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★川越スケッチブック-埼玉都民の川越暮らし
忙しすぎて更新ままならず・・すいません

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イメージ 2■新宿にいむらで夕飯
 中野光座で演劇を見たあとは同行の大学生と夕飯。彼は真面目でおとなしい性質。顔立ちも控え目で涼しげ。無口だがキャンパスではそうでもないらしい。週に一度駅まで一緒に帰るのだが、気を使って大学での出来事などをよくしゃべってくれる。こっちも聞き手に徹するようにしている。最近はずいぶんと口調が滑らかになってきた。背丈があって、ファッションセンスもいい。自分に合う色を熟知している。うちの職場近くの新人美容師に頼まれてカットモデルになり、カット代無料の幸運を手に入れている。もう少し活発なところがあればモテモテのはずなのだが・・流行の草食系なのだろーか。

 なにが食べたい?と聞けば、遠慮してなんでもいーですと言うに決まっている。バイト休憩中によく肉系を食べているのを思い出し、ここはやはりコッテリものかと。なんてたって19歳の食べ盛りだし。そんなわけで前夜は、グルメ本やネットで新宿の食べ物屋をピックアップするのに必死だった。というのも公演見終わって新宿に着くのが22時前。今までに行ったことのある店は、この時間だといずれも閉店後か閉店直前。ゆっくりくつろげない。

 深夜まで営業している理由で選んだのが、歌舞伎町のとんかつ「にいむら」 いつも店前通るたびに気になっていた店のひとつ。
 冷たい夜風の道を中野駅へ歩きながら「腹減った?」「はい、さっき演劇見てるときに腹がグーと鳴りました」それは丁度葬式のシーンで、場内深閑としていたので、グーという音は隣でよく聞こえていた(笑) 「新宿でとんかつ食べて帰ろうよ」「わぁお(喜びの発声)」 空腹でまさにトンカツ食べたかったそうだ。
 給料日明け週末の新宿は人の洪水。泳ぐように靖国通りを渡って「にいむら」へ。空いていてすぐ着席できた。暖房が心地よい。ロースカツ定食と瓶ビールを注文。
 サークルのこと、一年前の受験勉強時代のさまざまな不安とか話してくれていつもより饒舌だった。先月19歳になったというので、祝いにビールを少しだけ注いであげる。よほど空腹だったとみえてご飯のおかわりを頼んでいた。自分は悲しい?ことに一杯で充分。ほんと最近食べられなくなってきたと思う(寿司は別腹なんすけどね)
 勘が働くようで「この店って前から決めてたんですか?」 苦笑しながら昨夜の検索を話す。ちなみに他に候補にしていたのは、関西お好み焼き店とアルタ裏のシチューとロールキャベツ「アカシア」などなど。時間があれば久しぶりの青山「まい泉」も考えた。

 「にいむら」は夜遅くの食事に便利な店。ご飯とキャベツはおかわり自由。自分もずうずうしく19歳に戻った気分になってヘラヘラべらべらしゃべっていたら、今夜の公演に出た知人からお礼のメールが届いた。知人には受付に頼んで、公演祝いの焼酎を渡してもらったのだが、疲労回復にさっそく飲みますとのこと。

 大学生くんは幼い頃、父親といっしょに何度か川越に釣りに来たことがあるそうだ。川淵にカッパの絵の看板があったのをよく覚えているという。どこの川だろう・・・
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 ■東京中野・光座
 高校時代の友人ふたりが演劇の道に進み、その後知り合った知人にも演劇にかかわる人が多く、ひところはずいぶんと公演を見にでかけた。大塚や江古田などの小さなホールが多かったが、文学座アトリエや前進座で観たこともある。
 昨年知り合った知人がやはり演劇をやっていて、観に行くからと言いつつ年2回の公演になかなか行けなかった。今回ようやく約束を果たした次第。

 知人が属する劇団の本拠地は都内中野の光座という元映画館。職場のバイトの大学一年生が興味を示したので、行く?と聞くと目を輝かした。ラッシュ時の新宿駅で待ち合わせて中央線に乗った。中野で下りて、更地になったクレジットの丸井本店跡を横目に商店街を行くと、五差路に面して光座はあった。古びた外観にふたりともびっくり。劇場は二階で、階下は細い通路があって店舗がいくつか入っている。ほとんど置く商品が無くなった食料品屋とかあって場末の匂いたっぷり。
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▲通りからすぐに劇場への階段がのびている。まっすぐ上ると吹き抜けになっており、左に二回曲がって上るとフロントにたどり着く。吹き抜け天井には古びたシャンデリアがぶらさがり、壁はあちこち剥げて昭和の匂いプンプン。同行の平成生まれの大学生クンは珍しそうにキョロキョロしていた。場内は映画館時代の座席がそのまま残り、前方に舞台が設えてあった。暖房があまり効かないから寒くない格好で来て!とメールをもらっていたが、なんと暖房はストーブ2台。それが背後に置いてある。前方の席で観覧したが、終わりごろには足先が冷えた。
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▲演目は「東京物語-昭和の家族」 先日、川越スカラ座でも上映された小津安二郎監督の映画「東京物語」をほぼ忠実に舞台劇として上演。大道具は使わず小道具と効果音を駆使して、駅待合室や、尾道の居間、熱海の旅館などの場を表現しているが、やはり映画をみていないとわかりづらいかも知れない。前半、老夫婦はゆっくりしゃべるのに対して、他の人は機関銃のような早口。東京へ出てきた老夫婦を子どもたちが、悪気はないがせわしくてあまり世話してやれないということを表現しているらしかった。しかし早口だと怒った雰囲気になるためずいぶんと冷たい感じに見えてしまう。

 葬式の場面にほのかな情感が漂った。いつもは競馬の話ばかりしてヘラヘラしている知人も、重要な役をきりりとした表情で演じていた。なにかに打ち込んでいる姿はほんとに美しく感動する。こういう場で演劇をはじめて見た大学生くんは、2時間20分一心に舞台を見つめていた

 中野光座は元は成人映画館。1982年の「ぴあ」を見たところ、四本立てで1000円。安い。毎土曜オールナイトとある。当時の中野には他に「中野武蔵野館(洋画・邦画)」「中野名画座(洋画)」があった。

 区画整理のため来春、光座は取り壊されるそうである。「東京物語」は光座での最終記念公演。

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