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2008年02月15日
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市川監督作品「古都(1980年)」は山口百恵の引退映画で、川越ホームラン劇場で見た。公開に先立って川越ホームランでは、特別試写会を開催したので応募したが見事にハズレ。その代りに公開後の入場料割引ハガキが送られてきた。お正月映画で12月中旬からの封切だったが、川越ホームランは東映作品優先のため東宝作品「古都」は年明け3日からの上映だった。しかし「古都」がヒットしたため急遽年末から上映したのである。 当時の私は、歌手よりも女優としての山口百恵を素晴らしいと思っていた。市川監督も彼女の女優としての資質を見ぬいていて、何度か自作への出演を打診してる。有名なのが幻の映画となった「牢獄の花嫁」である。三船敏郎&山口百恵主演で企画された時代劇だった。金田一シリーズでも出演依頼したことがあったが事務所に断わられていたらしい。 長年の願いは『山口百恵の引退映画「古都」を市川監督で』との依頼で叶ったが、川端康成の原作を読んでもその映画化にはまったく気乗りできなかっという。それでもこれはなにかの縁だなと割り切って、女優山口百恵の代表作にふさわしい奥深い作品に仕立てあげたところはやはり名匠である。 百恵映画はリバイバル作品が多かったが、「古都」も昭和37年に中村登監督・岩下志麻主演で映画化されている。岩下志麻は京都の老舗の上品な娘を格調高く演じて秀逸だった。では百恵ちゃんはいかに?というと、演じた二役のどちらにも非常に人間臭さが漂って前作以上の出来映えだったのである。これはやはり市川監督の演出力も相当あるだろう。製作当時のキネマ旬報のインタビューで女優としての山口百恵をたいへん褒めていたが、10数年後のインタビューでも市川監督の山口百恵に対する評価は変わらなかった。彼女が引退しなかったら、その後の自作に出演させていたかも知れない。 「古都」は山口百恵の両親役を演じた岸恵子と実川延若もじつによかった。 【古都】 昭和55年 東宝作品 出演/山口百恵・三浦友和・岸恵子・実川延若・沖雅也・北詰友樹・三条美紀・加藤武 |
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