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よく
『日本の環境技術は進んでいる』 『新興国(特に中国)は環境基準が緩いためそこに金を掛けず、設備投資が非常に安く済むので日本はコスト競争に勝てない』 という論を聞きます。これちょっとした大穴がありまして実は 『材料費は日本のほうが安い』 んですねこれが。 環境技術ってのは大層な響きですが例えばガス屋なら「ガスボンベの中身を真空ポンプで空にして売り物のガスを充填する」という作業の間、大気に放棄してたガスをタンクに回収し、精溜再利用する。たとえば旋盤業なら一日の終わりに作業現場をしっかり清掃し、鉄粉を集めて屑鉄屋に売る。たとえばプラスチック工場なら不良品やバリを粉砕機で砕いて原料として再利用する。 と、まあひとつひとつはなんだそんなことかってことばかりなんですよね。逆に言うと『そんなこと』すら出来ないしやろうとしないのが新興国基準な訳ですが・・・。で、こういう再利用ネタをすすめてくと桁違いで質の低い(=安い)材料で現在と同じ質の製品を作るという技術が研かれてくるんですね。 原料の世界は純度一桁でキロ単価数百〜数千円かわることはよくありまして、それを工場なら月20トンとか800トンとかいうレベルで消費しますから短期じゃむりですが長い目で見ますと国内のほうが安くついたなんて話も発生したりします。 実は半導体産業じゃ日本向けのエッチングガスはサムソン(三星)向けに比べて安かったりします。 日本の企業は環境対策で硫化物の除去能力あるからわずかに硫化物が混入してる程度の安いガスでも買うんですがサムソンはこの能力がないので倍以上(一部10倍以上、キロ単価2万超過)高いガスを買わざるをえないんですねこれが。 オーストラリア産シリコンウェハース用シリコンの粉も純度が一桁違うそうでこちらも日本のほうがキロ単価の安い原料で品を作ってます。 人件費と設備投資費用の差を埋めるほどのファクターかは知らないのであれですがこういう視点を完全に無視したセールストークには眉唾で注意したほうがよいでしょうね。 |

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