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★川越スケッチブック-埼玉都民の川越暮らし
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★埼玉縣町村便覧

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 昔の書店は本を売るだけでなく、自ら出版も行いました。埼玉では浦和にある須原屋が、かつて教科書などを出版したことがよく知られています。
 明治頃の川越には、今も盛業中の吉田謙受堂・福田屋書店、しばらく前に廃業した明文堂などがありましたが、いずれも出版活動を行っていました。

 ここに紹介する「埼玉縣町村便覧」は久保町の福田屋書店の編集発行によるものです。横12センチ・縦15センチのハガキ大サイズで、わずか32頁の小冊子です。郡別に町村名を羅列し、大字名をを記しただけのごく簡単な内容ですが、それなりに売れたらしいことは版を重ねたことからも推定できます。初版は明治34年で、翌年に再版されています。画像は明治37年2月訂正出版ですが、奥付には訂正三版とあります。私が確認したものには明治44年版もありますので、それ以降も版を重ねた可能性はあります。

 明治37年の広告によると福田屋は書籍の他に文房具一式・楽器幻灯器・教育玩具も扱っていますが、当時はこのような営業品目の書店が多かったようです。
 わりと長い期間売られた「埼玉縣町村便覧」ですが、実物が残されているのは稀のようで、身近では川越市立図書館に2冊所蔵されています。

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