ここから本文です

書庫過去の投稿日別表示

全1ページ

[1]

死産した赤ちゃんにさよならを…「保冷ゆりかご」が可能にするお別れの時間

2/23(土) 17:30配信  
358
クーリエ・ジャポン
赤ちゃんとやっと対面できたと思ったら、まもなくその命が失われてしまう──死産などによるはかりしれない家族の悲しみを和らげるため、赤ちゃんの体を数日間保管できる保冷ベッドが英米を中心に広まっている。「最後の時期」を少しでも一緒に過ごすことで、赤ちゃんの死を悼むことができる、と親たちは話す。

赤ちゃんが死産したり、出産直後に亡くなったりしたとき、赤ちゃんの両親の多くは病院で慰めになるものがほとんどない孤独のなかに置かれる。もし赤ちゃんとお別れする機会が与えられたとしても、ほんのわずかな時間しか与えられない。
   
そこで開発されたのが「カドルコット(CuddleCot)」だ。亡くなった赤ちゃんの体を数日間保存できる、保冷ベビーベッドである。そうすれば、家族は赤ちゃんを死体安置所に連れていかずに、抱っこし、写真を撮って、自宅に連れて帰って、一緒に散歩し、一生心に残る思い出を作ることを可能にするのだ。
生後90分しか生きられず…
イリノイ州ピングリー・グローブ在住のクリス・フリッカーとエミリー・フリッカーの双子の赤ちゃん、サイラスとシビルは早産で生まれ、生後90分しか生きることができなかった。だがその際、フリッカー夫妻はカドルコットにずいぶん助けられたと感じている。

そんなことから2人は2018年末、自分たちと同じように子供を失った人たちのためにカドルコットを1台、イリノイ州マクヘンリーのセンテグラ・ノースウェスト病院に寄付した。同病院の助産師メアリー・ケイ・ホルネイは、自身の家族の経験から、この寄付を一層ありがたいものに感じた。

「私の母は最初の子供を出産時に亡くしました。母は赤ちゃんと一度も対面できず、深い悲しみからやがて鬱になり、そしてアルコール依存症に陥りました」
母親の高いレベルの精神的苦痛を和らげるため
ミシガン大学は2016年、死産を経験、または出産直後に赤ちゃんを亡くした州内の女性377人を対象に調査を実施した。それによると、彼女たちは、無事出産できた232人の女性より鬱になる確率は4倍高く、心的外傷後ストレスの症状が見られる確率は7倍高かった。また、赤ちゃんを失った女性は少なくとも9ヵ月間は高いレベルの精神的苦痛を経験していた。

この調査で、赤ちゃんを失った女性たちのうち18人は赤ちゃんと対面できず、36人は赤ちゃんを抱けず、34人は赤ちゃんを抱くことはできないと言われた、と回答した。

取材に応じたクリス・フリッカーは、カドルコットがあったおかげで「助産師のブリタニーは私たちに、赤ちゃんと好きなだけ一緒にいていいと言ってくれました」と話す。

フリッカー夫妻の双子の赤ちゃんは妊娠23週足らずで生まれ、出生時の体重はそれぞれ約500gだった。クリスは言う。

「私たちは、子供たちを腕に抱いて、どんなに愛しているかを伝えました。そして司祭に洗礼を授けてもらいました。子供たちとお別れするタイミングを自分たちで決めることができ、約12時間後にお別れしました」

フリッカー夫妻は、すでに2台目のカドルコットを寄付する資金を集めており、もしかしたらさらにもう1台追加で寄付できるかもしれないという。

「次は、恵まれない地区の病院に寄付したいと思っています。寄付されなければ、こうした機器へのアクセスがない多くの人たちの助けになるように。赤ちゃんを失うことは誰にとっても辛いことですから」

カドルコットを寄付する行為は、「辛い経験をした家族が、その経験を通して何か良いことをする1つの方法なのです」と、ノースウェスタン・メディスン・ハントレー病院の産婦人科医トレイシー・アルガヴァニは言う。

エミリー・フリッカーによると、米国では400から500の病院がカドルコットを備えている。

「そのほとんどが、私たちのような家族からの寄付です」

まるで眠っているような状態で…
カドルコットは英国のメーカー「フレックスモート」によって開発された。同社によると、英国では毎日10人の赤ちゃんが死産で亡くなっており、病院の92%が少なくとも1台のカドルコットを備えている。英紙「ミラー」によれば、カドルコットは2016年夏から病院やホスピスで導入され、いまでは葬儀場でも利用することができる。火葬までのわずかな時間も、赤ちゃんを胸に抱いていたいと望む親が多いからだ。

赤ちゃんが死産すると、親は、赤ちゃんとは対面しないほうがよいと言われることも少なくない。すると親は、赤ちゃんの見た目がひどいのではないかと考えてしまう。

だがカドルコットのなかの赤ちゃんは、まるで眠っているように見える。

重さ約3.6kgのカドルコットは、マットレスの下に冷却装置が付いたベビーベッドである。遺体を冷たく保つことで体の組織の劣化を抑制し、亡くなった赤ちゃんをできるだけ見栄え良く保つ。

このような装置がなければ、死産した赤ちゃんは病院の遺体安置所に置かれ、悲しみに暮れる両親は限られた時間しかその場にアクセスできない。
生後わずか17日後に亡くなった息子との時間
ダービーシャー州のローラ・エリオットは、2016年10月に息子コーエンを出産したが、そのわずか17日後、彼は突然この世を去ってしまった。

