|
・
柴田節子(仮名41歳)は、一般的な主婦だが、最近大変な悩み事をかかえてしまった。それは自分の小学校5年生の子どもが最近いじめにあっているからだ。子どもに聞いても何も言わないが、かばんの中身を見ると一目とする。暴力はふるわれてなかったが、最近は明らかにいじめられていた。・・・
夫に相談すると、心理カウンセラーの名刺を渡された。なぜと聞くと、先週、偶然自分の先輩に街で出会って、「悩みがあったら何でも相談してくれ・・・」と言われたという。節子は、わらにもすがる思いで早速名詞に書いてある電話番号に電話してみた。電話に出たのは受付の女性で、電話をつないでくれた。
「やあ・・・柴田君の奥さんですか。早速電話をいただいて有難う・・・」初対面の挨拶もそこそこで、節子は早口で息子がいじめられたり、仲間はずれにされていることを話した。そして前日にあった出来事も。・・・「それは辛い思いをされてますね。親としては、こんな辛いことはないですよね。」
その言葉に節子は電話を握ったまま泣き出してしまった。こらえていたものが一度に溢れてしまったのだ。・・・電話の向こうで泣き出したのを知ったカウンセラーは、十分に落ちつくのを待っていて、次の質問をした。奥さんもしかして「誰か身近な人を恨んでいませんか・・・」。節子はその質問に驚いた。・・・
子どものいじめを相談しているのに、なんで私が・・・と言う思いがあったが、正直に答えた。「主人はトラックの運転手で、生活が成り立っているが、子どものことは私まかせで・・・」「それでは尊敬してはいないんですね!」その言葉に節子はギクっとした。正直あたっていたのだ。
節子は私立だが4年生大学出身で、夫は高卒で読書もしないし、トラックの運転手で、どことなく軽蔑していたかも知れない。正直に言ったが、カウンセラーは根本的な原因がもう1つあると言ってきた。「あなた自分のお父さんに感謝していますか・・・」。「勿論です・・・大学も出させてもらって・・・」
「お父さんに心のどこかで、許せないものが有りませんか・・・」この質問に再び驚いた。小さい頃から口やかましい父親が嫌でたまらなかった。職業も建設業の現場監督で、汚い格好で街で出会うのが恥ずかしかったのだ。年頃になるに従って、いつしか母親としか話をしなくなっていたのだ。・・・
カウンセラーが「許せないお父さんの事」と言う題名で、一枚の文章を作ったらまた電話して欲しいとの事で電話を切った。節子は早速、小さい頃から嫌だった父親の事を文章に書き始めた。「最後にあんたなんかろくな親じゃない・・・」と綴った時には、2時間が過ぎていた。書きながら涙がとまらなかった。
漸く書き終えて、落ち着いたら再度カウンセラーに電話した。そしてその文章を早口で伝えた。ちょっとの時間をおき・・・「そんなお父さんを許せますか!」その質問に節子はまた驚いた。これと息子のいじめとどんな関係があるのだろうか。こう思っていた矢先に「ここは人生の正念場です。そして一生で一番勇気のいる場面です。」
節子は思いもしない要求に困惑した。・・・それでも、もし息子のためになるのならと考え治し、やってみると返事をして電話を切った。躊躇していると電話がかけにくいので・・・改めて言う言葉をメモして、実家へ電話した。電話をすると母親がそれをとったので、父に代わってくれと頼むと、ずい分不思議がられた。
「へえ〜貴方がお父さんの用って・・・、どう言った風の吹き回し」と言いながら父親を呼びに言って電話をかわった。「な、なんだ!わしに用事か・・・」の答えに「あの・・・私、いままで言わなかったけど、言っといたほうが良いと思って電話したの。」「え〜と、現場の仕事がきつかったんじゃないかとおもって・・・」
「私、大学も出させてもらって、一応・・・感謝してるって言うか・・・ありがたいって言うか、そんな事を一度も言ったことないじゃない。」「けっこう、お父さんに反発してたっていうか、それも謝りたくて・・・」父から何の返答もなかった。・・・母親が電話に代わって、「あなた、お父さんに何を言ったの!」
父親は、電話の下で泣き崩れていた。節子は驚いた・・・メモを読んだだけなのに・・・!父が泣く声を聞いて、節子も涙が溢れてきた。父は自分のために、どんなにか辛い思いをしていたのだろうか。・・・20年間の溝が、一気に埋まった気がした。母親にその思いを伝えて電話を切った。・・・
