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ラース・フォントリアー監督の作品は3本目です。
映画館を軽い足取りで出た例がありません!
一言で感想を言うと彼はすごい監督です。
私は基本的に、観て「明日も頑張るか!」と思える映画が好きですが、観て「観るんじゃなかった」
と後悔できる映画を作れる監督っていうのはすごい監督だと思います。
そういう映画の類は自分の中に新しい考え方や、物の見方を、生んでくれます。
ドッグヴィルの続き物として描かれた、今回の『マンダレイ』ですが、セットは同じ。
何もない床に白いチョークで間取りが書かれた舞台で話が展開します。
今回、映画のヒロイン「グレース」はブライス・ダラス・ハワード。
奴隷制が布かれているマンダレイという街で勇敢に差別に立ち向かう一人の女性の姿を描いています。
とても勇気があり、行動力があり、指導力がある。
ところが、そこにはラースの大きな皮肉が隠されていました。
彼は、グレースの背後にはジョージ・W・ブッシュが見え隠れするとコメントを残しています。
「人はブッシュについて多くの良くない事を口にする。だが、その中に彼の心があると、彼が自分のしていることを信じきっているとは、考えないのだろうか?なぜブッシュが我々をごまかすのか?それはこの方法で物事が改善されると彼が本当に考えているからだ。そこに疑いの余地はない。彼はそれを信じきっている。そしてグレースもね。完全に。」
(参考:オフィシャルWebサイト→→→http://www.manderlay.jp/)
そして、観終わった後、グレースはなんと愚かな女性に描かれているのだろう。
そりゃ、ニコール・キッドマンも出演を拒否するよなぁ。と思ってしまいました。
いつも、どうしようも無い結末になる映画ですが、ヒロインの考え方には賛成することが
できたのに、なぜか今回はとてもとてもヒロインの考え方を支持することはできませんでした。
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