その朝、ラウラはいつもと同じように支度をしていた。食事を与えようとコーエンの元に行ったところ、息子の様子が明らかにおかしい。布団を剥がすと、コーエンの皮膚はまだら模様で、体中にアザのようなものが点々としていた。

すぐさまロイヤル・ダービー病院に息子を運ぶと、数分以内に多くの医者や看護師たちが治療のために集まってきた。その後、全国から専門家も召集された。

だが、もう遅かった。3時間半後、医者はコーエンを生かすのを断念すると夫婦に告げたのだ。死因は、髄膜炎菌敗血症だった。

息子を自宅に連れて帰るべきか、夫妻は大いに悩んだ。夫はそれにあまり前向きではなかったし、3人の子供たちがどう反応するかわからなかったからだ。そこで、夫妻はコーエンをカドルコットに入れることを決めた。

葬儀までの18日間、エリオット家はダービーシャー州ダービーにあるセントラル・イングランド葬儀会社を毎日訪れた。個室では、カドルコットに入れられた息子が葬儀までの時間を過ごしていた。夫妻は、もう息をしない我が子を抱きしめ、キスをし、好きなだけ一緒の時間を過ごすことができた。ラウラは、それがとても安らげる時間だったと言う。

「カドルコットは、コーエンにさようならを言ってきちんと死を悼む時間を、私たち家族にくれました。私は毎朝9時15分に会いに行って、それから一日中彼と時間を過ごすことができたんですから」

ほとんどの母親は死産した赤ちゃんと対面を望む
カドルコットは、赤ちゃんとの思い出を作る時間をくれるだけでなく、赤ちゃんの死を受け入れ、別れる決心をする時間をくれるのだ。前出のアルガヴァニ医師はこう言う。

「女性は妊娠がわかると、すぐに赤ちゃんのためにいろんな計画を立てはじめます。そんな女性たちは赤ちゃんが亡くなると、誰かに夢を奪われたように感じるものです」

アルガヴァニは、死産で赤ちゃんを失うのは、産後に子供を失うのと同じくらい、辛いことでもありうるとも話す。

胎内で赤ちゃんが亡くなっても、母親は妊娠が正常に続いた場合と同じようにお産を経験しなければならない。アルガヴァニ医師は話す。

「そうした場合、女性は怖がって、亡くなった赤ちゃんを抱きたいのかどうか自分でもわからないことがあります。カドルコットがあれば、赤ちゃんを母親と同室に置き、どうしたいか母親の心が決まるまで待つことができます」


助産師のホルネイによると、昔は死産した女性の大半は、赤ちゃんと対面する機会すら与えられなかった。その結果、対面した場合とは異なる悲しみを経験し、思いもよらぬ心の負担を抱えて、それがその後の妊娠にまで影響することもあるのだという。ホルネイはこう話す。

「30年間、助産師をやってきたなかで、死産した赤ちゃんと会いたがらなかった母親は1人しかいませんでした。ほとんどのお母さんが、我が子との対面を望み、腕に抱いてスキンシップを求めます」

とはいえ、ラウラはこう話す。

「カドルコットを使うことは、必ずしもすべての親にとっていいことではないかもしれません。でも私にとっては、息子との絆を深め、きちんとさようならを言うために必要でした。こんな機会が与えられたことを、絶対に忘れません」
1台約30万円がもたらす大きな役割
エミリー・フリッカーは、胎児がある程度大きくなるとその重みに耐えられず、予定より早く頸管が開いてしまう頸管無力症であると診断された。だがその後、頸管をしばる手術を受け、次の妊娠を期待できるようになったという。

彼女は、ほとんどの病院にとってカドルコットを導入するのは難しいことではないはずだと考える。夫妻はこの装置を1台2764ドル(約30万円)で購入した。カドルコットを寄付する活動は、悲しみを癒す上で役に立ったと夫妻は話す。エミリーは言う。

「カドルコットは米国ではまだ新しい製品です。でも私は、これがなかった場合のことなど考えられません。本当にすごく助けられましたから。寄付だけに頼るのではなく、すべての病院がカドルコットを装備することを願います」
ーーーー
記事引用先

私は、死産ではなく自然流産だったけど
気持ちは、痛いほどわかる、。
流産から10年後に優ちゃんと名づけた。

位牌もなく、写真も、、
いや、人として見なされることもないまま
処理という形で逝った私の子。

せめて名前が欲しいと、子供達と相談して決めた。

今でも思い出すと涙が流れるのだけれど
優ちゃんは、、
私にママ泣かないで、って、、。
生まれてたらどっち?男の子?女の子?
男の子だったのじゃないかなぁ、、。

天国に行ったら逢える。って思ってたら
もしかしたら私の子供達の子として
新生輪廻してきてくれる?
孫に自分の霊を合わせて、
生まれ変わったごとくに戻ってきてくれる?

そう聞いたから、、
この世で、孫として再会出来たら、
抱っこしてキスしていっぱい愛情を注ぎたい。
孫なら、なおさら、、二人分愛そうと思う。

赤ちゃんとの顔も見れないままの別れは、、辛い。
愛してあげれなかった、、抱きしめてキスして
愛したかったという苦痛も残る。

何の思い出の品も残せずだと、
心の中にぽっかり穴があいたようになって
ただただ泣いて過ごすだけになる。

籠ごとでも抱きしめてあげれるのは、
家族としての写真を残せるのは、、
残された側は、とても慰められる。

マグダラのマリア

全1ページ

[1]

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事