マグナム大阪の鉄ネタ(異線進入も)ブログ

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上海鉄道事情 その3

ご存知の方も多いであろうが、CRH-2は、JR東日本のE2-1000をベースに作られた車両である。

JR東日本からライセンスを買い取った川崎重工業が80両製造して輸出、続いて艤装を行っていない車両を120両輸出し、中国国内(南車集団四方車両公司)で最終艤装を行った車両なのだ。

同時に、川崎重工業からアルミ車両製造ラインを技術移転し、その後の車両は四方車両でライセンス生産されたり改良型が作られているのだ。
その車両も見れたら・・・との思いで、ここに来たのである。


現在、中国では鉄道近代化のために、全国に高速鉄道網の建設を進めており、その一環で、全世界から高速車両の技術移転を進めてきた。

その中で、ボンバルディアから高速通勤車両(日本で言うところの通勤ライナーみたいな性格の物)をベースにしたCRH-1、日本のE2-1000をベースにしたCRH-2、ドイツ シーメンスからはICE3をベースにしたCRH-3を導入してきた。
これらは、全て動力分散方式のもので、中国では動車組と呼ばれている。
(動力車を分散して固定編成を組んでいることから命名されている)

このため、中国国鉄が動力分散式を選択した後も、動力集中式にこだわってきたフランス・アルストムは除外される形になって居り、新たに導入される予定のCRH-5も、イタリア・アルストムのETR600がベースの車両である。
イタリアとはいえアルストムが受注したのはいいが、出遅れは否めず、今まで世界を席巻してきたTGV技術は、ここに来てその優位性に疑問が出てきているのは否めず、300km/h以上の高速列車では、安定性の面からも動力分散式が優位になっているのは間違いない。


その中でも、E2-1000をベースにしたCRH2は主力を成しており、在来線高速化(200km/h〜250km/h)用のCRH-2(いわゆる中速車)は日本で製造された80両を含めて主な大都市で走っている。
さらに、300km/h対応のCRH-2-300、寝台電車のCRH-2-Sなどの派生形式も生まれている。

また、現在建設中の北京〜上海間の高速新線に投入するためのCRH-2-350(350km対応)も開発中である。

現在もICE3ベースのCRH-3と並んで増備が続いており、CRH-3のほうは、いち早く350km対応車両(実際は330km/hで運転)車両が導入されている。


などと、CRHシリーズを取り巻く環境を紹介して・・・


これを撮影できそうなところを探すと、上海駅西側の跨線橋が目に入った。
ここまで行けば、駅の全景を見渡すことも出来るし、撮影も出来るだろう。



早速、そこへ向けて歩き出す。

途中、上海駅の北口の前を通ると・・・

日付は2月12日。
旧正月の帰省ラッシュの真っ最中である。

中国では、農暦と言い、現在でも、太陽暦の正月よりも太陰暦の正月のほうが重視されている。
これは、他のアジアの国でも同様で、まったくその風習を捨ててしまった日本のほうが異例とも言える。
(建国記念日自体、元をただせば旧正月であるのだが・・・)

駅前には、列車の切符を求める人と列車を待つ人でごった返している。
そして、その頭越しに見える電光掲示板を見ると・・・
そこには、日付別の列車ごとの座席発売状況が表示されている。
イメージ 1

そこには、「無」(写真では「元」みたいな感じの文字)が羅列されている。
そして、各方面別に分類されたものには、各駅ごとの乗車券の有無も・・・
どう見ても、着席可能な乗車券は売り切れのようである。

後は、立ち席承知の乗車券しかなく、それを待つ人も多いようだ。
かつては、日本でもこのような風景が、上野駅などで見られたものである。

日本では、鉄道が陸上輸送の王者であった頃の風景であり、中国では、まだまだ陸上輸送の主役が鉄道であることの証明とも言える。

そして、同時に、座席数が駅によって割り当てられているところをみると、マルス導入前の日本のような座席予約システムであるようだ。



上海駅西側の跨線橋へ向かうと、線路の上はフェンスに覆われている。
フェンスが切れている南側に行くと、広大な上海駅が見渡せた。
イメージ 2
この跨線橋から見渡せることを意識してか、大きな上海駅の看板が見える。

そして、目的のCRH-2が、遠くに止まっているのが分かる。
イメージ 3
奥に停車している昔ながらの中国の客車との対比が面白い。
まるで、40年前の日本のそのものである。


しかし、これを撮影するには、フェンス越しにピント調整をして撮影するしかないか・・・
と考えていると、真正面のホームから、CRH-2が出てきた!
イメージ 4
あわてていたので、シャッター優先モードにダイヤルを切り替えるのを忘れていたため、少しブレ気味なのが残念・・・


そして、赤いアルストム製の機関車が引く列車が駅から出てきた。
イメージ 5

どこ行きの列車か気になり、サボを撮影してみると・・・
イメージ 6
ええ〜?
ハルピン!?
中国東北部、旧満州北部の都市である。

かつて満州国の首都であった長春(チョンジュン)よりもさらに北側…
かつては帝政ロシアの支配下におかれたこともある都市である。

上海からハルピンまで・・・いったい、何日かかるのだろう・・・
日本では理解できないスケールの列車である。

続く

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上海-哈尔滨間ならK56列車で32時間36分です。写真を見ると硬座車なので276元で行けます。大陸の人の忍耐力、尊敬します。

2010/5/28(金) 午前 5:40 [ healsioax1000 ]


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