■子ども時代に自転車で何度か通ったことのある坂。無鉄砲だったから、それなりのスピードで下ってスリルを味わっていた。坂下の交差点で一時停止を怠った子どもが、悲惨な事故に遭ったと聞かされてからはもちろん安全運転。
■この坂に「一騎坂」という小粋な呼び名があると知ったのは、10数年前に川越関係の地誌を読んだとき。付近の人はそう呼んでいるのだろうか?中世の戦のおりの新田義貞にまつわるエピソードから名付けられているらしい。
しかし推定するに一騎坂とは、この坂道を含むあたり一帯の傾斜を指すのではないだろうか?なぜならこの坂道は昭和初年の都市計画でできた道路だからである。それ以前の地図を見ても道らしきものはない。それでも中世には岸町や新宿町には鎌倉街道へぬける枝道もあったというから、その頃細い坂道があったのかも知れない。
■坂の途中から城南中に通じる細い小道がある。かつては中学校南面の傾斜は雑木に覆われて、笹が深く繁った中に小道があった。年月の経過はすっかりその面影を失って雑木がわずかに残るだけである。この付近からは横穴式墳墓が時々発見されている。
■坂道というと思い出すのは映画「陽のあたる坂道(1975年)」で、壇ふみが軽やかに歩いていく後姿のオープニングシーン。あれは田園調布だったが、もっと緩やかだったかも知れない。
よく見るとこの坂は、桜田淳子が二役を演じた「病院坂の首くくりの家(1979年)」の坂に雰囲気が似ているかも・・というかあの映画を見たとき、この城南中横の坂道を思い出したことがあった。
■グリーンヒルまつもとと表示のあるところの道がこの坂道。
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