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・ ある獣医師の扱った、1つの例をここで紹介をしたい。社会は物質的に豊かになった半面、人間のコミュニケーションが取りづらく、ペットの癒しを求める飼い主がたくさんいる。しかしその反面、飼う主の勝手な都合で処分されたり、捨てられたりする犬猫が後を絶たずに、深刻な社会問題となっている。 これはある獣医師が体験した、実際の話である。その獣医師に会いにやって来た若い女性は、まだペットを失ってはいなかった。金髪のウェーブのかかった長い髪に、目元にも今風のメイクをほどこした女性、安部幸子(仮名)さんだった。彼女は19歳で、ペコと言う二歳のアビシニアン(猫の一種)を飼っていると言った。 彼女は、投げやりな感じで聞いてきた。「何処へ行けば、安楽死とか・・・無料でしてくれるんでしょうか?」各自治体には、動物愛護センターが設置され、保護された動物のうち、引き取り手がない動物を殺処分している。彼女は、その事を言っていたのだ。「お腹に赤ちゃんがいるようですね・・・」 獣医は彼女の問いに応えずにそういった。獣医カウンセラーとして、それは不適切な発言だったが、その言葉を耳にした瞬間、女性は凍りつき、突然泣き出した。そのままカウンセリングを続け、硬直化させた彼女を自己理解に導く手助けをするには、とても難しくなってしまった。 獣医は一枚の紙に、動物愛護センターの電話番号を書きうつして彼女に手渡した。「ここに電話して、金子と言う女性の獣医師のところに行って下さい。」その獣医師は、カウセリングの手法を取らずに、彼女をそのまま帰した。そして、彼女は、言われた通り金子のもとに猫を連れて行った。 金子は、事務的にこう説明した。「では、安楽死をさせます。ただし、この猫とあなたの間には、2年間という愛情の記憶があります。あなたとの記憶は、ここで断たれます。猫と言っても成仏できるように、私に教えて下さい。この子とあなたとの愛情の時間のことを・・・」 彼女は愛猫と出会ってからのことを話始めた。そして、今朝までの想い出を話し終えた時、泣き崩れてしまった。しかし、金子は、すでにこの猫の所有権放棄書にサインされていると言い、号泣する彼女が泣き止むのを持ち、安楽死への手順をていねいに説明した。ガス室ではなく、薬剤の注入のため、後ろ足の一部にカテーテル(管)を挿入する。 彼女は、2年間の想いの全てをこめて撫でてあげた。もういいと言ったら薬を注入します。金子はあくまでも事務的に話をした。薬はペントバルビダールといい、注入後数秒で苦痛もなく、死にいたる。彼女は、処置台に座りこんで、必死に猫を撫で続ける彼女の前に薬のビンを見せ、注射器でその薬を吸い取った。 彼女は、中々猫を処置台に乗せなかった。「彼、あたしみたいな女に、結婚したいって言ってくれた。でも、猫は嫌いだって・・・もし、殺せないなら、オレが殺すって言うから・・・」彼女はそう言ってまた泣いた。そして、思い切って猫を胸から離し、処置台の上に置いた。金子の目の合図に、こっくりとうなずいた。 彼女の目の前で、透明な液体がゆっくりと猫のからだに流れ込んでいく。注射を終えた瞬間、彼女は絶叫しながら・・・猫に抱きついた。「いやだいやだ、絶対ダメだ!ペコ、帰ってきて、許して、お願い!・・・」何度も叫び続けた。しかし、猫はもう動かなかった。いくら叫んでも猫はまったく反応をしなかった。金子は聴診器をあて、深々と頭を下げた。 それでも、彼女は叫び続けた。「帰ってきて、私が悪かったから。