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小林かいちは、えはがき・封筒などのデザインを手掛けた画家で、京都さくら井屋より発行された作品の全貌はもとよりどんな人だったのか経歴さえ不詳の人でした。作品を集めた本が刊行されたり、関西で展示会が開催されて話題になってましたが、これらのことがきっかけで遺族の方が名乗り出て、ベールに包まれていた多くの事柄が判明しました。昨年たまたまこの過程報告を研究者の方から聴く機会があり、頭の片隅に小林かいちの名前はなんとなく刻まれています。 ▲これはギャラリーの展示品ではなく、個人蔵の小林かいちデザインの便箋です。つい数日前にも小林かいちの封筒などを都内で見せてもらう機会に恵まれましたが、便箋は珍しいかもしれません。左下に「小林嘉一」と印字されています。 個人的には余り小林かいちのデザインを好みませんが、戦前の女学生などにはずいぶん人気があったようです。谷崎潤一郎「卍(まんじ)」に、女性同士が派手な封筒や便箋で熱い想い?を交わす場面が描かれているのを思い出したのですが、他の資料を読んでいたらこれはやはりさくら井屋小林かいち作品をさしているようです。 ▲昭和10年頃の川越高等女学校関西修学旅行の記念写真です。京都嵐山で撮影されたものでしょうか。今よりも情報の少ない時代にもかかわらず、当時の女学生たちは京都さくら井屋のことをよく知っていたようです。この川越の女学生たちも修学旅行中に立ち寄って封筒やレターペーパーを買い求めたかもしれませんね。 手作り木版画封筒・便箋の「さくら井屋」は、今も京都新京極に盛業中です。 *「小林かいち 幻の木版画展」は終了しています。
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2009年04月22日
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