酔っぱらいのたわごと

酔っぱらいのたわごとと軽く受け流して下さい

音楽

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

聴いていて、本当に素晴らしい
と思う音楽家とは
必ず
音楽性はもちろん
音楽に対する考え方や
人間性に至るまで
共感できる部分が多いものだ。

8月28日のサントリーホールでの演奏は
私が今まで聴いた演奏会の中でも
5本の指に入るものでは無かっただろうか?


彼が私の為に持ってきたCDを私は毎日の
仕事へ向かう途中の電車の中で聞き続けた。

私は
「笙という楽器でこんな事ができて凄い」
と言う時代はすでに終わっていると思う。
それは笙のみならず他の邦楽器でも中国笙でも
同じである。
西洋音楽が技術的・思想的に最も優れていると
考えるのはナンセンスである。
この不自由な楽器で西洋音楽が演奏できたという時代から
西洋音楽よりも我々の音楽の方が優れている事を証明する為に
自分たちの楽器で西洋音楽を演奏する時代にならなければならない。

私にはまだそれはできないが
Wu WeiのCDにはヴィヴァルディがありバッハがあった。
その繊細で一音一音を紡ぎ出していく息からは
西洋とか東洋とかではなく
音楽家としてのWu Weiの素晴らしさがあった。

楽器とは道具であり
音符とは手段でしかない。



日本人から見て
中国語の響きのように
ちょっと過剰かと思える動きで
演奏し続けるWu Weiの姿は
最初、聴衆から見て怪奇に映ったかもしれない。
しかし、音楽が進むにつれ、
オーケストラも聴衆も、
全てが彼の演奏に引き込まれ
独壇場と化していた。

プログラムに作曲家の言葉として
今まで「演奏家」というものから何か導かれ
曲を書こうと思った事はほとんどなかった。
Wu Weiとの出会いがそれを変えた。
と言うような趣旨の事が書いてあった。

全くその通りだと思う。

私もそのような音楽家でありたいと思う。

中国人のドイツ人!?

今日はサントリーホールへ
中国笙のWu Weiの演奏を聴きに行きます。

サントリー音楽財団創設40周年記念 サマーフェスティバル2009 MUSIC TODAY 21
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.33(監修:湯浅譲二)
テーマ作曲家「ウンスク・チン」<管弦楽>
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/list0908.html#P28M1

当日券もあるようです!


やばい・・・出かけなければ@@;
つづく・・・


という訳で・・・!?
つづきです・・・。

ドイツに住む友人から一本のメールが来たのは
3月か4月頃だったでしょうか?

ドイツに住む中国の笙奏者が
8月に日本に来るという。
その際に日本の笙の工房を訪れたいので
紹介して貰えないかと。
日本の楽器はとても素晴らしいので
自分の楽器の問題を少しでも解決し
より良くしたいと。。。

最初は紹介してくれた彼女も一緒に
行くという話だったのですが
彼女は他の仕事が入り・・・

私と彼と二人で行く事になりました。
東京から愛知まで・・・
車で・・・。

私にとっての一番の問題は
”ことば”
語学、大の苦手だった私は
英語の成績はうなぎ下がり??!!

せめて、ドイツオペラと
ドイツリートが好きなので
ドイツ語ならと、大学時代
かなり履修しましたが・・・。
ちっともしゃべれるようにならず。

しかし、一念発起して
今年初めからドイツ語を
パソコンソフトで始め・・・。

そんなことで、
Wu Weiとはドイツ語でメールのやりとりをする事にしました。

最初、中国笙???と
ちょっとバカにしていたのでしたが、
(たぶんこのサントリーホールの演奏会を聴きに行った
人たちも似たような感じだったのではないでしょうか?)

彼の楽器に対する思いや
そして、何より
日本の笙に対する敬意
(いやいや知らないとはいえ
中国笙をバカにしてごめんなさい
という感じです)

いろいろとやりとりしているうちに
まずリードを演奏会の前に
ひとつ試しに作って貰える事はできないかと
言ってきました。

そして、一枚、注文し
送ると、彼はとても気に入り
全部のリードを取り替えたいくらいだ
素晴らしいと言ってきました。
そして、今回のコンサートのために
まず8枚作ってくれないかと
打診してきました。

それにしても
会った事もない人と
愛知まで同行し、
職人さんの所まで連れて行き、
職人さんに無理を言い・・・。
最初は疑心暗鬼だったのですが、
彼の熱心さと真摯さと誠意とで
私は少しずつ変わっていきました。

そして何より私の心を大きく動かしたのは
これです↓


どうせ中国の笙なんて
チャラチャラ吹くだけだろう
なんて思っていましたが・・・。

この演奏には驚愕でした。
私が十数年、メソードも何もない中で
独学で開拓してきたテクニックや奏法を
当たり前のように、しかも高度な技術で
・・・いや・・・
ここまでは中国笙なら当たり前なのかも知れない。
しかし、そこにどんな偉大な演奏家にも引けをとらない
素晴らしい音楽性を見いだす事ができた。


