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「生まれ育った土地ではあるが」と断り、北海道出身の作家渡辺淳一さんが書く。「11月だけはいただけない」
◆雪の季節へ向かうのだから暖かくなるはずはないのに、ときに晴れ、かと思うと冷雨が降る。思わせぶりで気まぐれで「やりきれない」と、随筆集「北海通信」所収の「11月の憂鬱」にある。
◆地震で大きな被害を受けた厚真町などで初めて雪が積もったと、きのうの北海道新聞で知った。暖かい冬かと期待させ、やっぱり・・・・の銀世界だ。雪に覆われた仮設住宅の写真を見て、不意に1人の男性を思いだす
◆厚真町のお隣、安平町で避難生活を送る76歳の男性だ。取材に対し、雪の積もる冬の事は「考えたくもない」と話していた。「年末に1人と思うとさびしい」とも。厳冬が近い11月の気鬱さか、言葉が重い
◆そう言えば、と振り返る。阪神・淡路大震災は1月に起きた。大寒のころだから被災地は凍えた。しかし季節は確実に春へ向かっていく。やがて暖かくなる。そのことが心の突っかい棒になったと、今にして思う
◆今日は二十四節気の小雪。暦道りの冷え込みで、兵庫内では一昨日、氷ノ山が雪をまとった。あの男性が元気に過ごしていますように。曇り始めた窓ガラスを拭きながら、北の被災地を思う。
被災地の方々に思いをよせています。私も春を心待ちにしています。どうぞお元気で暖かくなる日が早く訪れますように。
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