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「紀元弐阡年」このアルバムは素晴らしい。私、高校生のときこのアルバム(再販)を
買いましたが、そのときの印象を忘れられず、今も脳裏に焼き付いています。12曲収録
されていますが、捨てる曲はありません。で、1500円(1985年当時)。何とお買い得で
しょう。私にとって、フォークソングとの初めての出会いだったのですが、当時受けた
一番大きな衝撃は、「恋や愛だけが音楽のテーマではない」ということです。当時全盛
の歌謡曲(例えば聖子ちゃんやたのきんトリオ等など・・・)は、愛とか恋とかそんな
ことをテーマにしたものばかり(今もそうかな)ですが、このアルバムに収録されてる
のは、そういうことが一切排除され、社会や民俗的なことをテーマに構成されています。
もっとも、本来のフォークソング自体がそういうものであることは、後になって分った
のですが。
フォーククルセダーズも洋楽の影響を少なからず受けていると思いますが、このバンドを
洋楽のグループで言い表すと、バーズ、バッファロースプリングフィールド、ボンゾドッグ
バンドを足して3で割ったグループといったところでしょうか。決してコミックバンドではなく、
でもお茶らけてみたり、透明感のあるコーラスを披露したり、社会風刺をしてみたり、
でもそれぞれがきっちり印象に残ります。しかし、彼らのそれは決して社会的に何かを
喚起したり、反抗心を高めたりするものではなくて、切なく、寂しく歌い上げていることが
さらにこのアルバムの質を高めていると思います。当時、アングラと呼ばれていた、テープ
の早回しは、歌の音質を高域に押し上げ、無機質さというかドライな印象を醸し出している
と思われます。「帰ってきたヨッパライ」も一般にはコミックソングですが、内容的には
ドライな曲です。このフォークルのメンバー3人(はしだのりひこ、加藤和彦、北山修)の
個人的な音楽活動にはあまり興味がないので、アルバムの印象しかコメントできませんが、
作曲に関してはほとんどが加藤和彦さんの手によるものではないのでしょうか(って、ライ
ナーノートが入ってたろうが、よく読め!自責)。
フォーククルセダーズのレコード(CD)はこれしか持っていませんが、私的には絶賛で
つい最近まで壁に飾っていました。邦楽、洋楽を含めたマイフェイバリット3の中に入る
アルバムです★★★★★。
このブログで、2組の邦楽グループについて書き込みました。邦楽についてはあと1組(1人)
にしようと思っています。今回の倍ぐらい書き込むことになりそうです。
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