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かつて自宅の庭で味わえた秋の味覚は柿と栗。
入口脇にあった柿は樹齢80年の巨木で、たわわに実が生った壮観な姿を通りかがリの人がカメラに収めるほどだった。
そしてもうひとつが「柘榴(ざくろ)」である。
パックリと実が割れた頃が食べ頃。イクラのような粒がたくさん詰まっているが、透明な果肉はわずかで、注意しないと種を噛んでしまう。その甘酸っぱさは野趣に富んで、子どもだった自分は庭先で遊んでいるとき、思い出したように柘榴に手をのばして果肉を味わった。
親たちは滅多に食べないし、人にあげる量もたかが知れている。手つかずの実はカラスなどの格好の餌となり、やがて地面に落下した。真冬になっても一面の霜柱に埋もれて無残な姿をさらしていた。
庭の柘榴が無くなって久しいが、初秋の川越郊外でその姿を見かけて、たいへん懐かしく、舌先にあの甘酸っぱい味覚が一瞬にしてよみがえった。
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2010年09月23日
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