その1時間後に、カウンセラーから電話がかかってきた。節子は全てを話すと、安心した様に「勇気をふるって、電話してよかったでしょう・・・」と答えが返ってきた。これでまずはひと安心です。「息子さんもこれでいじめられないでしょう!」節子は半信半疑だったが、父親との和解にお礼を述べた。
それから数日後、息子が帰り母さんに嬉しそうな顔でこう言って出て行った。「みんなから野球をさそわれたんだって・・・」公園に飛び出して行った。節子は、主人への感謝の手紙を書き始めた。これはただの偶然ではないって言う気がして。その手紙は、心から感謝の気持ちを綴っていた。・・・
(注・「鏡の法則」は、野口嘉則氏が著書にした実際の出来事をもとに書かれた、自己啓発の本。この法則は、人生の出来事は自分の心を映す鏡で、必ず解決ができる必然的な出来事だとしている。人生に起きるどんな問題でも、何かを気付かせるために起きている問題なのかもしれないと言うこと・・・)
・
|
そうですね。
昔は若かったので、かばんを隠すということしか言えませんでした。
今は、大丈夫です。いい友人関係を作っているようです。
2010/1/31(日) 午後 6:49 [ 一人歩きの山女 ]
こんばんは
鏡の法則、本を買って読みました。
父親が崩れるところが感動でした。
人を許すことによって自分の道が開けていく・・・
とてもいい本でした。
ポチ!
2010/1/31(日) 午後 7:39
メイクさん、このお話を届けてくださって感謝をしています。相手を尊敬で出来るか否か、確かにそうだと思います。 パートーナーと呼べる相手にはなおさらですね。
そしてよく「子は親の鏡」といいますが このお話で更に実感しました。幼稚園児の頃の私、私に凄く意地悪をする男の子が居ました。明らかに「好きな子をわざと虐める」って感じではないことが子供ながらにも私には解りました。
母にその事を話すと、その子の母親は「ミス○○←地元名」と言われる程の美人だったそうですが、とっても意地悪な女性で母は中学の頃、意地悪をされたそうです。
親の思想は子に伝わるのですよね。。。
周りの人に愛を注げる人間で常にいたいと思いました。
なかなか難しい事ですがそんな風に生きたいです。
天に召されるまでの人間の生きるテーマのような気がしました。メイクさんいつも 素敵なお話ありがとうございます。大ポチです!
2010/1/31(日) 午後 10:54
昔も今もいじめは、かたちは変わったかもしれませんが、
子供でも大人の世界でもずっとありますなくなっていないと思います。人はまだ動物の本能があるからです。
これをとった時ロボトミーみたいに改造されれば解決されますね。
ご指摘のようなことは小さな自分のこどものことを念頭におきながら今、問題が発生してやっと議論しています。
コニュケーションのあり方は生まれた時からあるのですから
そこまでの過程から修復しないでないとすぐに問題は解決できません。これまで歩んできた道のりと長い年月は簡単ではありません。
それは直接感じていて困難であることは理解されいるし、
これからどうあるべきかもある程度はお考えではと思います。
本当にいじめは悪いのでしょうか。
それによって強くなり、弱くなり、すべての人が
生きる術をみにつけてきて教育されましたよね。
家庭教育や学校教育のお題目ではとうてい
教えることのできない高度で実践的のことだから。
これはあきの意見ですので参考にはならないと思います。
メイクさんを批判することはないですから。
ポチ送ります。
2010/2/1(月) 午前 7:46
こんにちは、ユウナ さん、コメント有難うございます。
「子どものいじめの問題、非行に走る問題、そして家庭内暴力」等々、人間社会が抱える問題はさまざまです。・・・
ただ、日本固有の問題は、いじめと家庭内暴力だと思います。(>_<)
いじめの陰湿化は、農耕民族の村八分が原因だと指摘する人も沢山いますが、物事の本質は得てして違うところにあると思います。
「心の鏡」の著者の野口さんは、インターネットで持論を展開し、その人気が爆発して、著書が現在、凄い勢いで売れています。(^^♪
いじめにあった人間は、少なからず、心のトラウマを持つかも知れませんが、それこそその人間や家族の科された人生の課題なのかも知れません。
ポチ☆有難う
2010/2/1(月) 午前 8:54
こんにちは、ろうせん さん、コメント有難うございます。
↑のことは、お気にめさずに結構です。・・・わたしも、初めて知った時、巧妙なフィクションだな・・・と感じたくらいです。(^^♪