私の目指す音楽の
一歩も二歩も先を歩いている
音楽家がここにいたのだと、
私は彼の為に出来る事を
何でもしようと思った。


そして、無理を言って1週間で
リード8枚を作ってもらった。
そして・・・
彼の来日する3日前にうちにリードが届き
調律して彼の元へ届けるはずだった。


そのことを伝えると
彼は
「Du bist ein Engel!」

と言ってきた。

そして、彼の師が言ったという。
「素晴らしい音楽家は、素晴らしい人間である」
と。


しかし・・・
いくら待ってもリードは届かない。
19日に発送したと言うが
22日になっても。
郵便局に問い合わせ
日本郵便にも問い合わせ・・・
しかし出てこない。

日本で郵便が届かない事なんて
まずあり得ないのに・・・。


私はこのことを彼に伝えた。
演奏会に使うリードが届かないなんて・・・
演奏家である私はこの状況がよくわかる。
23日に私の楽器を持って行くので、
もし使えるようなら私のリードを
使ってもよい。と。

普通は絶対にそんな事しないのですけど。

そこまで責任感じる事もないのだが
もうこうなったら徹底的に出来る事を
してあげようと。

すると、今度は
「兄弟でもない限り、そんな事はしない
mein Bruder!」
と・・・


かくして、我々は兄弟となった!?

そして、彼のホテルの部屋を尋ねると
たくさんのお土産が出てきた。

オランダで買ったおみやげに

イメージ 1

奥様からの贈り物

イメージ 2

音楽が好きだからモーツアルトのチョコ

イメージ 3

そしてお酒が好きだから
ウィスキー。

イメージ 4

こんなにもたくさん。。。

それにしてもメールでは
何とか意思疎通できていたものの
なんと話せない事か・・・。

ちょっと自信を失いました。
だって、芸術論みたいな話するんだもん。。。

でも、漢字と辞書とを駆使し!?
何とか伝わったようで。。。

そして、それぞれの楽器を演奏したり
二人で即興演奏したり。

音を出すと、やはり相手が何を考えているか
って一番解りますね。


つづく・・・。

Lampenfieber

こないだの
ドイツ人が教えてくれた
ドイツ語

Lampe
ランプ・明かり・電灯

fieber
発熱・熱病・・・

Lampenfieber
場遅れ・舞台負け
あがる

「スポットライト恐怖症」
とかどっかに書いた
私としては
こんなにぴったりな言葉が
ドイツ語にあるとはびっくりで
妙に納得。

それをドイツ語をよく理解しない私に
身振り手振りで教えてくれた
彼にも感心・・・。

46枚組の
「ブラームス・コンプリート・エディション」
に入っているアバド指揮ベルリンフィルによる
「ハンガリー舞曲」を聴きながら思った。

ハンガリー舞曲
スラブ舞曲集
ラプソディ
ペルシャの市場にて
ケチャ
また近衛秀麿編曲の
オーケストラの為の「越天楽」なる曲もある

どれも優れた作品たちであるが
元の曲はどういうものだったのか
想像する。

民謡
土俗
民族

もちろんこれらの作品は
それらを素材として用いているだけであって
それぞれの作曲家の作品であって
原曲をそれらしく再現しようという物では
ない


洗練とは芸術性を高めると共に
魂を薄めている気がする。


西洋音楽の価値観では計り知れないもの

そんなモノはいろいろな伝統音楽や
民族音楽の中に息づいているはずである。


武満徹が邦楽器や雅楽に見出したものはきっと
洗練されてしまったものではなく
そんなものだったはずである。

だからこそ「ノヴェンバー・ステップス」のような
作品が生まれたのであろう。


西洋音楽の価値観に乗っ取った
人たちには
絶対に表現できないもののはずである。

その魂を知るもののなし得る
特権のようなモノだと思う。
技術だけではない何か。


しかし、そうでない演奏が流行り
売れている今を見ると、
やはり「秋庭花」などという曲も
同じ運命をたどる事になるのだろうか?



西洋の合理主義による洗練は
進化であり発展である。
しかしそれは進化での一形態であるにすぎない。

雅楽が千数百年の歴史の中で、
数多かった楽器や、
多くの楽曲が失われ
今では楽譜さえ失われ
曲名のみしか残っていない曲は数多くある。

しかし、それを「失われた」ものと取るか
「淘汰され」ものと取るかによって
ものの見え方はまったく変わってくる。

笙の十七管あるうちの二管が
音が鳴らなくなったのも
退化と捉える事もできる。

しかし、日本のその他の伝統芸能に於いても
ほとんど全て創作活動の盛んな時期を経て、
保存・伝承という道を歩んでいる。
新たな創作がなされない以上、
必ず滅びていく曲は増えて
全体の曲数は減っていく。



私はこれを衰退と解釈しない。



日本人の進化の仕方は、
何かをプラスして大きくしていくようなものではなくて
今あるものを磨いて磨いて、
それを極めていくようなものだと思う。


下手な鉄砲、数打ちゃ当たる

って言うが、


それとはまったく逆の
一発だけに魂をかけるやり方である。

少数精鋭


進化しない進化


.
酔っぱらい
酔っぱらい
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
友だち(5)
  • きんた
  • akane
  • mmon3
  • maskball2002
  • ぴよぴよ
友だち一覧

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事