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27日に、中国山東省で、制限速度をオーバーした急行列車が脱線、そこに対向列車が衝突すると言う事故が発生しました。
かつて、日本の修学旅行生を乗せた列車が単線区間で正面衝突を起こし、多数の死者を出した事故を思い出した人も多く居たと思います。
今回の事故の場合、尼崎の脱線事故と同じように、無理なダイヤ編成に原因があるのは明らかですが、速度違反をした運転手の人為的ミスだけに済ませて、中国鉄道局の責任には一切触れていないところが、いかにも中国らしいですね(毒)
しかし、ここで心配になるのは、中国の沿岸部を中心に計画が進んでいる高速列車計画です。
すでに、日本、フランス、ドイツ、カナダの技術移転により、時速200km/hの高速列車(中国では中速としている)が走り出しています。
これらの列車は、軌道強化を行った区間で200km/hの運転を行っているだけで、信号システム等には大幅な改修を加えていません。
そのうえ、先ごろ、一部完成した高速路線を利用して、300km/hの運転が開始されたとの報道がされました。
しかし、実際には、先の技術移転各国から、300km/hの技術移転は行われていません。
裏事情をばらすと、日本の技術移転で作られた車両のギア比を変えた上で、なんらの検証も行わずに運転を開始したようなのです。
日本の技術移転を進めた某氏に、上海で和階号(中国の新幹線車両の名前)に乗る機会があったとの話をしたとき、氏によると、中国側(鉄道局や車両メーカー)からは、一切の問い合わせや了解を取り付けることなく、300km/h運転が開始されてしまったとのことです。
上記の話をされたうえで、「当社としては、一切の責任を持てない。」と宣言してしまったことを話されていました。
このときは、「ああ、また中国お得意の・・・」って感じで聞いていたのですが、今回の事故が起こってしまうと、恐ろしい想像をしてしまいます。
強引な近代化と技術移転の強要、十分な安全検証を行わずに突き進んでしまう国家体制。
さらに、このたびのチベット問題に見る強引で、秘匿性のある政治形態。
すべてが、大事故への布石に思えて仕方ありません。
写真は、上海で撮影した、JR東日本のE2系をベースに作られた車両です。
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