☆本川越駅近くの豚骨らーめん「一指禅(いっしぜん)」
■学生時代に九州出身の友人が、帰省するたびににインスタント袋ラーメン「屋台ラーメン」をよく買ってきた。関東ではマルタイ棒ラーメンは売られていたが、屋台ラーメンはなかった。珍しくて一人暮らしの仲間うちで歓迎されていた。とんこつの味を覚えたのはこのインスタントラーメンからである。
本格的なとんこつラーメンを食べた最初は覚えていない。たぶん、九州旅行の際に博多長浜で食べたのがはじめてだと思う。トラックの運ちゃんがたむろするよな雰囲気の店で、紅しょうがをたくさんのせて食べた。有名な店だけにうまかった。のちに西新の「しばらく」なんて店も行ったが、ここの味は記憶なし。
いちばん旨かったとんこつラーメンは、友人の結婚式に呼ばれて出かけた鹿児島の片田舎の食堂で食べた一品。鹿児島ラーメンではなくて博多のとんこつだったが、これが旨かった!翌日披露宴に出席する友人たちと、夕食のあとに食べたのにもかかわらず、すんげ旨いナーとみんな言っていた。でもこれは久しぶりに顔を合わせた友人たちとの楽しさが加味されたことが大きいかも知れない。食物のおいしさは雰囲気に左右されるから。
■さて、本川越駅すぐ近くの「一指禅(いっしぜん)」を知ったのはつい最近のこと。何年も前からあったのに気づかなかったのは、自分のぼんくら加減もあるが、この店が昼間はやっていないからでもある。営業時間は18時〜朝4時なのである。
先日、とんこつラーメン食べたい発作を起したので、夜9時頃にすたこら出かけた。ノレンも無いし、店構えはラーメン店っぽくない。店内も同じで、広いカウンターや照明のかもし出す雰囲気は居心地のいい酒場の趣きなのである。実際、メニューにアルコールがあり、隣席の若きリーマンくんはメンマの小皿を前に、ジョッキをかたむけてくつろいでいた。「最近○○さんは来ないの?」などと店の人と親しげに会話していたから常連に違いない。
「一指禅ラーメン(600円)」にしようと思ったが、ここは奮発して「チャーシュー麺(900円)」を注文。最初に大笊いっぱいの刻みネギと高菜漬けの鉢が運ばれてきた。好きなだけ入れて食べてくださいのシステム。
■チャーシュー麺は画像のとおり、チャーシューのみしか見えない。麺は熱いとんこつスープの中に隠れていらっしゃる。食べているとぶりぶりしたメンマも発掘される仕組み。ネギと高菜をお好みだけ入れて食べる。とんこつスープは上品な味わいでまろやか。特有のアノ臭みは一切無し。そしてチャーシューは箸でつまむとサラリと千切れるタイプ。それが4枚くらいか?麺量は少なめ。足らなければ替え玉を頼めばオッケー。
紅しょうがの無いのがちょっと物足らなかった。おいしけれどワイルドさが乏しい気もする。でも、川越でこれだけのとんこつラーメンが食べられるなら充分。
川越にオープンする以前から東上線みずほ台やふじみ野に店があって、あとで埼玉のラーメン本を見たらふじみ野市の店が紹介されていた。
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