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★川越スケッチブック-埼玉都民の川越暮らし
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★地虫鳴く夜

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 駅からの夜道、今年二度目の地虫が鳴くのを耳にした。

 ジー−−ッというのを聞くと、もう春も終盤に感じる。

 学生時代、キャンパスが山ン中だったので、学生生活に四季の移ろいが見事に織り込まれていた。今思えば贅沢な環境だったと思う。もっとも当時は新宿や渋谷の都会がほとんど味わえず不満たらたらだったが。

 地虫が鳴くのはその頃よく聴いた。学生専用プレハブアパートに住む、サークル仲間の部屋へ不意打ちをかけるため、夜の雑木林の砂利道を急ぐ時に林の奥でよく鳴いていた。あんな寂しい夜道をよく歩いたものだと思う。用水路の管理小屋の丸い赤い非常灯が、闇の中に一つ目のように光って無気味だった。

 地虫の姿は見たことないので、どういう虫なのかは未だに知らない。

 帰宅すると自室に昼間の暑さの名残があったので、涼しい風を入れるために窓を開けたら、ジー−−−ッと聞こえてきた。夜風は雨の匂いがする。予報はどうやら当たるらしい。日曜は雨模様。
= 城の危機を救った伝説の井戸 = 

 ■川越城の七不思議のひとつが『霧吹きの井戸伝説』 城内に使われない井戸があって、戦などの急変時に蓋を外すとあれよあれよと霧が湧き出て、城全体を覆って守ったという。
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 ■その「霧吹きの井戸」は現在川越市立博物館の前庭にある。それ以前は初雁球場脇にあったが、博物館建設のおりに現在地に移され、旧地は道路となってしまった。もっともこの霧吹きの井戸が城内のどの井戸を指したのかは不明のようである。市立博物館のある場所は旧二の丸跡だが、発掘調査によると二の丸跡だけで68基の井戸跡が確認されたという。
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 ■なんといっても伝説である。井桁には覆いがしてあるけれども、中を覗かずに遥か大昔を偲ぶところが伝説の楽しさといえる。

 *参考資料
  ●川越城-失われた遺構を探る 川越市立博物館 平成4年
  ●川越城 川越史料刊行会 岡村一郎 昭和44年

  ○上記資料は市立図書館で閲覧できます。

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