|
落語家の春風亭小朝師匠のブログでお勧めのコミックです。
主人公は、古田左介、といっても最初はピントきませんでしたが
織部焼の抹茶茶碗といえばすぐ浮かぶ,
あの古田織部さんです。
時代はまさに群雄割拠の戦国時代。
歴史もの大好きな私。
この時代は殊の外好きで、特にいっぱ色んな作家の作品を読んでいます。
が、今までのそれらと違って、なんというか正史の表舞台には書けないような
歴史の陰や、できれば見たくないような人間の悲しいさがが、
それはリアルに描かれていて、なるほどそうだったのか〜と
真実の重さに思わず唸ってしまうような場面が、何度もでてきます。
秀吉に切られた後、信長が残した言葉
「こうなることは薄々わかっておったわ。。。俺は倅たちを可愛がりすぎた。。。
が、こればかりはどうにもおさえられん。。。。。」
秀吉は後に自分が同じ立場に立った時、いったいなんと言うのだろうか?
自分が謀反に追い込んだ光秀との山崎の合戦に向かう途中の秀吉の思い
「光秀よ。。。おまえは真に偉い。。。お前が信長討ちを決行したのは。。。
本心から家臣や民の行く末を想うたからであろう。。。
だが偉いからこそ誰もおまえを信じぬ、人間とは動機に私利私欲が伴わねば
納得せぬもの、故におまえを疑いこそすれ誰も味方はせぬ。
肚の底まで読まれても、なおわかりやすい俺の方に流れるわ。。。」
秀吉はその読み通り、こうして天下を取ったけれど
彼の心は満たされたのか?
その後彼は本当に心の底から笑えることがあったのか?
天下とひきかえに魂を悪魔に売るようなことをして
彼の自尊心は本当に満たせたのか?
もっと幸せになれる天下の取り方が選べたのではないか?
一方、光秀は
「不覚。。。弱者を装い、その実 天下を狙うておった羽柴めを見抜けぬとは!!!」
といっている。その光秀に「済まぬ」と謝られ、家来の斎藤利三は、
「それでも天下の夢はみられたわ。次の世会わん!!」と答えている。
かの楠木正成公も七生報国といっておられたが、まさにその心境を思うと
涙が止まらない。。。
転ばぬ先の杖。もし私に子供がいたらぜひ読ませておきたいと思う名著である。
そして遅まきながら私も、人生についての理解をもっと深めたいと思いながら
第3巻を読み終えました。当分このマイブーム続きそうです。
小朝師匠、本当に良い御本をご紹介下さりありがとうございます。<(_ _)>
|