でも、この野口さんは、全国をまわって講演して、その場の質問や、視聴者の悲鳴み、確かに答えています。
他のカウンセラーにはない、インディビディアルな存在です。(*^^)v
2010/2/1(月) 午前 9:06
こんにちは、一人歩きの山女 さん、コメント有難うございます。
いじわるしている人や、グループの小物品や大切な物を隠すことは、子どもにとって、考えられる全てかも知れません。・・・
それを、かばんの様な重要な物を隠すのは、無意識の内に、大人の正式な介入を、無意識のうちに望んだのでしょう。・・・
これからも、子どもと、コミュニケーションのギャップが無いように、細心の注意が必要です。・・・
2010/2/1(月) 午前 9:14
こんにちは、ななちゃんぶ〜さん、コメント有難うございます。
「鏡の法則」・・・人生のどんな問題も解決する魔法のルール・・・
ご覧になりましたか・・・(*^^)v
この著書は、前半がストーリー編で、後半が解決編です。「3つの真実」や「許すための8つのステップ」を見てみると、問題は常に人間の心の中で発生します。自己啓発には、チョッと面白い本だと思います。(^^♪
ポチ☆有難う
2010/2/1(月) 午前 9:24
こんいちは、1月31日22時54分の内緒さん、コメント有難うございます。
私が体現した中で、小中学生のある一部の人に虚言壁や妄想を信じ込む人が多かったり、小学生の低学年では、ギャンググループを組織して、排除の論理をとる傾向は、形は違えども、残念ながら昔から減少してはおりません。・・・
そういった子どもだった人が、両親になった場合には、子どもは親の類似性のコピーになるか、全く正反対になる場合が多いみたいです。
過去10年間の能科学の発見で目覚しいのは、DNAと、能の中のミラーニューロンです。読解不明のミラーニューロンは、知らずうちに両親の敵は、自分の敵と認識してしまいます。・・・
それが恐ろしいのは、子どもの前で、相手の悪口を言わなくとも、子どもはミラーニューロンの作用で、自分の敵だと、自然と認識してしまうところです。・・・
2010/2/1(月) 午前 9:43
こんにちは、1月31日23時7分の内緒さん、コメント有難うございます。
家庭内のDVは、深刻な問題ですが、解決策は色々あります。別居と離婚は最後の手段として、第三者の専門機関に相談する事です。
ご主人は心療内科専門の病院へ行くことは絶対に拒否されるでしょうが、言ってみれば彼も一種の病気の被害者なのです。社会は複雑で、心因性のストレス障害から種々の依存症が原因だったり、はたまた子どもの頃の生活環境がトラウマになっている場合が殆んどです。(>_<)
愛情は時として、逆効果になる場合も多いし、子どもの存在もこちらの立場を弱くしてしまいます。・・・
解決策は、ずばり心理カウンセラーにそうだんしてみたら・・・世の中には、前世療法から真言密教まで、魑魅魍魎としたカウンセラーもたくさんいますので、この辺は少し注意を払って・・・
2010/2/1(月) 午前 10:11
こんにちは、1月31日23時25分の内緒さん、コメント有難うございます。
軽々に深刻な問題にアドバイスは出来ませんが、心理学的に、山型現象と言って、突然元の状態に戻ったり、普通の優しい状態に戻ったり、ある周期を繰り替える場合が多いのが、残念ながらこの症状の特徴です。・・・
私は、心理学者ではありませんが、色々の症例を見る限り、ご主人への過干渉はあまりせずに、時として、飄々として接するの1つの手段なのだと思います。
「心の鏡」で紹介した説例ですが、これはこのあと・・・3つの真実へ発展していきますが、数回あとのブログでその内容を紹介するつもりです。
最後に、言葉の暴力は辛辣で、凶器と一緒ですが、子どものために心を強くして、聞き流す位の努力も必要です。・・・くれぐれも、言い返さないように・・・
私程度なら・・・いつでも、ご相談下さい。・・・(^^♪
2010/2/1(月) 午前 10:25
