|
橋本治の小説「無花果少年と桃尻娘(いちじくボーイとももじりむすめ)」
この本を買ってから20年近くたちますが、まともに読んでません。ほんの飛ばし読みしただけです。主人公榊原レナとその友人たちのちょいと不思議な大学生青春群像・・
レナの友達の利倉くんと田中くんが「川越」に住んでいる設定です。インテグラで関越飛ばしてやってきたレナの眼に写る川越は、埼玉の奥?の北部は古くて南部は畑の中にラブホがあるような町で、こんな町は嫌いとズバズバ言ってくれてます。作者の観察は鋭い。
利倉くんの家は土建屋で、彼は川越が同じ規格の家ばかりで埋まってしまうのが許せないと考えています。そんな利倉くんに惹かれたレナは、こんな性格の人を残してくれてる川越がやっぱりあたしは好き!と素早い心変わりを見せてくれます。ちなみに表題はレナが利倉くんに発する言葉です。
田中くんは古い格子戸のある家に住んでます。蔵造りではないようです。田中君は八王子くんだりの大学へ、東上線利用のほうが時間かからないのに、西武新宿線→新宿→京王線で通学しています。これ地図で見るとかなりヘソ曲りな利用に見えます。これは北部市街地からだと西武線本川越駅が一番近い駅だからという理由が存在しますね。橋本治なかなかまめに取材してます。
本の表紙絵は、東上線川越駅です。この娘が多分榊原レナなのでしょう。どうも映画版のレナ役竹田かほり嬢がイメージにあるんで、あれっ?て感じです。知人に激似なんで、表紙を見るたびに笑ってしまいます。改築前の川越駅一番線ホームの絵ですが、まさにこのとおりでした。背景にのぞくビルは川越マインです。この装画は高野文子という人によるものです。
高野文子を知らなかったので、調べてみたら漫画家でした。おまえ知らんのか?と言われそうですね?非常に寡作だけども内容の質は高いとの評価の人。その時によって作風が変わるらしいです。この表紙画はけっこう気に入っている絵です。こういう絵が描けるとよいのですが。
※2019年1月橋本治死去。このブログ記事は2006年にアップしたものです。
|