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新文芸座にはほんの数回しか行ったことがない。昔の「文芸座」時代のほうが馴染んでいた。正確には地階の「文芸地下」一筋で、文芸座には無縁。チケット購入して階段を下り、まっすぐ進んで左に階段をまた下りたところに売店があった。
冷房がよく効いた中で観た「影の車(野村芳太郎監督/松竹/1970年)」、立見だった長編「白痴(黒澤明監督/松竹/1950年)、成人指定と知らずに見てしまった「怪談バラバラ幽霊(小川欽也監督/1968年)」など、いずれも高校時代のこと。
関根恵子の「遊び(増村保造監督/大映/1970年)、高倉健が金田一耕助を演じた「悪魔の手毬唄(東映/1960年)、竹田かほり&亜湖の「桃尻娘プロポーズ大作戦(小原宏裕監督/にっかつ/1980年)」もこの文芸地下だった。「鍵(市川昆監督/大映/1959年)」では、いっしょに観た大学の映画好きな友人が「自分にこの作品はむつかしすぎる・・」と一言つぶやいたのを覚えている。
前回来たのはいつだったか・・・
久しぶりに新文芸座の椅子に座った。
先頃亡くなった堀川弘通監督特集。
鑑賞したのは「黒い画集・あるサラリーマンの証言」 東宝作品 1960年。
つい先頃、川越スカラ座でも上映されたが、都合がつかなくて見逃した作品。
平凡なサラリーマンがある殺人事件に巻き込まれ、保身のために偽の証言をしてしまう。一度は平穏が保たれたが、長くは続かずもろく破滅してしまう物語。原作は松本清張の短編。
ベストテン二位の作品だけに見ごたえがあった。特に終盤がいい。堀川監督の演出もさることながら、橋本忍の脚本がとてもいいのだと思う。
主演の小林桂樹の自然な演技が印象的。警察から問い詰められてあせる表情などは、嘘をついてるとバレバレだろうと思ったが、帰宅後に「演技者 小林桂樹の全仕事(小林桂樹・草壁久四郎/ワイズ出版/1996年)」の黒い画集について語っている個所を読み返したら、嘘をついてるんだぞと観客にはわかるような演技にしたとあった。さすが!
「あなたあたしにだけは本当のことを言ってよ!!」奥さん役の中北千枝子もうまい。そして小林桂樹の偽証によって無実の罪で死刑を宣告される織田政雄も、刑事役の西村晃も。
11月の新文芸座では「小林桂樹と池部良 三回忌追悼」がある。
上映作品のひとつ、弁護士正木ひろし原作・森谷司郎監督・小林桂樹主演「首(東宝/1968年)は、これまた長い間観るチャンスを逃している作品。
時間をやりくりしてなんとか・・・・・
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2012年11月06日
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