カレと話しをして説得するから。もう絶対に離さないから、だから・・・」そうしたら、猫の体が動きだした。え〜っと思って、もう1回ものすごい声で叫んだら、猫は静かに目を開けた・・・。金子もうつむき、周囲をはばかるように声を押し殺して泣いた。・・・ 金子は、彼女に訊いた。当所としては、手順に従い処置をほどこしました。この「遺体」を、あなたはどうしますか。・・・「連れて帰ります。絶対!」ぼろぼろ泣きながらわめいて、胸に抱き寄せて・・・、そしたらどんどん元気になって、彼女の体にしがみついて・・・彼女の顔を何度もなめて。・・・彼女は、宝物の様に、大事に胸に抱いたまま帰って行った。 その後、彼女は最初の獣医師のところにやって来た。「彼氏さんとは、その後、どうなりましたか?」「説得しました。死に物狂いで・・・そしたら、カレも分かってくれて、今じゃ、カレの方が、あたしよりペコに夢中かも・・・」そういって、彼女は獣医師に丁寧に挨拶をして帰っていった。 獣医師は彼女の姿を見送りながら、センターの金子医師に電話した。実は、この迫しんの演技は、スケアード・ストレート(恐怖の直視)と言って、ある特殊な場合に使われる。金子が猫に投与したのは、まぎれもなくペントバルビダールだった。ただし、その量は致死量にほど遠いもので、ペコはほんの少しの時間、眠っただけだったのだ。 彼女は、お腹の子どもによって切羽詰まった状態になっていて、結婚を優先するあまり、愛猫を犠牲にしようとしていたのだ。獣医師と金子医師は、それをすかさず見過ごさずに、2人の連携で小さいが、大事な命と彼女の心を救ったのだ。見捨てる必要のない小さな命を、スケアード・ストレートの手法で、しっかり気付かせたのだ。 彼女は、最後にこう言って去って行った。「生まれて来る子に自慢が出来ることができました。お母さんはすごいんだよ、ペコのおかげで、奇跡を起こしたんだよって・・・」。現在、日本では20万頭以上のペットが殺処分されている。飼い主の勝手な理由によって・・・。こんな奇跡の連携プレーは、本当に数少ない事例の1つなのである。・・・ (注・小さな命でも大切に考えて下さい⇒http://blogs.yahoo.co.jp/ochiai_takahide_toubou/20909600.html) ・
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こんばんは〜♪^^
簡単に諦めるのではなく、なんとか出来ないか
あらゆる可能性を探っていると、
通常ではありえないような奇跡が起こるのかもしれませんね〜。。。
「なせばなる!為さねばならぬ何事も、成らぬは人の為さんなりけり」
このお話を伺って、上杉鷹山公の御言葉が思い浮かびました。
2011/7/12(火) 午後 10:31 [ 舞 ]
こんにちは、舞 さん、コメント有難うございます。
人それぞれには、色々な事情な事情があると思います・・・それでも、決して諦めなければ必ず道は開けると信じています。(^^♪
多分、奇跡は偶然の形をとって、彼女の愛猫に舞い降りて来たのでしょう。
何でも、やればできる(可能性があります)、しかしやらなければできません(可能性ゼロです)。本当に、「出来ない」というのは、やらないだけなのかもしれません。・・・
まったく同感です。(*^^)v
2011/7/13(水) 午前 11:39
法律作ればいいのに…
命を粗末にした者は 刑罰を!!。
人間のエゴで区別し 命をハカル事態が
そもそも おかしいww??
