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先週の日曜日は青森県知事の選挙だった。
結果は大方の予想通り現職で4選を目指す自民、公明推薦の三村さんが、共産党と社民党推薦の医師で政治経験がまったくない大竹さんに圧勝して当選した。
得票率は、三村さんの355914票に対して大竹さんの127525票だから約3対1だ。
私も三村さんが圧勝するだろうとは思っていたが、今まで3期12年青森県知事をしてきて知名度抜群の三村さんと、政治にはド素人で今まで政治的にはまったく無名で、この保守王国の青森県で共産党と社民党からしか支持をもらえなかった大竹さんでは10対1ぐらいの得票になると思っていたから、大竹さんがこんなに票を得るとは意外だった。
三村さんは今までの12年よくやっていたと思う。
前職の北村さんほどの重々しさや威厳はないが、どこにでもフットワーク軽く出かけて、明るい人懐っこい笑顔で県産品をPRする姿はとても好感が持てる。
私は彼の丸顔と髪型を見ると「ゲゲゲの鬼太郎」を連想してしまう。
三村申吾こそ青森県最強のゆるキャラじゃなかろうか?とさえ思っている。
だが、私は今回大竹さんに入れた。
もともと反自民だから三村さんには入れたことがないのだが、今回棄権しないで大竹さんに投票したのは、大竹さんの選挙公約が「反原発、反核燃」を第一の柱にしていたからだ。
先にも書いたように大竹さんが当選するとは初めから思っていなかったから、これは原発と核燃料サイクル政策を進める三村さんに対する批判票と言っていい。
おそらく、大竹さんに入れたほとんどの人がそうなんじゃないか?
三村さんの今回の得票は、青森県知事選挙としては史上一位に並ぶぐらいのものらしいが、新人で共産党と社民党からしか支持を取り付けられなかった大竹さんが、127525票を取れたのも青森県としてかなり珍しいことだ。
それだけ青森県民の中にも反原発、反核燃サイクルの意見が強いということだろう。
三村さんが青森県の為に一生懸命に仕事をしてくれているのはよくわかるし、大間原発や東通原発を許可したり核燃サイクル事業を推し進めているのも、今青森県に住んでいる人のことを考えてのことだと思うが、たかだか青森県という小さな地域に今住んでいる人間の利益の為に、未来永劫に亘って全人類に負の遺産を残すのはあんまりだ。
三村さんは4選できたことに安心しないで、4分の1の有権者が「反原発、反核燃」を旗印にした候補者に投票したことを肝に銘じてほしい。
青森県民の4分の1が反原発、反核燃の候補者に投票したことは、音楽家の坂本龍一さんにもぜひ知ってもらいたい。
以前このブログに書いたが、坂本龍一さんは原発と核燃サイクルに反対していて「核燃サイクル事業を推し進める知事を選ぶような青森県のモノを買うな」という運動をしている。
青森県産品と共に、六ヶ所村からの海流が流れる岩手県の三陸の海産物も買うなと、世間に呼びかけている。
下のURLは以前の記事
青森県でもこんなに核燃反対の声があるのに、味噌もくそも一緒にやっつけてしまえというのはあんまりじゃないか?
