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『恋人』
新東宝/昭和26年/市川昆監督/出演:久慈あさみ・池部良・千田是也・村瀬幸子・北林谷栄・森繁久弥・伊藤雄之助
以前から見たかった市川監督作品。池袋新文芸座で現在特集中の「和田誠が『もう一度観たいのになかなかチャンスがない』と言っている日本映画」の番組の一本にあったので、行こうと思っていたらケーブルテレビで放送してくれたので、こちらで間に合わせた。
結婚を明日に控えた娘が、最後の自由な一日を幼馴染の青年と映画を観て、スケートをして、天ぷら食べて、ダンスホールで行ってと遊ぶが、その過程で互いの胸に気づかなかった思いがこみあげてくる。
じめじめした雰囲気はまったくなく、カラリと娘の気持ちを描いて、噂どおりのいい余韻を残す作品。当時の銀座の情景や、新宿駅構内の様子がなんとも言えない。終電間近の新宿駅地下道の寒そうなこと。
久慈あさみの映画は初めて観た。宝塚から映画に転身した人だが、ちょっとおばさん入っていてラブストーリー向けじゃないような・・笑。女優辞典見たら、このあとに喜劇系作品で人気とあって納得。藤間紫と似てるともあったがこれも納得。池部良が若々しくて、ちょっと面白みのある青年がよく似合う。同じ市川作品「足にさわった女」で、女スリ越路吹雪を追いかける青年刑事役もコミカルで上手かった。
録画して後で観たが、録画中に母親がちらちら観ていたらしくその感想は「結婚する前の日に他の男と遊ぶ映画だなんて・・昔の映画にこんなのあったの!?」
*市川昆の「昆」は当て字です。中古PCで第二水準漢字が入ってないので。しかし検索で見ると、みんな「昆」を使用してますな。
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