ご無沙汰してます^^
変らず 生きてます^^ ☆
2011/7/14(木) 午前 0:34
こんにちは、みちくさ さん、コメント有難うございます。
19世紀、アメリカ合衆国ミズーリ州で起きた、ある犬の射殺事件をめぐる裁判において、上院議員ジョージ・ベストが行った弁護論の一部は、「犬の聖歌」として、動物の命を最大限に評価し、世界に広まりました。人間のエゴで、簡単に動物の命を亡くしたくありません。・・・
2011/7/14(木) 午後 3:19
安易に飼ってほしくないし、安易に殺してほしくない。
飼うんじゃなくて、命を預かる事なんですから。
動物に限らず、小さな子どもにも同じ不幸が増えているような気がします。
2011/7/17(日) 午前 10:36
こんにちは、ひめ さん、コメント有難うございます。
小さな命でも、とても大切な命です。その命がとても安易に扱われています。・・・
人間の身勝手さと、エゴのために、大事な命が失われている事に、非常に危惧いたします。
動物に限らずに、社会の風潮が、物質とマネー主義に走りすぎてしまっています。
本当に、小さな子どもにも、その風潮が伝搬していて・・・
2011/7/17(日) 午後 2:30
自分のブロ友さんには、犬を飼われている方がたくさんおります。
もう何年も、家族のように過ごし。
そして、寿命をまっとうしようとしている
そんな犬たちを、寝ずに看病し。何度も何度も病院へ連れて行き
お星さまになってしまったとき、憔悴しきってしまったブロ友さんが
何人もいます。。
自分も学生の頃、犬を飼い。同じように同じ気持ちになり
それ以後、どうしても飼うことができません・・
去年ふぐを2匹飼い。
大切に育てていましたが、病気で2匹ともお星さまになってしまいました。。
近所の動物病院では、犬や猫は診てもらえますが
まだまだお魚を診てくださるところはありません
小さな命ですが
同じ命
助けてあげられなかった命・・・
2011/7/17(日) 午後 9:54
こんにちは、rinta さん、コメント有難うございます。
長年一緒にいたペットを亡くして、心の隙間を埋めれずに苦しんでいる方々が沢山います。これは「ペット・ロス症候群」と言われ、いつまでも立ち直れず、深刻な症状も新たな現代病です。
そんな中で語り継がれてきたのが、ネイティブ・アメリカンの「天国への橋」です。
⇒http://blogs.yahoo.co.jp/makeup32jp/7216149.html
失われても、なお心に残る、愛すべきものたちへ・・・彼らは、貴方を、天国の橋の橋のふもとで待っています。
↑この伝承話で、本当に心が救われた人達が沢山います。
ネイティブ・アメリカンの伝承話の中で、「レイラとウパシの物語」
⇒http://blogs.yahoo.co.jp/makeup32jp/36975438.html
と同様に、大好きな伝承です。(*^^)v
ポチ☆有難う
2011/7/18(月) 午前 9:53
小さな命が救われてよかったです。
思いなおした時に
失なわれた命はもう戻ってこない筈なのに
この女性は自分自身の良心も猫ちゃんだけではなく
救われたのですね。
このケースは 素晴らしい獣医さんと保護センターの方に
出会えた事で ハッピーエンドでしたが
殆どがメイクさんのご説明のように20万以上の命が
奪われている事実が悲しいですね。。。
2011/7/19(火) 午後 7:52
ポチっと忘れるところでした!
