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1ヶ月ほど前の暖かな日。広い通りを横に折れた突き当たりに、古い建物が見えたので行ってみた。川越喜多院の門前近くである。この通りはこれまでまったく通ったことがなく、このような味わいある建物があるとは思いもよらなかった。鍵の手の道筋に、午後の日差しをたくさん浴びて建つこの家は、染物業を営んでいる。戦前、道路改修で喜多院前に新道がひらくまでは、この道が大宮方面へ向かう本道だった。店の裏手は畑で、町はずれらしいひなびた雰囲気があたりに漂う。散歩中の老人が、携帯カメラを構えている自分を見て不思議そうにしていた。 |
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