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■温泉探訪の本
職場のアルバイトAとBは大学三年生。大学は違うが高校が同じ。年明けとともに二人は男女8名で妙高高原へスノボにでかけたが、年末からスノボが楽しみで楽しみでもう狂乱状態であった。口を開けば「早く行きたいよー」「雨だったらどうしよう」「夜行バスで眠れるかな」とかピーチクパーチクやかましい。でも自分だって学生時代に旅行へ行く前は同じザマだったので彼らの気持ちはよくわかる。ましてや年明けから就活本格化で、遠出の遊びは当分お預けな彼らなのである。
ゲレンデには温泉やカラオケなどの施設もあるそうで、悪天候だったらそこで遊ぶんだとニコニコ顔で夜行バスに揺られてでかけて行った。
さて多忙で宿泊遠出できない自分は、電車内読書で温泉三昧をと「いで湯行脚三千湯」を昨日から読み始めた。美坂哲男さんの本は、ずいぶん前に読んだ「山のいで湯行脚」がとてもおもしろく、何度も読み返しているほどたが、この1999年発刊「いで湯行脚三千湯」はつい先ごろ知った。
テレビの温泉番組に出演している美坂さんを観たことがあったが、裸でバケツだかに尻がはまって抜けずに大騒ぎしているシーンで、好好爺まるだしのあたたかい人柄に感じた。しばらく前に亡くなってとても残念であった。
自分も一時期よく温泉へ行ったが、せいぜい10数箇所だと思う。いわゆる秘湯は皆無に近いが、ひなびた一軒宿の温泉はある。
そのひとつが信州蓼科の明治温泉。中央線の茅野から路線バスに揺られて1時間くらいだろうか。昭和20年代の若杉慧の小説「青春前期」にも登場する温泉宿である。
この画像は明治末期から大正初期頃の明治温泉の様子。
でかけたのは1989年の初夏で、学生時代の友人と訪れた。建物はもちろん建て替えられていたが、宿泊した部屋の窓のすぐ向こうが、画像左手の渓流が滝のようになっているところだった。部屋に仰向けに寝転んで渓流の音を聞きながら、窓枠の向こうの青い空を横切っていく雲を眺めたことをよく覚えている。宿屋近くの小さな沼へ散歩に出たら、ムクムクと靄が湧いてきて、たちまち沼を覆い尽くしてしまう幻想の世界を味わった。その様子は8ミリビデオに収めてあるのだが、カメラが故障してしまってもう再生することができない。
時間があればこういう一軒宿へまたでかけてみたい。
ブログを書いている今はすでに丑三つを過ぎてあたりは静まりかえっている。スノボにいちゃんたちも疲れて爆睡しているに違いない。Aは彼女がいるが、Bはクリスマスイブもバイト。「スノボ行ってなにかいいことあるといいね」と言ったら『ゲレンデマジックですか!!起こるといいなー』とひとり妄想の世界に入り込んでいた。そんなBのためにチョー古いけど、そして女の子側からの歌だけれど、まぁ一曲。
この曲を聞くと、スキーをせずにただ温泉につかりに行った信州野沢温泉をなぜか思い出す。
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