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フランス語で楽しむ「メグレ警視」
メグレ警視の原作本を味読する立場からフランス語の謎解きを試みます

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 Il était passé midi.  Depuis une semaine, tous les deux jours, Maigret
déjeunait place Dauphine, non pas à cause de son travail, mais parce que
sa femme avait rendez-vous chez le dentiste à onze heures et demie.  
Or, il n’aimait pas manger seul.
(©Georges Simenon : Un échec de Maigret; Chap.2)

 正午を過ぎていた。一週間前から一日おきにメグレはドーフィヌ広場で昼食をしていた。仕事のせいではなく、妻が11時半に歯科医に予約していたからである。それで彼は家で昼食を一人で食べたくなかったのだ。
(#76『メグレの失態』第2章)

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*この事件の冒頭でも、夫人が歯の痛みで夜中あまり眠れずにいるのをメグレが目を覚まして、痛み止めを飲めとか言って心配していた。夫人が歯科医に通院するのは『メグレ夫人と公園の女』(L’Amie de Mme Maigret) の事件でも出てくる。また歯科医自身が事件に関わるのは、先般の『メグレと消えた死体』
(Maigret et La Grande Perche) や『メグレたてつく』(Maigret se défend) など少なくない。
イメージ 1
Crédit photo : Vue d’un bistrot
de la place Dauphine, Paris
1er @Google street-view

Il était passé midi(イレテパッセ・ミディ) 正午を過ぎていた(半過去形)il は非人称

Depuis une semaine(ドゥピュイ・ジュヌスメーヌ)一種間前から

tous les deux jours(トゥレ・ドゥジュール)二日毎に、一日おきに

non pas à cause de son travail, mais parce que 〜(ノンパザコーズ・ドゥソン・トラヴァィユ・メパースク) 彼の仕事のせいではなく、〜のためである
non pas …. mais 〜  ….ではなく〜である

*sa femme avait rendez-vous < avoir(サファム・アヴェ・ランデヴー) 妻が予約を取っていた(半過去形)ランデヴー rendez-vous はフランス語では普通の予定・予約になる。
Or, il n’aimait pas manger seul < aimer(オー・イルネーメパ・マンジェスール)ところが、彼は家で一人で昼食を食べたくなかった(半過去形)


**事件の概容についてはこちらへ #76


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