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大林宣彦監督川越スカラ座に来るの続き。
入場の際にもらったリーフレットに、伊勢正三の「なごり雪」の歌詞がでかでか印刷されているのを見てもしや?と思った。パネルディスカッションが終って映画上映に移るときに、舞台横ドアからギターを持った人が現れて待機したので、やはりと思った。「なごり雪」を会場全員で合唱しましょうというのである。リーフレットに書いてないやん。
すると東京へ帰るために退場するはずだった大林監督が
「歌うのですか?せっかくですから私が歌唱指導します」
この歌はイルカバージョンが有名で、開催前の館内にもこれが流れていた。でも映画では伊勢正三バージョンが使用されている。イルカと伊勢では♪去年より〜きみはきれいになった〜♪のところの歌い回しが違うと言うわけである。監督の即効指導を受けて全員起立で「なごり雪」を歌ったが、これがいちばんおもしろかったかも。映画のタイトルバックに伊勢正三がシルエットに近い形で登場して「なごり雪」を歌っているが、その声が20代のように若々しかった。
さて映画「なごり雪」は1時間遅れで上映開始。50歳になる主人公梶村(三浦友和)が親友水田(ベンガル)の妻が危篤の連絡を受けて28年ぶりに故郷臼杵へ帰る。親友の妻雪子(須藤温子)はかつて梶村を慕っていた。梶村はその気持ちに気づいていたが、彼女を妹的存在としてか見ることが出来ずひどい仕打ちをしてしまう。遠い過去を回想するうちにある事柄が誤解であったことに気づくのだが「取り返しのつかない時間」はもうどうにもならない。
いまいち響いてくるものが無かったのだが質のいい小品であることはたしか。これはあと何回か見てみるか、もしくは自分が主人公の年齢くらいになったときにすごくいい作品だなと思うかも知れない。親友同士なのに28年間も会う事がなかったことのほうがすごく悲しい。ラストで東京へ帰る梶村に水田がまた会えるよなと問い掛けるが、梶村はあやふやに答える。列車が去ったあと水田は号泣してホームに膝をつくが、ここは非常に映画的。実際はあんなすぐには涙は出ない。しばらく時間を置いてから自分で意識しないときに突然涙が出てくるものなのである。これはほんと不思議。
出演は他に細山田隆人、左時枝、宝生舞、長澤まさみ、津島恵子。特別出演の津島恵子を久しぶりに見たが、セリフは無くとも気品あるおばあさん役が見事。梶村の高校大学時代を演じた細山田隆人は昭和40年代の高校生の雰囲気をよく出していた。
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田舎にいるとこういうイベントに行く機会なかなかないですけど、面白そうですね。
[ JITTA ]
2006/12/5(火) 午後 2:16
nytymさん>映画関連のイベントは川越でもまれですよ。川越から1時間も離れた町から車でやってきた方が、監督の色紙プレゼント抽選に当たって「遠くからでも来たくなるような企画をお願いしますね」とコメントしていました。駄菓子配布とかあってなかなかのものでした。
2006/12/6(水) 午前 1:36
はじめまして。僕もなごりゆきは好きです。三浦とベンガルの学生時代が笑えましたが、主人公が田中邦宏を説得して大きな流し舟を作って流す場面は涙ちょびちょびでした。南こうせつのアコギも情感ありました。
[ 新太郎 ]
2007/7/22(日) 午後 6:46
新太郎さん>コメントありがとうございます。現在新作の「転校生」が公開されていますが、どんな仕上りか気になっています。御覧になりましたか?
2007/7/23(月) 午後 0:20