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2012年03月23日
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24日から市立博物館企画展開催
一ヶ月近く川越市内のどこへも行っていないので川越画像ネタ切れ中。このところはまもなく始まる市立博物館企画展に勝手に便乗して、建築家保岡勝也の作品「旧山吉デパート」「旧第八十五銀行」「川越貯蓄銀行(現存せず)」を、過去画像を使って紹介してきました。もうひとつ「旧山崎家別邸」があるのですが、画像も資料も無いので割愛します(苦笑)
そのかわりと言ってはなんですが、東京都内に残る保岡勝也設計による邸宅を紹介しましょう。
■平野邸(旧麻田駒之助邸)
東京都文京区西片にある平野邸は、保岡勝也設計によるもので大正11年(洋館)同12年(和館)に完成。その当時は中央公論社初代社長麻田駒之助邸であった。現在、国の登録重要文化財に指定されている。
ネットで得た知識は以上がせいぜいだったが、たまたま見つけた「東京人(1998年4月号)」の『特集残したい建築大集合』に内部の写真とともに、現在住んでいらっしゃる方のインタビューも出ているではないか。
写真頁を見ると内部もたいへん落ち着いて素晴らしい造り。住み込みのお手伝いさんがいることを前提にした造りのため、夫婦ふたり住まいでは、雨戸の開け閉ても苦労なんだそうである。
子どもの頃は自宅の雨戸をよく閉めたけれど、板戸だったのでたしかに大変だった。軽いスチール製になったときはびっくりしたものである。
東京大学に近い閑静なお屋敷町エリア。個人のお宅なので、歩きがてら美しい外観を堪能するだけ。お屋敷町だけあって、防犯の文字が入った大きな提灯があちこちに。不審な動きはできません(笑)
丸の内線後楽園駅から歩いて15分ほど。途中「石坂」という急カープの傾斜を上がってまもなく。
歩いていて見かけた石油の移動販売車がなんか珍しかった。 |
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川越市立博物館企画展
川越には、長い歳月の間に消えてしまった保岡勝也設計の建築もある。
この建物は保岡勝也設計による「川越貯蓄銀行」 同行は明治29年に第八十五国立銀行の役員及び行員によって設立された。長く同じ建物内で営業していたが、大正4年に独立した店舗を建てたのである。場所は八十五銀行本店のすぐ東側。請負入札で落札したのは印藤順造。翌年には八十五銀行本店の新店舗建築が始まるので、矢継ぎ早に保岡作品が登場することになった。
さらに川越貯蓄銀行は昭和8年に、再度保岡勝也設計による新店舗を第八十五銀行北側南町通りに面して新築した。
左が川越貯蓄銀行。地下一階・地上三階で中二階があり、重油燃焼蒸気暖房を備えていた。川越貯蓄銀行は戦時中に解散するが、戦後は「埼銀ビル」の名称で貸しビルとなり証券会社や教育委員会が入っていたという。昭和30年代に市内の映画愛好者たちで結成された映画サークルの本部もこの建物内に置かれていた。
この建物が完成したときには、旧店舗はまだあったはずであるから、山崎家別邸とともに四棟の保岡作品が存在していた。旧店舗の取り壊し時期は不明だが、昭和11年の山吉デパート完成時にもまだあったならば五作品が同時に存在していたことになる。南町鍛冶町通りにあった主要近代建築はみな保岡勝也設計によるものであった。 |
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