坂本さんはアメリカ暮らしが長いから、気に食わない国(地域)には経済制裁をして兵糧攻めにしようという発想が自然に出てくるのかも知れないが、その地域に住むかなりの人が反対している政策をその地域の首長が推し進めているからと言って、全部一緒にひどい目に遇わせて言うことを聞かせようというのは、かなり思いあがった傲慢な精神だと思う
私も原発や核兵器、核燃サイクルには反対だから、坂本さんの「たかが電気じゃないか」という発言には大賛成だが、弱いものをイジメて反核運動をするのは賛成できない。
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反核
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今日の東京新聞によると、国が今まで 青森県六ヶ所村 に建設を進めていた「使用済み核燃料再処理工場」の目的は、今までは核燃料をリサイクルすることによって燃料のウランを節約し、エネルギーの安全保障するためと説明していたが、それは実は嘘で、本当は核燃料を再処理すると言わないと使用済み核燃料の行き場がなくなり、原子力発電が停まってしまうからだということがわかったらしい。
今日の青森県の新聞「東奥日報」によれば、青森県はもし核燃料を再処理しないのであれば、いま 六ヶ所村 のリサイクル工場にある全国からの使用済み核燃料を、すべて元の原発に返すつもりだと報じた。
これは当初からの国と青森県との約束なので、青森県には非はない。
しかし、実際にそういうことになれば全国の原発は使用済み燃料であふれ、運転できない事態になるらしい。
だから国は今すぐ原発をやめるだとか、何年後までにどれだけの割合にするだとか言えないのだという。
なんだ、初めからずっと嘘ばっかりじゃん。
青森県の三村知事としても「核燃の金は欲しいが、青森県を引き受け手のない使用済み核燃料の最終処分地にされてはたまらん」ということで、態度を玉虫色にしながら国の出方を見守っているのだろう。
三村さん、そんなはした金で美しい故郷を核のゴミ捨て場にしてはいけませんよ!
再処理工場が安全無害なんていうのも大嘘です!!
六ヶ所村にこれからも何兆円もの金が流れ込んでくるなどという夢から醒めて、今六ヶ所にある核のゴミをとっとと元の原発に返しなさい!
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今夜のテレビニュースを見ていたら、政府の今後の原発比率を考える会議で「2030年時点で原発を0にしたら、一般家庭の光熱費は2010年の二倍になる」という試算が出たという報告がされていた。
原発をなくしたら光熱費が二倍だって?
今まで原発は全発電量の三分の一をまかなってきたってことじゃないのかい?
それがどうして原発がなくなれば電気料が倍になるんだ。バカ言うな!
と、思ってよく調べたら「2030年時点」というのと、「光熱費」というのがミソらしい。
2030年ころには他の火力発電の燃料なんかも上がるというのを前提にして、しかも光熱費だから電気代だけでなくガスや水道まで含めての話なんだと言う。
だから原発をこのまま去年までと同じ3割ぐらいの比率で続けて行っても、2030年には一般家庭の光熱費は2010年の1.何倍かにはなる計算だ。
それじゃ何もわざわざ「2030年時点で原発を0にしたら、一般家庭の光熱費は2010年の二倍になる」などと、ギョッとするような発表をする必要はなさそうなものだ。
まるで詐欺みたいな話だが、これを政府が堂々と発表するのだからよほど原発を続けたいのだろう。
こうまでして国民を騙したいのか?
私は去年の3月11日以前から原発反対を唱えてきたが、その一番の理由は「原発で出る放射性廃棄物の捨て場が地球上にはない」ということだ。
もちろん去年の事故でわかったとおり原発の安全性にも重大な問題があるが、たとえ原発を安全に運転することができても、一旦出てしまった放射性廃棄物を、これから先の人類がほとんど永久と言っていいぐらい長い時間管理し続けなければならないことが問題である。
今原発のコストが安いだのなんだの言っている連中は、この放射性廃棄物を半永久的に管理し続けなければいけないコストは全然考えてないのだ。
このコストを考えれば、原発ほど高くつく発電方法はない。
今夜発表された政府の試算にも、当然この放射性廃棄物の管理費用は含まれていない。
結局のところ政府も経済界も、今の経済効率しか考えてないのだ。
今さえ良ければ後はどうなっても良いというのであれば、原発は非常に効率よく電気を生み出してくれる道具だろう。
しかし、現代の日本人は二言目には「経済、経済」と言うが、経済とは人間が生きるために必要な仕組みに過ぎず、経済のために人間が生きているわけではない。
経済を成長させるために、今生きている場所を生きていけなくなるぐらい汚してしまうなら、それは本末転倒というものだろう。
経済は生きるための必須条件ではないのだ。
自給自足でも生きていけるのは過去の歴史が証明している。
我々が無用な欲を持たず健康に生きることだけを望むのなら、これほどの資源やエネルギーを浪費する必要などないのである。
今の刹那的な欲望を満たすために、かけがえのない地球環境を汚してしまって未来の人類に大きな負担を残すのなら、今の時代の我々はどれほど自己中で愚かな生き物なのだ?
