卒業してから師範コースに入学するまでのつなぎにおさらいのお稽古を受けてきました。
4月の最後の授業以来二ヶ月ぶりのお稽古。
裾線・衿・おはしょりなど先生の厳しいチェックと細かいご指導。
お教室につくとまたも教室きもの展示会でした。
今回は西陣お召し。
お召しの説明や糸の縒り方など詳しくご説明頂きました。
お召しとはお召し縮緬のことで
糸を染めてから織る先染めの織物です。
西陣お召し(京都)・塩沢お召し(新潟 本塩沢)・白鷹お召し(山形)が代表的なものです。
教室に着くなりDさんが暗い顔で「お待ちしてました・・」
え?何?
「私また買っちゃった」
奥様。この前も其の前もそのまた前も、ですよ!
「だって物凄くステキな帯だったのよ」
お買い上げの逸品を見せて頂きましたが。
はいそれはもうお美しく上品な奥様にぴったりのステキな帯でした。
しかも奥様がお好きな白地にラベンダー。
実は昨夜、見初められたそうですが。
懸命な奥様は「でも私たくさん持っていますの」とお答えになったそうでございます。
って突然執事のお芝居風語り。
するとオバキューな営業担当E氏が
「明日もお稽古でいらっしゃいますよね。一晩良くお考え下さいませ」
「いえいえ。明日までお待ちいただいてもお答えは一緒ですわ」
「そんなことはございません。私が夢枕に立たせていただきまーす」
あーEさん夢に出てきたらやだなー。
「電卓もってあの顔で『買ってくださーい』ってでるのよ。怖いでしょ。先生もさ、次から次へと薦めてくれてさ、もうお金ないわよ」
すると先生が涼しい顔で。
「なーに言ってるの。自分で『これステキ』って見つけたんでしょ」
あぁいつもパターンですね。
そうです。私達は自分で気に入らないものを人に薦められてもきっぱり断わります。
というより進められる前に自分に似合った自分の好きなものを見つけちゃうんですね。
だから思い切るのが大変なんです。
「だって、凄いステキでしょ?」
はい仰せの通りです。
その後もわざわざ京都から職人さんがいらして誰も買わないんじゃ申し訳ないじゃないとか。
今回初めておいでいただく工房なのでとか。
西陣って名前がつくとやっぱり高いのよねとか。
色々おっしゃってましたが。
もう自分で自分をなぐさめているようにしか聞こえません。
私は冷静に一言。
「まぁ支払うには働かなくちゃ、ですよ」
お稽古で実演見れたり次々着装できるのは素晴らしいですが
おキモノ大好き人間にはこの恵まれすぎた環境が毒になることもあります。
ちなみに京都の「西陣お召し」には組合の認定証がついているんだそうです。
ガーン!
私がおよそで「西陣お召し」と言われて買ったのにはそんなものついてないぞ!!!!!
デザインが気に入って買ったし
安かったし(比較論です)
初めから西陣お召しが欲しかったわけではないから。
確かに比べると手触りが全然違いますものね。
なんか安っぽいって言うかお値段なりだったのよ。
でもやはりこうやって本家本元のお話伺うとショック。
ぜーーったい先生には内緒。
講師になったら1年中通しで着物が必要だから一つ一つそろえないとね。
先生から「あなたまだ夏の着物ないけど大丈夫?」
「はい!支払い能力に問題ありですのでしばらく講師になれません」
以前、他の生徒さんが「講師になったら学院で着物買わなくちゃいけないなんておかしい!」
ってごねてましたが
それはどこでもそうですよ。
そんなこと着物に限らないでしょ。
講師になってから「夏の着物持ってないのでお稽古受け持てません」なんていったら採用してももらえないですよね。
生徒さんに学院でおきものお薦めするのに講師がよその着物着てたんじゃ話にならないし。
何よりおいでいただく作家さんにも失礼ですよね。
その辺りは最低限のビジネスマナーです。
まぁゆっくりじっくり見て行きましょう。
そろそろ単衣に夏帯と絽の半衿、帯締めも夏物になりますね。