命的で、完全な唯一の事実を知る。

神は世界を咀嚼する。噛み砕かれ、粉々になる世界。私の首をめがけ、樹から紐が垂れ落ちる。瞑想をし、静かに私は世界と繋がる。

---
という訳でまずは最初の部分をご覧下さい・・・

つづく






リサイタルをやるためには
1年半前にホールを予約しなければならない。
前回の2008年のリサイタルが終わって半年
一段落したあとでそろそろ次を考えないとなぁと
思ってはいるけれどもまだ次に何をやるとは
全てをやりきってしまった感のある中には
考えられない状態。
でも、ホールはとっておかないと・・・
という訳でとりあえず月カレンダーを調べ
ホールの空き日を聞くために電話を掛ける

そんな感じでリサイタルの第一歩は始まる。

なんにも決まっていないけどホールだけ決まっている段階。

それからいろいろ考えるのも面白い作業ではある。


笙とソプラノでオペラを。
そんな事を考えたのは全くの偶然から。

たまたま紹介してもらった演劇を見に行って
面白かったのと
たまたま案内もらった面白そうなオペラを見に行った

そのことはここに書きました↓


そこでいろいろなやりたいことがひとつに繋がったのでした。

ずっとオペラが好きで
特にワグナーは大好きで
いずれワグナーがドイツ語のオペラを確立したように
私も日本語のオペラを作りたいなぁ
なんて、昔考えていたっけ。
R.シュトラウスは毎回作者を変えて
オペラを作っていたなぁ
そういえばこれまで2回演劇との曲を書いたのは
オペラを作るための布石でもあったんだなぁ

とそんな事をひとつひとつ思い浮かべていました。

だからといって
個人でオペラなんて作れるはずはないのですが
オーケストラも雇えないし
ソリスト歌手も雇えないし
合唱団も舞台装置も照明も・・・

出来るはずがないのではありますが(普通の人が考えるには)

やりたいと思った瞬間に
やらずにはいられない私としては
ひらめいたのです

モノオペラ

昔、ジェシー・ノーマンが歌う
プーランクの「電話」?というモノオペラを思い出しました。
それがどんなオペラで編成だったかは全く思い出せないのですが・・・。


笙とソプラノ
この二人でオペラを作ってしまおうと考えたのでした。


そこでまずはソプラノの吉川さんへ連絡
面識のない渡辺さんの連絡先を教えてもらい連絡を取りました


私とは思えない驚きの素早い行動力

まずは私は彼の舞台をすでに観ているので
私の演奏を聴いてもらおうと演奏会に招待し
その後、会っていろいろな話をしました。

だいたい価値観や共有できるものがあれば
一緒に何かを出来るものだと思っています。

芸術について
音楽について
演劇について
オペラ、演奏・・・
様々なことについて
酒の肴にして飲みました

もちろんどのようにこのものオペラを作っていくかの議論も。

その中で役者をパフォーマーとして
物語を視覚的に分かり易く説明する手段として使いたい
との申し出がありました。

そして、技術的なこともいろいろ話合いましたが
まずは最初に簡単なあらすじのようなものを
いくつか書いてもらってそこから私が気に入ったものを選び
10分位の台本を作ってもらい、そこから私が言葉を選びつつ
30分位の曲を作るというのがだいたいのこの共同作業のあらましです。

そして、
今年2月初め、
台本ができあがってきたのでした・・・

とても難しい
哲学的な。。。
だいたい・・・
曲ができる前にプログラムに載せる原稿を
送ってもらう事が多いのだが・・・

まだ見ぬ楽譜に思いをはせながら?!
そこで初めて題名を知り、
解説からどんな曲になるのかを
想像する。


宗像礼「6:30AM
解説:

運指の可能性と限界
可能性と限界と書いたがむしろ笙の場合は限界、つまり制約が非常に多いと考えた方がよいと思う。楽器の性質上、両手で支えながら吹いているため指の自由はあまりきかない。さらに小さな指穴をかなり手のかたちにそぐわないかたちで押さえなければならない。/真鍋尚之ホームページより



え?6:30
ラジオ体操??

