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★川越スケッチブック-埼玉都民の川越暮らし
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★御歳84歳?

■御歳84歳?
 
イメージ 1
 
 川越市仲町にある「NTT東日本川越仲町ビル」 これといって特徴のないどこにでもある現代の建物にレトロなほどこしをして小江戸川越にふさわしく化粧って(けわって)いるが、侮るなかれどうやらこの建物、生まれは戦前らしいのである。
 
 
 もう5年くらい前のこと。調べごとで戦前の新聞(マイクロフィルム版)を見ていたところ、川越市街地の写真が出ていた。第八十五銀行(現埼玉りそな川越支店)屋上から南方を撮影したものだったが、山吉デパート洋館の右
方に白亜のビルがあってびっくりした。印刷が粗悪だが、いったいなんの建物だろう? イメージ 4
 
 
←左端は山吉デパート
 
 
 
 
 
 
 写真からおおよその位置は把握できるので、あるとき仲町を通りかかったときに確認したところ目にとまったのがこの建物なのである。しかしどう見ても戦前の建物に見えなかった。せいぜい建てられて40〜50年じゃないかと思っていた。川越関連の古写真集をあたってもこの界隈の写真は無く、どうでもいいやと思ったが、昭和30年頃に連馨寺境内を撮影した生写真に、家屋の向こうにこの建物の塔屋が写っているのを見つけ、これはやはり戦前からあったんじゃないかと。
 
 たしか図書館に「川越地域の電話抄史 電話交換手のあゆみ(1996年)」があったことを思い出して、読んでみると志義町交差点から移転新築し、昭和5年に共電式電話に切り替えとしかない・・昭和11年に熊谷郵便局が共電式変更時には庁舎も新築しているので、川越も切り替え時の昭和5年新築かと思ったが記述はどうもあいまいである。また現在に至るまで取り壊したり、改築したという記述もなかった。
 
 次に「川越商工会議所75年誌(1978年)」の年表をたどったら、昭和4年に「川越郵便局、電信電話施設を併せ新庁舎完成移転」があった。どうやらこれが正しいようである。新築落成時に記念えはがきが出されているが、発行年の記載がないのが残念。あれば新築年がより確定できるのに。さらにこのえはがきは木造の郵便局庁舎をメインに写しているためついつい見逃してしいたが、よく見ると郵便局庁舎の向こうに電話局の鉄筋ビルも写っていたのである〜
 
↓記念えはがき写真を部分拡大したもの。右が郵便局庁舎(現存せず)、左が電話局庁舎
イメージ 3
 ↓土蔵風の改造で窓もなくなり、塔屋部分などが高くなっている
イメージ 2
 おそらく建物設計は当時の逓信省経理局営繕課と思われる。役所建築だからデザインも愛想ないが、当時のままに残っていたらそれなりに貴重な建物かもしれない。
 
 余談だが「川越地域の電話抄史」を読んだら、昭和20年代の川越地域での火災通報は119番ではなかったとあった。受話器を取って電話交換嬢が出たら「火事です!」と告げると、交換嬢が即座に消防署へつなぎ
、それから火災の場所を伝えるという方式だった。 
 
 

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