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東京都が宮古市の震災ゴミを処分してあげることにしたということで、震災ゴミに含まれる放射能を心配する都民からおよそ3000件の苦情が寄せられたのだそうだ。
私は以前にも書いたが、東京都は福島第一原発から230kmしか離れてない。
それよりも260kmほど離れている宮古市のほうが遠いのだ。
宮古市の震災ゴミに放射能が含まれているんじゃないかと心配している都民は、それより自分の家の軒下の放射線を心配したほうがいい。
今回のことでは石原東京都知事を見直した。
彼は政治家としては妥協ができずキレイ事ばかり言って、あげくに国民からの信託を受けていながら途中で代議士の職を投げ出した無責任野郎だが、独裁者として政策を断固遂行する能力にはとても優れている。
本当は今年都知事選に出馬するより、震災担当の大臣になってバリバリ働いてもらったほうがよほど日本のためになったのだろうが、菅首相にはそれだけの器量がなかったのが残念だった。
石原都知事の英断に拍手です。
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この間京都の大文字焼きで陸前高田の松で作った護摩木を燃やそうとしたところ、「京都に放射能が降り注ぐ」だの「琵琶湖の水が汚染されて飲めなくなる」だのバカなことを言う人間が多くて、結局燃やすのをやめた騒ぎがあったばかりだが、今度は愛知県の 日進市 の花火大会で福島県で製造された花火を打ち上げようとしたところ、「福島で作った花火を打ち上げたら放射能がまき散らされる」というバカなクレームが寄せられたために、打ち上げを中止したというニュースが報道された。
まったく、日本人はなんてバカばかりなんだ。
花火というものは屋内で作るものだから、たとえ外にどれだけ放射性物質が降り注いでいても、花火そのものに放射性物質が付着するはずがないじゃないか。
それにその花火工場の敷地の放射線量は毎時0.4マイクロシーベルトというごく微量な値なんだから「花火を打ち上げたら放射能がまき散らされる」などということは間違っても起こらない。
それなのに花火大会の実行委員は、「花火の放射線を測定する道具がないから安全性を確認できない」という理由で打ち上げを中止したのだそうだ。
愛知県民はバカなのか?
この前もベストセラーを何冊も出している武田邦彦という学者が「東北の農産物は危険だから全部捨てろ」と科学的な根拠もなしに発言して話題になったが、日本人は今「東北」と聞くだけで「放射能汚染」と条件反射的に思い込んでしまっているようだ。
武田邦彦のような有名人で風評被害を広げる輩がいるのも問題だが、ふつうの人間でもちょっと自分の頭でモノを考えれば、それが放射能に汚染されてるかどうかわかるだろうに。
まったく困ったもんだ。
日本人自身がこんなふうで、やれ「海外からの観光客が減ったのは風評被害だ」とか「日本製品が海外で売れないのは風評被害だ」とか言えるわけがない。
日進市といえば、自動車工業王国愛知県で自動車関連の工場が多いところだ。
自分が根拠もない風評に脅えて被災地の人間を傷つけているというのに、海外に対しては「日本製の物は安全なんですよ」と言えるのか?
いいかげん冷静になってもらいたいものだ。
追記
例の武田邦彦氏は昨日のブログでこの事件を取り上げて「日進市が福島の花火を打ち上げなかったのは妥当だった」という内容のことを書いていた。
その論拠はまた例によって科学的な根拠がないもので、いつもながらこんな連中が風評被害を広げているのだなと思った。
彼は9月6日のブログでは「喫煙と肺がんには関係がない」という目を疑うような説を唱えて、日本中の医学者の失笑を買ったばかりだが、未だにこの人の言うことを信じる人間がたくさんいるので困る。
どうか皆さん自分の頭で常識的に考えるようにしてください。
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