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■緑陰で
暑い昼下がり、人もまばらな境内で客待ちをしながら読書中。その向こうの人も読書中。
緑陰で涼風に頬を撫でなれながら読書といきたいところだが・・・・
暑苦しい通勤電車内で最近読んだ一冊がこちら
「練馬の民家と屋敷森」 昭和50年頃の練馬区内の古民家と屋敷森を調査してまとめた小冊子。かつては我が家にも屋敷森があったので、懐かしさにかられて読んだ。
うちの屋敷森もちょうど昭和50年頃まであった。母屋を囲むように北側と西側にあって、夏場は多少なりとも屋敷森のおかげで暑さが和らいだ。夏になると地面からセミの幼虫が出てきて、太い樹木にしがみついて成虫になり、昼寝を妨げる大合唱をやらかしてくれる。おもにあぶらゼミが多かったとおもう。ふと気づくとぬけがらが幹に残っていて、成虫になる感動シーンは滅多にお目にかかれなかった。
冬は屋敷森自体が大きな音を出した。荒い季節風が梢を強く揺すぶり、擦れた枝や葉がザワザワゴオォォとうなるのである。風がやむと小さい枝やどんぐりが無数に散らばっていた。枝は集めて焚き火用に積み重ねていたが、春になって残ったものを除けると、青大将の白いぬけがらがあったりした。
近所の新築住宅の屋根が吹き飛ばされた台風で、屋敷森の一本も根元から折れてトタン屋根の車庫を押しつぶさした。つぶれた屋根の下敷きになっているカローラを今でも覚えている。 |
私事




