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私が一番好きな歌は 「紅の花にしあれば 衣手に染め付け持ちて行くべく思ほゆ」 万葉集巻十一 (訳) 愛しいあなたが紅花の花だったならば私の衣に染めつけてこのまま持って帰ってしまおうかと思う。 他にも [紅の深染めの衣色深く染みにしかばか忘れかねつる] 万葉集巻十一 濃い紅に染め上げた衣。その着物のように私の心にあの人への思いが染み込んでしまいました。もはや忘れることなど出来ません。 どちらも情熱的な恋の歌ではありますが 胸きゅんな乙女心はちょっと横において。 紅花を花として詠んだのではなく染料として詠んだところが興味深いですよね。 この他にも紅を詠んだ歌は二十首近くあるんだそうです。 古代の人は染料が布地を染めることから 人の気持ちが染まる=恋しいと思うという気持ちになぞらえて歌を詠んだようです。 紅とはもともと呉藍=外国の染料だったといいますが 万葉集には 「紅の花」や「赤」といった表現があることから奈良時代には紅花が染料として広く用いられていたと考えることが出来そうです。 古代の都で恋人達の思いを伝えた紅花の赤き色。 紅花染めの着物を着て万葉集をお供に古都を散策するなんて言うのも素敵ですね。 残念ながら 私は万葉集の研究家では無いのでこのご専門の方で万葉集の染料の歌にお詳しい方がいらしたら教えて下さい。 |

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