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上尾市にあった「上尾会館」のビラです。調べている時間がなくて映画館の詳細は不明です。1980年代まであった「上尾プリンス」と関係あるのかどうか?
わら半紙に近い粗悪な紙に文字だけの簡素なビラですが、上映作品の目玉「浮草物語」は小津安二郎作品です。この作品は昭和9年の封切り。ビラの上部に「賀正」とあるので上尾会館では昭和10年新春の上映だったと推定されます。旅芸人一座の物語で出演は坂本武・飯田蝶子・八雲理恵子・坪内美子・突貫小僧など。私は未見の作品ですが、ビラの出演者名に上原謙と桑野通子の名前があるのにあれっ?出演していたっけと思い、小津関係の書籍の作品一覧やYouTubeにアップされている同作品のオープニング部分を見て出演者名を確認したのですが、この二人は出ていません。単なるミス??
左側に「川越出張」とあるのは、これも詳細不明ですがもしかすると川越の映画館から弁士が出張したのかもしれません。坂戸の映画館へ出張した記録は残っています。 「浮草物語」は現存フィルムは無声ですが、封切り当時の作品はサウンド版(音楽・音響のみ録音)だったそうです。
ちなみに「浮草物語」は昭和34年に小津監督によって「浮草」のタイトルで再映画化されました。こちらは私も名画座で見ています。有名な豪雨の中の中村雁治郎と京マチ子の口喧嘩場面はもちろんのこと、頼まれて川口浩を誘惑して本気になってしまう若尾文子の健気さ、ラストの夜汽車場面の余韻が印象に残っています。
その「浮草」のラストシーンをどうぞ
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埼玉資料








おそらく。その上尾の映画館で1960年代後半、「黒部の太陽」を観ました。地元、鴻巣にはもう映画館はありませんでしたからね。同じころ、父親と家族で映画を一回だけ観ました。「日本で一番長い日」です。シベリア抑留者だった父です。生きているうちにその戦争体験をきちんと聞いておくべきだったと後悔しています。
[ きんや ]
2014/9/15(月) 午後 9:45
きんやさん●昭和30年代映画全盛期の映画館名簿を見ると、埼玉県もいたるころに映画館がありますね。鴻巣は明治頃に鴻巣劇場という倉庫みたいな建物の劇場がありまして、昭和初年には鴻巣電気館が開館しましたが、この映画館は川越の映画館よりもりっばな建物でした。戦後まであったのかどうか・・
シベリアに抑留されていたのですか、「日本でいちばん長い日」を観られていろいろ思うことあったでしょうね。
2014/9/21(日) 午後 8:59