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結城紬の教室展示会でてんてこ舞いの営業さんが僅かの時間で教えてくれたこと。
「『良い着物ですね。高いんでしょ』は誉め言葉じゃありませんよ」 この日は結城紬。 非常に素晴らしい高価なお着物です。 テレビとかで芸能人が結城紬や大島を着ている方にお会いした時にはこういう言葉をかけられてる気がします。 確かに相手を褒めてると言うより「お高いんでしょう」って言ってますね。 「これ、一般のお客様に言ったら失礼だから言わないですけど。学院の生徒さんだから良います。『良い着物ですね』は褒められてるのは着物であって着ているご本人じゃない。高い着物を褒めてるんです」 うーん。そう言われてみればそうかな。 「我々のような業者は残念ながらすぐ着物に目がいきます。商売ですから。高価な着物、買って欲しいですからね。でもね『素敵だなぁ』と思う方は着物を着こなしてらっしゃる方。ご自分の好みとか似合うものを良くわかってらして『ご自分のもの』になってる。良く見るとあぁこれは良い着物だな。さすがだな。大抵は口に出さないで飲み込むけどこれが最高の誉め言葉」 なるほどね。 飲み込んだその一言が最高ってずるい言い方だけどなぁ。 良く先生に厳しく言われました。 「生徒が似合わない着物着てイベントに参加してるのを他の教室の先生に見られると『あのこはどこの生徒?』って聞かれるわ。似合わない着物やちぐはぐなコーディネート、だらしない着方。その評価は全部担任や責任者の評価なんだからしっかりしてね」 きもの教室のイベント、上級生は自分のきものを着ていくルールです。 先生方や他の生徒さんのおきものをたくさん見られて楽しいけど。 自分もたくさんの人に良く見られてるってこと。 「講師にとって嬉しいのは自分を褒められるより教え子を褒められること。『先生のコーディネートですか?』はもちろん嬉しいけど。ご本人の選んだコーディネートを褒められると『そりゃあ。私の生徒ですもの』なんて言いたくなっちゃうわ。もちろん本当には言わないけど」 と更にプレッシャーをかけられました。 そこでもう一度反省。 きもの好きな私達は仲間同士でも 本人の着姿よりきものを褒めてしまうことが多々あります。 これはきもの仲間内では「似合うものしか褒めない」と言う不文律の上なんだけど。 何せみんなきもの大好きだから良いおきものみるとつい興奮しちゃうんです。 やはり基本に戻りましょう。 わかっていても 「お似合ですね」 とか 「素敵ですね」 「あなたらしいコーディネートね」 の後に着物や帯を褒めましょう。 通りすがりの方に褒められた時は どんな言葉でも「ありがとうございます」と微笑み返します。 だって街で自分が素敵なきもの姿の方にうっとりしちゃった時に 声をかけるって勇気いりますもの。 私は良く声をかけられますが。 まだ知らない方に声をかけたことはありません。 何度かチャンスはあったのに 勇気が出ません。 でもいつか。 素敵なきもの姿の方に声をかけてみたいな。 それが皆さんだったらどうかにっこり微笑んで下さいね。 |

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