☆
2011/7/19(火) 午後 7:53
こんにちは、サン太ひな菊 さん、コメント有難うございます。
小さな命も大事な命・・・失われて後悔しても、二度ともどる事はありません。多分、そのまま愛猫が亡くなっていたら、彼女の心の中には、深くて消えない傷が残ったかも知れません。・・・
動物愛護センターは、都道府県によって対応がまるで違います。本気で里親を探すところもあれば、機械的に処分してしまうところも沢山存在します。・・・まさに、幸運だったの一言につきます。・・・
安易に動物を飼わない様に、そして飼ったら最後までライフ・パートナーとして、責任を持ちたいです。
2011/7/20(水) 午後 5:13
↑PS・ポチ☆有難うございます。(*^^)v
2011/7/20(水) 午後 5:14
こんばんは。
小さな命でも大切に。。。ですね。。。
感謝のポチを〜☆
2011/8/5(金) 午後 11:43
こんにちは、きょんきょん さん、コメント有難うございます。
小さくても、本当に貴重な命を大事に育みたいです。決して、人間のエゴで左右されないように・・・
感謝のポチ☆有難う
2011/8/7(日) 午前 9:19
感動いたしました。事実をタンタンとお書きになったのでしょうが、
名作を味わうような衝撃に心が揺れました。
意識なさらないのでしょうが、心を衝動させる創作を味わう心地です。有難うございました。
2011/8/13(土) 午前 11:24 [ サチコ ]
こんにちは、サチコ さん、コメント有難うございます。
この記事については、色々な形容詞は一切省いて、事実を淡々とつづりました。小さな命を救った連携プレーには、絶妙なものがありました。
メイク自身、スケアード・ストレートを直視したことがありますので、彼女の気持ちが痛いほど分かりました。・・・
2011/8/14(日) 午後 11:43
ペットの殺処分には本当にどうにかならないものかと
考えてます。
この実話の女性のようにペットへの愛情があってやむなく決断する場合もあるでしょうが、小さな命を簡単に捨て去る人間もいます。
また、動物への虐待等を考えると心が痛みます。
この女性と猫ちゃんのように幸せが訪れると良いのですが。
ポチ★
2011/8/15(月) 午前 10:41
こんにちは、ユウナ さん、コメント有難うございます。
ペットの殺処分は、国々によって事情がまったく違います。
もっとも、手厚い保護を受けているのは、オランダで、法律で殺処分は硬く禁止され、捨てられたペットでも保護され、100%里親に手渡されます。(^^♪
もっとも悲惨なのは中国で、ちょっと書き込みは控えさせていただきます。
ペットの扱いも、人権と擁護の扱われ方と少し似ている気がします。
ポチ☆有難う
2011/8/15(月) 午後 2:36
命というものを軽く考えるということは、生きるということ、ひいては自分が生きているということの意味を真剣に考えていない証拠だと思います。
やむを得ず、ペットを殺処分にしなければならないこともあるでしょう。しかし、動物といえど一時は家族として暮らしたものを殺すのならば、その生と死のすべてに真摯に向き合い、すべての業を引き受ける覚悟があってしかるべきだと思います。
まあ簡単に言うと、「責任もとれない、覚悟もない人間は動物なんか飼うな!」ということです。
しかし、話の中の彼女の結婚相手は、今では猫好きらしいですが、捨ててこいならまだしも、「お前が殺すか、俺が殺すか」とはよく言えたもんだ。というか、そんなことを平気で言う男とよく結婚する気になれますね?まあ、人それぞれですが…。
上手く行っているようなので結構なことですが、なにか家庭内に不都合が起こったときに、殺人事件に発展しないことを祈ります。 ポチ☆
2011/8/19(金) 午後 5:27 [ - ]
こんにちは、Usa-Neko さん、コメント有難うございます。
↑の彼女は、十代の若さで不幸な体験を数多くしたのでしょうね・・・その心を静かに救ってくれていたのは、彼女が飼っていた愛猫だったのでしょう。
19歳、金髪、今風のメイク・・・薄幸の家庭だったかも知れませんネ。でも、妊娠して彼女が動揺している時に、やさしく結婚してくれる・・・その言葉に混乱したのでしょう。
よく解釈すれば、彼女の彼氏は、動物を飼った事が無いのかも知れません。悪く解釈すると、非常で我儘、気分屋で、彼女との今後も危ぶまれてしまう。・・・
それでも、彼女が精神的にステップ・アップするための、重要な試練だったのかも知れません。
あのまま、愛猫を亡くしていたら、心の深い傷がトラウマとなって、色々な面で破綻をきたしていたでしょう。
結果がオーライに、思われがちですが、ご指摘の通り、2人の仲は、長くは持たないかも知れませんネ・・・残念ですが・・・
その時の、子どもと愛猫が心配です。・・・
ポチ☆有難う
2011/8/20(土) 午前 11:11