映画バカ一代

ヨーソロー!生きて生きて生きまくれ!!

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スター・ウォーズシリーズの完結篇であるがゆえに、完結篇にふさわしい素晴らしい作品にするという思いと絶対に失敗は許されないという思いによる監督ジョージ・ルーカスの気迫がスクリーンからビシビシと伝わり圧倒的な密度で観客を十分に納得させるに値するほどの物語が全編を通して展開されていく。無駄なシーンは一秒も描かれていない高密度でハイテンポな展開でありながら見せ場が満載の力作である。冒頭のパルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)救出作戦では、宇宙艦隊戦からライトセイバー戦までバリエーション豊かな戦いが凝縮して描かれていると共にハイテンポに展開されているので終始ハラハラしっ放しで手に汗を握りながら楽しむことができた。ここでのドゥークー伯爵との決着が、ドゥークーを演ずるクリストファー・リーが某SFファンタジー映画でも演じた悪役ばりに見せ場が無くあっけないものであるのが少々残念。そういえばキャラクターと、その立ち位置まで両作共通してそっくり(笑)

この救出作戦が終わって以降も、様々な登場人物のドラマがアクションシーン同様にハイテンポで濃密に展開されていき、そしてエピソード4『新たなる希望』に向けて収束していく。無論メインは暗黒面(ダークサイド)に落ちてダース・ベイダーと化すに至るまでのアナキン(ヘイデン・クリステンセン)の物語である。大切な人を失いたくないという思いとジェダイ騎士団への不信感から生まれているアナキンの心の弱さを突き、暗黒面へと誘い込むパルパティーンのマインドコントロール術が見事!アナキンは暗黒面に葛藤するというよりは劇中の「恋は盲目」というセリフに象徴されるように、「そうするしか全てが救われる道はない!」と妄信的に暗黒面へと落ちていった感が強い。同じくパドメ(ナタリー・ポートマン)も「恋は盲目」ゆえにアナキンが暗黒面へと落ちていこうとする変化を見抜くことが出来ず、最終的に彼の暗黒面への転落を食い止めることができなかった。これによって彼女自身の運命も悲劇を迎えてしまう。

前二作で抑制された感のあるルーカスの演出が完結篇たる本作で全開しているのと同様に、ストーリー上ではオビ=ワン(ユアン・マクレガー)の強さが全開している。『クローンの攻撃』ではアナキンに散々バカにされるほどいいところがなかったが、暗黒面に落ちたアナキンに勝利するだけでなく、数々の強豪を時には格闘術を駆使しながら撃破している。パンフを参照したところ彼は常に師と弟子を抑える側に回ってきたとのことだが、彼は強さの面でも常に抑えてきたのかもしれない。彼は相棒に頼りきり本気を出し切れない面があるかもしれないが、自分が劣勢に立たされることで相棒の力を引き出したり、強さを誇示することで相棒のプライドを傷つけまいとする奥ゆかしさが彼にはあるのではないかと思う。『ファントム・メナス』でも最後は彼一人でダース・モール(レイ・パーク)を撃破した訳だし。ただ、師匠クワイ=ガン(リーアム・ニーソン)の師匠であるドゥークー伯爵とは本当に相性の悪い対戦相手であるようですが…。

クライマックスに向けてダース・シディアス(イアン・マクダーミド)の策略によってジェダイが次々と死に絶えていくなかで、メイス・ウィンドウ(サミュエル・L・ジャクソン)がシリーズを通して本格的に彼本来の圧倒的な強さを発揮しているのには、共和国とジェダイが劣勢に追い込まれているなかで溜飲の下がる思いで爽快であった。しかし、そんな彼をもってしてもシスの台頭と帝国設立を阻止することができなかったのはなぜか。ある意味アナキンの暗黒面へ落ちていく過程よりも興味深いエピソードであるので注目。また、旧三部作でもお馴染みのR2-D2(ケニー・ベイカー)とチューバッカ(ピーター・メイヒュー)も強さを発揮しているのが嬉しい。加えてこのエピソード3においてチューバッカが登場していること自体が嬉しい。逆に彼らと比較してC-3PO(アンソニー・ダニエルズ)の出番が少ないのが残念。

そしてクライマックスにおいてオビ=ワンとアナキン、ヨーダ(フランク・オズ)とダーク・シディアスの共和国をかけた宿命と遺恨の決戦がシリーズ最高といっても過言ではないほどのハイテンションな盛り上がりをみせる。あまりの盛り上がりに、シスの根を絶やしジェダイの完全勝利を収め三部作とはパラレルワールドになってしまうのではないかと思ってしまったぐらいだ。いや、むしろパラレルワールドになっても良いからオビ=ワンとヨーダにはシスの根を絶やして欲しかった!双方共にシリーズ最高の大迫力でライトセイバーでの決戦を展開していくのには緊張感のあまり鳥肌が立ちっぱなしであった。そして溶岩に吸い込まれていくアナキンとの別れにおいて、これまでのアナキンに対するオビ=ワンの想いと葛藤が頂点を迎えて慟哭する様が、師匠クワイ=ガンとパドメの想いも背負い込んでいることもあり大変切なく悲しかった…。虫を指すようであるが、パドメがアナキンの子を宿していることに「彼(アナキン)の子とは残念だ」とオビ=ワンは言っているが、それってオビ=ワンとパドメの間にも男女関係があったことを示唆しているのだろうか?そうするとオビ=ワンとアナキンの決戦には更なる意味合いが追加されてしまうことになるのだが…。

アナキンがダース・ベイダーに生まれ変わった後もエピソード4への物語は描かれ続け、ここからラストまでに向かうまで少々駆け足気味に進行されていくのだが、ここで旧三部作(EP4〜6)に向けての大部分の謎が解明されることになる。そして『新たなる希望』へとつながるラストカットにはあまりの美しさに思わず涙が滲み出てしまった…。このスター・ウォーズシリーズの完結をスクリーンで見届けることが出来たことが幸せでならない!大満足!!

余談になってしまいますが、僕は7月3日にVIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズでスター・ウォーズ全六作を旧三部作(EP4〜6)→新三部作(EP1〜3)の順で一挙上映されたイベントにおいて六本連続で鑑賞することができた大変幸運な機会に恵まれることができました。六作を通して最後に登場した本作の美しいラストカットには、六章に渡る壮大な伝説が希望へ向かって終幕を見届けることができた満足感も手伝って、感動のあまり本当に涙してしまいました!この『シスの復讐』を鑑賞される際には、是非シリーズ五作品をEP4〜6→EP1&2の順番で鑑賞した上で御覧になることを強くオススメします!だいぶお手ごろ価格になったDVDにて購入する価値もあると思います!世間的に評判の芳しくないEP1&2もシリーズ六作の一部分としてみるとそれほど悪い作品ではないと思えてくることが出来ることでしょう!本当に素晴らしいスペースオペラ作品でした!!

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