こんにちは、Akichan さん、コメント有難うございます。いじめ(排除の論理)と競争(優越者の論理)は、ご指摘の通り、表裏が一体です。・・・この自然界で、この論理を取らない生物は、術からずに自然淘汰されていきました。ただ、自然界の弱肉強食と、適者生存とは、少し違ったと言うか、歪んだ世界になっています。(>_<)例えば、ある問題が発生し、その解決のために声を出した時点で、その問題の60%は、解決に向かうと言われています。・・・しかし、その問題が何かが分からなければ、声を出す事も相談する事も出来ません。現代の問題は、その問題の何処が問題なのかと言うアンティテーゼなのだと思います。つまり、結果が起きた原因が複雑化しすぎて、または洋々な問題がからみあって、それを特定出来ないのが深刻です。絡み合った、糸を一本々解きほぐしていく・・・最近、医学会にはセロトニン欠如症という説が台頭してきまして、脳内物質の酵素が決定的に不足しているのが、原因だと主張する医学グループが出てきました。このテーマは、数回後にブログで記事にしますのでよろしくお願いします。(*^^)vポチ☆有難う
2010/2/1(月) 午前 11:46
去年、この本を読みました。読んでとにかく大号泣しちゃいました。
私は子育て真っ最中なので、いろんなことを考えさせられた本です。
自分の両親に対しても、主人に対しても、感謝の気持ちは忘れてはいけないな。と。いろんなことがあった(ある)けど、許す気持ちは大事だな、と。
短文の記事ですが、TBさせていただきますね。
2010/2/1(月) 午後 5:38
こんにちは、yuko さん、ご訪問とコメント有難うございます。
この「鏡の法則」は、前半が“ストーリー編”で後半が“解説編”で、このブログにまとめるのに、ずい分文章をはしょっちゃいました。・・・
以前、自分のブログで「3つの真実」を記事にして、言ってみればこれが弟2段です。自分の心を見るのは大変ですが、回りの映し出された現実は、隠しようも無い信実です。(^。^)
トラックバック有難うございます。(*^^)v
2010/2/1(月) 午後 7:09
メイクさん、ご無沙汰しています。
じんわりと涙が出てきてしまいました。
自分が育った環境、思い、そういうものが周囲のものに伝わってしまう。。。
そうやっていろんなことが絡まりながら今の状況が作られているのでしょうね。
ある人と初めて会った時に、以前いじめにあっていたことを言い当てられました。
それがトラウマになっているとも。。。
だから対人関係が上手くないし、
人の言動、雰囲気に敏感なのかもしれません。
克服するには、やはり自分の奥底にある思いを表面に出してあげなくては
いけないのかな。。。
とても心に響く記事でした。有難うございます☆ポチ♪
2010/2/1(月) 午後 10:09
こんにちは、さくら さん、コメント有難うございます。
自分の育った環境等とは違い、自分の子どもは違ったいい環境を・・・と思う両親が大半です。・・・
しかし、そう思えば思うほど、現実は逆の方に流れてしまいます。子育ての「努力逆転の法則」・・・と言うものを、↑著者の野口さんが提唱をしています。(^。^)
対人関係は、コミュニケーションのギャップが大きく係わり、中々思い通りと言うか、自分の真意が伝わり辛いところがあります。
試練は、学びのチャンス・・・と、誰かが言っていましたが、子育ては正に人生最高の教材と至宝があるのですから、辛い事も感謝の気持ちがあれば、努力=順風の法則に変わると思います。(*^^)v
ポチ☆有難う
2010/2/2(火) 午前 11:47
このお話を読んで、今、涙が止まりません
また、メイクさんからの暖かいメッセージを戴きました
また出直してきます。☆ポチ
2010/2/2(火) 午後 7:06
鏡の法則。。。
自分にも同年代の娘がいるため
自分の身におきかえるようにして
読み入ってしまいました・・・
鏡の法則。。。
そうなんですか。。。
ありがとうございます。
2010/2/2(火) 午後 9:38
こんにちは、tonton さん、コメント有難うございます。
ご両親の愛情には、得てして子どもには気がつかないものです。・・・
気付いた頃には、両親はもう居なくなっているというのが、殆んどの現実です。だから、自分の子どもをいとおしく愛せるのかも知れません。・・・(^^♪
子どもは、両親の教育や言葉で成長するのではなく、後ろ姿を見て成長するのかも知れません。(*^^)v
ポチ☆有難う
2010/2/11(木) 午後 5:30
鏡の法則は、インターネットのクチコミで、爆発的にヒットし、有名になった本です。・・・(^^♪
正直言って、作者の野口嘉則さんが、驚いている位ですので・・・自分に起こる悲喜こもごも現象は、自らが招いているのかも知れません。(*^^)v
ポチ☆有難う
2010/2/11(木) 午後 5:37