解説が・・・
私のホームページの引用だけ・・・。

ううう
おぬしなかなかやるな

ここでも意表を突かれました。

曲目解説ぐらい自分の言葉で語れよ〜
とか普通思うところですが
この何とも意味ありげなタイトルと
曲の内容からすると
ある意味全く関係ないこの文章が
ここにあることに
何かいろいろな意味がある
ようなないような・・・

しかも回転椅子に座って演奏します。

宗像さんは横浜出身ですが
現在スウェーデン在住。
わざわざこの曲の初演のために
日本へやってきて下さいました。

彼とも昨年夏の演奏会で知り合いました。
その時の作品は「ガルペンベルリ鉱山」
というソプラノと笙とヴァイオリンの曲。

その楽譜を見たとき、
一目で曲の光景が思い浮かびました。

今回はその時の私の演奏を
さらにパワーアップさせた曲を書きたいと言っていましたが。。。

そして・・・
「足の体操得意ですか?」
と。。。

という訳で
汗だくになります。。
聞いてみて下さい。。。


">


6:30にけたたましく目覚まし時計が鳴って
北欧の巨人がうなされながら目覚める。
北欧の美しい朝

と、勝手に解釈していたのですが
全然違ったようです。

あとはみなさんご自由に想像して下さい。
(全部は見せませんが

朝からこんな激しい運動したら
倒れますよね〜・・・

さて、
2曲目は
小櫻秀樹さんの「N.A.M.I. II」

小櫻さんとは昨年夏の演奏会で知り合いました。

以前、彼の父である小櫻秀爾氏の作品も演奏したことがあります。
まぁ、そんなつながりからそのちょっと前から知り合っていたのですが
昨夏も彼は笙のための曲は書かずにヴァイオリンの曲を書いていて
なかなか彼との一緒の作業は実現しませんでした。

その時のヴァイオリンの作品がなかなか良かったので
是非、笙のソロも書いて下さい
ってなことで今回の委嘱が実現したのでありました。

その曲はたしか「ちゃぐちゃぐ馬子」
とか言う曲で・・・
なんだかヴァイオリンがグニャグニャうねっていて
最後にはしっかりと形になっていって・・・
上手く表現できないのですが
おぬしなかなかやるなぁ
なんで笙の曲も書かなかったんだか

と・・・思い
お金もらって書いてもらったってれば良かったのに
お金払って書いてもらう羽目になったのでありました。


だいぶ苦労したようで
ビリッケツでした。

一番早く書き上げたのは私です
それでも文句たらたらいろんな人に言われたような・・・。。。

そういえば彼とはどこか
愛知の常滑あたりの某ホテルの一室で
楽譜を渡す時期と演奏について
いろいろと話していたような気もする。。。

演奏家からみたら
本番まで間もなく渡すというのは
良い演奏をしなくて良い
つまり余り練習しないで本番の舞台に上げて良い
でも、演奏家からしたらお客さんは
そんな事情なんて知らないんだから・・・
云々

でも、
私は3日前に死ぬほど難しい楽譜を送ってきた
某作曲家同様、文句は一言も言っていません。

できないのならば演奏しなければ良いだけの話ですから。
演奏する以上は、演奏家の責任として最上のものを聞かせる。
それが出来ないのならば初演を延期すれば良いだけの話である。



とまぁ、
長々と書いてはみたが
こんな話は大して意味を持たないのである。


楽譜を見た瞬間
私は書いてあることを全て理解することができた
それさえできればあとは本番までの技術を確実にするだけのことである。

名古屋に住んでいる彼とのリハーサルは
skypeを使ってのものであった。

お互いに何とも楽しい時間であった。

音符とは
表現することで
新しい命が生まれていく。

今のところ
私が委嘱した作品の再演率は100%である。
曲というのは、音符となり
演奏し、
演奏家が育てていくことにより
成長していくものであると信じる。

他のどの曲もそうだが
またこの曲も新たに
生を受け歩み出したと思う。

それをどう育てていくかは
演奏家に委ねられているのだから。

">
リサイタルも終わり早2週間
ビデオが届いたのでちょっとずつ紹介していきます。

まずは木下正道さんの「crypteIII」

この作品は前回の2008年のリサイタルで
委嘱した作品です。



crypteはフランス語で「地下納骨堂」を意味するそうです。
そこから転じて「隠されたもの」「普段は見えないもの」
などの意味もあるそうです。

なんとなくどろどろした音楽かなぁと
タイトルからは想像してしまいますが
何とも爽やかな綺麗な曲です。

って

聞いていると爽やかなんですが
演奏する側としては
5/4 7/8 5/8 7/8・・・
など変拍子が並んでいます。
3/4 5/8 7/16 5/16 7/8・・・
って分母変えないでくれって感じですが
数えるの大変です。

そんな変拍子や
積み重ねた和音の意味を
ひとつひとつ紐解いて説明していくような曲です。

まぁ、難しい事はともかくとして
一部分ですが聞いてみて下さい↓




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