陽気な手術着に迎えられ、
手術台へ促されるまま横になるワタシ。
麻酔と術後の麻酔が切れた後が痛いんだろうと勝手に思い込んでたワタシ。
サクッと切ってポイッて出してチクチク縫ったら終わりと思ってたワタシ。
人生そんなに甘くない。
そんなこと分かり切った人生だったはず。
19時半に先生登場。
麻酔にビビる私に、最初だけチクっとするだけよ〜と。
横向きになり、猫のように丸くさせられ、背骨と背骨の間の脊髄へ麻酔注入。
ズンと重くなる感覚はあったものの、たいして痛くはなかった。
再び仰向けになり、麻酔の効き具合を調べて行く。
ヘソの下から足の指先までを何度も何度も感覚があるかを確認。
痛いのはぜーったいにイヤだから、ここは神経質に感覚を研ぎ澄ませて感じておりました。
そして、切開開始。
なんとなくお腹で何かをしているのは分かるけど、痛くも痒くもない。
すこーしだけ引っ張られている感じもわかるけど、やっぱり痛くない。
カチャカチャと音がなり、ギリギリと音がなり、よくドラマなんかで見かける、
器具を使って腹を開くアレでもしてるのかな、と。
暫くすると先生が一言。
『こりゃデカイわ』
その後も、デカイなーと連呼。
どうやら予想以上にデカかったらしく、なかなか出てこない模様。
もうすぐよーと言われてからが長かった気がする。
そして取り上げられたらしく、助産師さんにお腹が軽くなったでしょ?と言われた瞬間、ざわつく室内。
所々で、
『わー!おっきいー!』の連呼。
そして拍手。そして大きい!の声声声声。
どんだけなん、と思いつつ、
取り上げられた瞬間から軽くなったことすら分からず、
むしろ意識が飛びかけるワタシ。
気持ちが悪くなり吐きそうだと訴える。
直後から胃に激痛が開始。
羊水やら胎盤やらを吸い上げ綺麗にする処置が始まる。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
痛過ぎて呂律も回らない。
泣き叫び、それに驚いた夫が分娩室を覗いたらしい。
とにかく、とにかく胃に激痛。
グツグツに煮立った熱湯を胃の中で掻き回しているような、
ハバネロを熱く熱く熱くして胃の中に塗りたくったような、
とにかく痛い。
多分、引っ張られて痛かったんだろうけど、ヘソの上は麻酔が効いていないのである。
叫んで叫んで、もはや声も枯れ・・・
そこでようやく何かの静脈麻酔が入った。
三分の一くらいの意識が飛び、
胃の痛みが遠くに感じた頃、今度は声が出なくなった。
低く小さな声しか出ない。
もはや痛がることも苦痛を訴えることもできなくなった。
それでもまだ子に会えず、
なので、ずっと手を握ってくれてた助産師さんに、
とにかく夫に一番に抱かせてあげてくれとお願いした。
夫だけに。
姉にも両親にも抱かせるな、と。
姉は本当は抱かせてあげたかったけど、
そばにいる親に流れで触られたらたまったもんじゃない。
なので夫だけに、と。
よもや遺言にでもなるのでは、と。
その後も手術は続き、縫い始めた事を知ったので夫に入ってきてもらうことに。
これは先ほど聞いたのだけど、
どうやら入ってきた頃はまだ私の腹は開いてたらしい。
手を握ってもらっていたけれど、
話したいのに声がうまく出せない。
喋ってるけど何を話してるのか自分でイマイチわからなかった。
麻酔で気持ちも悪い。
そしてやはり胃が痛い。
夫はどうやら縫合に興味があるらしく、私を見ない。
あの針すげぇとか、糸が太いとか。
知らんがな。
こっちはこのまま死ぬ覚悟である(え
縫合も終わり、先生達にお礼を言う夫。
まほちゃんは見ないほうがいいよと、私の全裸を眺める夫。
どうやら血が凄いことに。
とはいえ600cc程度の出血。
その後はストレッチャーで部屋へ。
下半身の感覚が全くない。
尿管もはいってるけどこれも感覚がない。
意識も朦朧とし、やはり上手く話せないし気持ちが悪い。
結局、当日は抱っこはできなかった。
22時くらいに部屋へ連れてきてくれたのだけど、身体が動かないので隣に少しだけ寝かせてくれたのである。
子どもが引き上げたら夫も帰宅して行った。
痛みと気持ち悪さと興奮で一睡もできず、
深夜0時頃には麻酔が切れ、とんでもないことに。
寝返りどころか、お腹を1ミリでも動かそうものなら激痛が走るのである。
呼吸すら痛い。
なんの拷問だ………
痛くないとか言ってた人もいるってのに……
何もできないまま、動けないまま、
空が明るくなるのをただひたすら眺めておりました。
そして、術後の悶絶の日々の始まり始まり……………
で、ですね。
産まれた我が子、ね。
所謂、巨大児(笑)
羊水やら胎盤やら800グラムあったらしい。
それこそ驚愕よね。
なので、子宮環境が良くてたっぷりの栄養を補給。
糖は出ておらず、コレ。
とっても立派な子。
シワシワで産まれて来ると思いきや、
ツルンツルンだったの。
私も夫も背が高いからアリみたいね。
でも、4426グラムとは…(笑)
中途半端なデカさじゃないとこがいいわね。
夫も、体重言うとみんな驚くから面白い〜って。
確かに。
なかなかいないわよね。
でも、ムチムチだけど、ガッチリしてるのよ。
なんて表現したら良いのやら。
まぁ、そんな感じですわ。
巨大児、誕生。
産んだというより、出した、の感覚。
母性は………ね、うん。
それはまた今度。
術後の翌日はガスが出るまで絶食。
後に重湯やらおかゆやら…
お腹空いてイライラしてきたのを先生に訴え(え
おかゆ食を2回飛ばして常食にしてもらいました(笑)
ぬいぐるみは夫が自宅から持ってきましたよ。
タロさんとニコに会えないからかな。
さみしかったけど頑張れそうよ。
ってことで、とりあえず。
ではでは〜
頑張ったよ〜