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■先日熊谷市へ出かけた際に、久しぶりに目にしたのが熊谷駅北口の駅舎壁にある「昭和11年の熊谷市鳥瞰図」 新幹線開業時の駅舎新装の際に取り付けられたものでかなりの大きさです。この絵は近年評価と研究が著しく進んでいる吉田初三郎(1884〜1955)によって描かれたもので、熊谷市に保管されている原図を基に陶板壁画として複製されたものです。 熊谷は空襲を受けているだけに、市内の主要建物が忠実に描き込まれたこの鳥瞰図は、戦前の市全貌を伝える貴重なものといえるでしょう。 昭和11年当時はこの原画から折本(↓画像)として印刷したものが作られました。なにかの記念に配布されたようです。 ■吉田初三郎は洋画の勉強をしていましたが、依頼されて製作した「京阪電車御案内(大正2年)が皇太子(後の昭和天皇)の目にとまり、絶賛されたことから鳥瞰図画家としての道を歩みます。自ら「大正広重」と称し、全国主要都市・観光地・鉄道沿線案内など、亡くなるまでに数千点ともいわれる作品を残しました。絵のタッチは年を経るごとに変化を見せますが、もっとも腕が冴えた時期は昭和10年前後のようで、熊谷市鳥瞰図はその時期の作品のひとつです。 埼玉県関係では「埼玉県」「大宮」「川口」「東武鉄道沿線名所図会」などを描いていて、いずれも素晴らしい作品に仕上がっています。 残念ながら川越は描いていません。吉田初三郎の他にも大勢の鳥瞰図画家がいましたが、いずれの人も川越を描いていないのです。
しかし戦前の川越市鳥瞰図も2種存在します。無名の方が描いたらしい川越市鳥瞰図は、見た目のおもしろさはあっても、そこに盛り込まれた情報がたいへんいい加減で、資料価値の低い鳥瞰図で残念です。 川越を描いた初三郎作品があったらよかったのですが・・・・ |
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2008年01月29日
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