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何気なく手にした1冊の本、我が家の本棚の奧に鎮座していた。新潮文庫の【黄落】が其の1冊である。若き頃に読んだ本なのか記憶には無いが、今この年齢になり再度読んで見て、胸が痛くなり思わず悲鳴を上げたくなった。最近良く耳にする、老親介護・・・親が望むはずも無く悲嘆極まる状況は、子供達の人生をも狂わせてしまうと読み進んでいった。
最終では耳の遠くなった父親は我侭一杯で、介護してくれる息子達を苦しめるが之も、寂しさもあっての事かと思いに至った。
母親は、食事を取らなくなって静かに息を引き取るが母親自身で選んだ顛末でもあったのだ。老いを感じる時が多くなってきた今、健康で一生を終えたいと常に思うが、夫婦が労わりあい乍ら、之で好かった!と思える人生でありたいと願わずにはいられない。良い本に出合えたし、若い時と、今とは読書の、感想が大いに違ってきている。
<追記>
兵庫県高齢者放送大学の放送を拝聴している。其の中で、古来よりわが国では「老」に対して敬虔の念と慶寿の明るさを持って称呼されてきた。岐阜県養老山地にある滝を「養老の滝」と命名し年号も養老に改められた。と井上正敏先生の<巻頭言>にあった。H23・9月号
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