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■モノクロ画像は昭和10年前後に撮影された写真。右は蔵造りのある一番街に今も美しい塔屋をそびえさせている埼玉りそな銀行川越支店(当時は第八十五銀行川越本店) 左の3階建て洋館が「川越貯蓄銀行本店」ビルである。この建物、残念ながら昭和30年代に取り壊されて現存しない。 川越貯蓄銀行は明治29年の創立で、第八十五銀行と役員が重複するなど密接な関係があった。昭和初年当時飯能と所沢に支店を持ち、他に出張所・代理店を県下や都内に置いたが、そのほとんどが第八十五銀行支店内であった。 川越本店も第八十五銀行のすぐ東側の同じ敷地内にあったが、昭和8年11月に南町通り(一番街)に面して新店舗が新築落成したのである。 設計は川越の近代建築をいくつか手懸けている工学士保岡勝也によるもので、鉄骨鉄筋構造の地下1階地上3階建の近代建築は半年の期間をかけて完成した。新店舗での営業に先立ち、顧客への内部見学会も開かれた。 ご覧のように3階建て洋館が2棟並んだ近代的景観は、当時すでに古風な町筋と言われていた川越の目抜き通りには画期的だった。 第八十五銀行は昭和18年に埼玉銀行となり、翌年には川越貯蓄銀行を合併した。戦後は貸しビルとなって「埼銀ビル」と呼ばれ、川越市教育委員会や証券会社に使われたが、惜しくも取り壊されてしまった。 【参考資料】
●株式会社川越貯蓄銀行本店新築工事概要 昭和8年 |
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2008年01月25日
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