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2008年04月17日
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「太郎物語−大学編(曽野綾子)」は高校時代に読みました。大学助教授の父と翻訳業の母を持つひとり息子の太郎の大学生活1年間の物語。名古屋でのひとり暮らしを軸に、親離れをして次第に一人立ちしていく姿がさらりと押し付けがましく無く描かれています。ドライな母親とのやりとりがとりわけおもしろく、今までにも何度も読み返しています。 もっとも高校生時代に読んだときは、この小説のテーマなどはわからず、もっぱらひとり暮らしの魅力にひかれて読んでいた気がします。担任と親を交えての進路相談のおり「この大学希望ですと遠いですからひとり暮らしになりますよ」と言われて、太郎みたいな生活が送れるのかあ〜と脳天気になっていました。もちろんその大学には不合格。自宅から通える学校となりましたが、サークルに入ると40人近い部員のうち通学者はたった3人で、あとはすべてアパート暮らし。みんな毎晩のように集まって遊んでいるのを見て、つまらない思いをしたものです。 この小説はNHKで「太郎の青春」としてドラマ化もされました。太郎役は当時人気のあった広岡瞬。両親に長門裕之と岸田今日子。毎週見ていましたけど、内容はほとんど記憶にありません。なぜかサーカスの歌った主題歌だけはちゃんと覚えているのです。でも曲タイトルはわかりません。 「太郎物語−高校編」を読んだのはずいぶん後のこと。こちらは個人的にはあまりおもしろくない感想。読んでいると「太郎はのたのたと午前中を過ごした。漫画を読み、来週は川越へ町並みと石仏を見に行こうか、などとぼんやり考えた」との短いくだりがでてきて、ちょっとびっくり。この小説は昭和48年頃に書かれていますが、ちょうどこの頃、当時の国鉄が川越へ行こうキャンペーンを展開したはずですから、それで小説にも登場したのかもしれません。石仏ってなんだろうと思いましたが、おそらくは喜多院の五百羅漢なのでしょう。
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