|
■明治のガイドブック『川越案内』
明治41年10月、「第二回関東茶業大会」が川越町を会場に開催されました。その時に川越商業会議所(現在の商工会議所)におかれた、川越協賛会が発刊したのがこの川越案内です。
各地から訪れる人のために川越の様子を紹介する内容で、歴史・地理・人口戸数等各種統計・名所旧跡紹介などの項目からなる、本文56頁・商工人名録等付録26頁・広告108頁・口絵写真・折込地図の構成となっています。
「○○案内」の表題をつけた本は、埼玉県内でも浦和・熊谷・越谷・秩父・松山等で発行されていますが、この川越案内がどうやらいちばん最初に発行されたようです。もっとも他県においては明治30年代に発行されていますので、決して早いというわけではありません。
川越案内はその後も、大きな催事があるごとに発行され、大正2年・5年・13年版が存在します。昭和に入ると、この内容構成を引継いで「川越商工人名録」とタイトルを変えて発行されましたが、次第に商工業者の名簿の色合いが濃くなりました。
今日では、広告頁に掲載された各種会社商店の案内が貴重な資料となっています。
*「川越案内」は川越市立中央図書館で見ることができます。
|