ゆきねこさん

「織り屋 糸り」のヨメブログ。気まま過ぎてごめんなさい。。。

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今日も爽やかな丹後です。
昨日の記事で、揚柳のことを「絹千」と書いて
皆さまを「?????」とさせてしまいました。
業界用語なのかもしれませんね。
お得意先からは「絹千の帯揚生地」「絹千の半襟生地」で注文がきます。
口語だと「きんち」に音便変化するんですよ〜。
 
さていわゆる縮緬といわれるのは、ぼこぼこしたシボが特徴です。
右撚りと左撚りを二越交互で織るものが多いです。
 
-----------右撚り-----------
-----------右撚り-----------
・・・・・・・・・・・左撚り・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・左撚り・・・・・・・・・・・
-----------右撚り-----------
-----------右撚り-----------
・・・・・・・・・・・左撚り・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・左撚り・・・・・・・・・・・
 
これをある程度のスキマを持たせて織ります。
そして生地を精練加工すると、
生糸表面のセリシンという蛋白質が落ちて、
撚りが元に戻ろうとする力が生まれます。
右撚りと左撚りの逆方向の撚り戻しの力
程よい織りのスキマにおさまって
あの縮緬のシボとなるのです。
 
たまーにね、打ち込み(織り密度)が多すぎると
撚り戻しの力の落ち着く場所が無くて
縮緬シボの上がらない箇所ができます。
いわゆる織りキズ、難物です…(-_-メ)
 
で、この撚り糸片方だけで織ったらどうなるか、
これが揚柳になるんですね〜
 
-----------右撚り-----------
-----------右撚り-----------
-----------右撚り-----------
-----------右撚り-----------
-----------右撚り-----------
-----------右撚り-----------
-----------右撚り-----------
-----------右撚り-----------
 
(もちろん左撚りでも可)
 
そうすると、精練したときに撚り戻しの力が
すべて同じ方向になりますよね。
それでできる風合いなのです。
 
 
イメージ 1
 
この2枚。違いがわかりますか〜?
 
イメージ 2左の方です。
ちょっとシボが太いの
わかりますか?
「うどんシボ」って
言ってます。
 
使用には問題ないけど、
高級呉服店向きには
躊躇します。
 
 
 
イメージ 3右の方。
ほら、細かくてキレイでしょ。
絹千の名前にも
ぴったりです。
 
揚柳にするには
精練加工も特殊です。
通常の練りではダメ。
(うどんになる)
 
 
 
家では特殊練りのできる
京都市内の練り屋さんにお世話になってます。
「カゴマキ」という方法で練るそうですが、
見たことないので、(多分見せてもらえない)
これ以上のことはわかりません。
 
いつまでもキレイな絹千ができる業界で在ってほしいけど
技術の継承は難しいのかもしれませんね。
 
絹千ミニ講座でした〜(*^_^*)
 
急ぎショップにもアップしました。
ぜひご覧くださいね。

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閉じる コメント(16)

なるほどねぇ@@ 一枚の半襟にも これだけの 手が 加えられているんですね。大事にしたいですね。

2011/9/8(木) 午後 4:15 [ ] 返信する

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へェ〜 そうなんだ! 勉強になりました。
絹干って、何なのか疑問だったので。

2011/9/8(木) 午後 6:38 ひぃさん 返信する

お久しぶりです(゚▽゚)/
機屋さんならではのお話、勉強になりました。うどん、の呼び方に笑ってしまいました〜。

2011/9/8(木) 午後 7:56 [ そわ ] 返信する

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うどんですか!なるほどね。
楊柳は知っていたけど,どういうものか勉強になりました。ありがとう。

2011/9/8(木) 午後 9:57 はれるね 返信する

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そ、そんなに大変なんですか!!!
うわ〜大切に使わないと(@@)
個人的にはうどんしぼも普段着物には味わいがあると思うんですが。
そうか高級呉服では、ねぇ。
で、並べちゃうと、ねぇ。
大切にしたい技法ですよね〜。ぽち☆

2011/9/8(木) 午後 11:15 [ たま ] 返信する

桃さま。
ありがとうございます。織り物に限らないですけど、丁寧な物作りしようと思うと、手がかかりますね。

2011/9/9(金) 午前 8:14 [ nao ] 返信する

ひぃさんさま。
検索エンジンでも、揚柳は出てくるけど、絹千では出ませんでした。
へーっと学習しました。

2011/9/9(金) 午前 8:21 [ nao ] 返信する

そわさま。
「うどんシボ」って可笑しいですよね。
ちょっとドンくさい、繊細さのない感じが伝わる感じがします。
あ、うどん関係者さんごめんなさい。うどんは大好きです。

2011/9/9(金) 午前 8:23 [ nao ] 返信する

はれるねさま。
マニアックな話にお付き合い頂いてありがとうございました。
ヤフオクなんかでアンティーク揚柳の生地みると、結構「うどん」だったりします。

2011/9/9(金) 午前 8:26 [ nao ] 返信する

たまさま。
1枚で使用するので、問題ないです。
家族の個人使用は「うどん」の方です(*^_^*)
見方を変えれば、細かい方は一見無地に見えることもあります。
うどんシボのほうが、揚柳してる!と分かりやすいかもです(*^^)v

2011/9/9(金) 午前 8:29 [ nao ] 返信する

なるほどね!
とても勉強になりました。今、半襟はきんちを使っていますよ。
自分でお洗濯すると、とても縮みますよね。
普段使いなら、うどんでも良いと思うけどな♪

2011/9/10(土) 午後 5:39 [ - ] 返信する

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揚柳は単衣の長襦袢を持っていますがさらっとしていて着心地良いですよね。そっかー撚りの方向が同じなのが揚柳なんですね。
(って絶対にきもの学院で習ったはず)
やはり本だけでは覚えきれないけどこうやって紹介いただくと覚えやすいです。
ありがとうございました。

2011/9/11(日) 午後 0:15 [ akiko ] 返信する

Evelynさま。
お水につけると、腰ひものように細く縮みますよね(^^)
比べなければ…、うどんでもいいんですけどね。

2011/9/13(火) 午後 4:53 [ nao ] 返信する

akikoさま。
揚柳の襦袢は具合がイイですよね!私もお気に入りです。
マニアックな記事にお付き合い頂いてありがとうございます♪

2011/9/13(火) 午後 4:56 [ nao ] 返信する

こんばんは〜

キンチ、大好きです〜
腰紐、七色のキンチ使てます〜

実は、悉皆屋さんから「楊柳も縮緬も、逆撚りの糸を使って織る」と教わったのをそのまま信じこんでいました〜
なるほど〜
逆撚りでは無いのですね〜
勉強になります〜☆ポチ

2011/10/13(木) 午後 8:34 雪割小桜 返信する

雪割小桜さま。
厄除けの腰ひもですね♪
私も絹千の腰ひも派です。モスの方が締まるよ、と言われたことがあるのですが、着付けを覚えたときが絹千だったのでそのままです。

2011/10/14(金) 午前 9:14 [ nao ] 返信する

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