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電車待ちの間に立ち寄った書店で見つけて即買いした。
映画会社にも残っていない幻の作品「七色の花(昭和25年/東横映画/監督春原政久)が、フィルムコレクターの提供によりDVD附録となっているのが貴重。キネ旬ベストテン第10位で、杉村春子・竜崎一郎共演。まだ見ていないが楽しみ。
読んでみて感じるのは、やはり実際の原節子は快活な人柄だったということ。引退後(引退表明はしなかった)も消息がしばしマスコミのネタとなって隠し撮りなどがされているが、本人に咎められてフィルムを返したら、そのお礼に手作りのカレーをご馳走になったなど、カメラマンの今だから話せるエピソードも興味深い。
80年代に写真週刊誌に掲載された、縁側で掃除中の原節子の写真記事は当時読んで、掲載誌もどこかに保管してあるはず。数年後に友人らと鎌倉へ遊んだときに、このあたりに住居があるはずと歩いていたらほんとうに家があってドキドキした覚えがある。もちろん御本人に会えたわけじゃない。
今年は淡島千景、山田五十鈴、津島恵子など往年の銀幕女優の訃報が相次いだ。原節子と同年代の風見章子は出演作が来年も公開待ちで活躍中。京マチコはどうしているのだろう。原節子にもいつまでも元気でいてもらいたい。
原節子がはじめての接吻シーンを演じたときの相手役仲代達矢が、周囲からはまねごとで済ませろと言われたが、原節子本人からいいわよと言われてちゃんと接吻したとのインタビュー記事がある。
昭和35年公開の「娘・妻・母(成瀬巳喜男監督/東宝)」で、高峰秀子・団令子・淡路恵子・草笛光子・三益愛子・森雅之・宝田明・笠智衆などのオールスターキャスト。原節子は夫に死なれて婚家から離縁された出戻り役。保険金を持っていて身内から当てにされてしまう。再婚をすすめられるが、彼女は知り合った年下の技師(仲代)に魅かれる。
のちにテレビの得意ジャンルとなるホームドラマ。予告編にも接吻シーンあり。ただし仲代の顔に隠れてしまうのだが。
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映画・演劇他
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新文芸座にはほんの数回しか行ったことがない。昔の「文芸座」時代のほうが馴染んでいた。正確には地階の「文芸地下」一筋で、文芸座には無縁。チケット購入して階段を下り、まっすぐ進んで左に階段をまた下りたところに売店があった。
冷房がよく効いた中で観た「影の車(野村芳太郎監督/松竹/1970年)」、立見だった長編「白痴(黒澤明監督/松竹/1950年)、成人指定と知らずに見てしまった「怪談バラバラ幽霊(小川欽也監督/1968年)」など、いずれも高校時代のこと。
関根恵子の「遊び(増村保造監督/大映/1970年)、高倉健が金田一耕助を演じた「悪魔の手毬唄(東映/1960年)、竹田かほり&亜湖の「桃尻娘プロポーズ大作戦(小原宏裕監督/にっかつ/1980年)」もこの文芸地下だった。「鍵(市川昆監督/大映/1959年)」では、いっしょに観た大学の映画好きな友人が「自分にこの作品はむつかしすぎる・・」と一言つぶやいたのを覚えている。
前回来たのはいつだったか・・・
久しぶりに新文芸座の椅子に座った。
先頃亡くなった堀川弘通監督特集。
鑑賞したのは「黒い画集・あるサラリーマンの証言」 東宝作品 1960年。
つい先頃、川越スカラ座でも上映されたが、都合がつかなくて見逃した作品。
平凡なサラリーマンがある殺人事件に巻き込まれ、保身のために偽の証言をしてしまう。一度は平穏が保たれたが、長くは続かずもろく破滅してしまう物語。原作は松本清張の短編。
ベストテン二位の作品だけに見ごたえがあった。特に終盤がいい。堀川監督の演出もさることながら、橋本忍の脚本がとてもいいのだと思う。
主演の小林桂樹の自然な演技が印象的。警察から問い詰められてあせる表情などは、嘘をついてるとバレバレだろうと思ったが、帰宅後に「演技者 小林桂樹の全仕事(小林桂樹・草壁久四郎/ワイズ出版/1996年)」の黒い画集について語っている個所を読み返したら、嘘をついてるんだぞと観客にはわかるような演技にしたとあった。さすが!
「あなたあたしにだけは本当のことを言ってよ!!」奥さん役の中北千枝子もうまい。そして小林桂樹の偽証によって無実の罪で死刑を宣告される織田政雄も、刑事役の西村晃も。
11月の新文芸座では「小林桂樹と池部良 三回忌追悼」がある。
上映作品のひとつ、弁護士正木ひろし原作・森谷司郎監督・小林桂樹主演「首(東宝/1968年)は、これまた長い間観るチャンスを逃している作品。
時間をやりくりしてなんとか・・・・・
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池袋で開催中の「吉永小百合展」へ。
クラブオンカード提示で200円引。
60歳前後の男女でずいぶんとにぎわっていました。
本人が選んだ日活時代の出演作品ベスト20や、浅草マルベル堂によるブロマイドベスト10など趣向を凝らした 展示になっています。直筆の手紙が展示されていましたが、字がとてもうまい。
主演作品をそれほど見ているわけじゃないんでんですが、順不同で好きな作品をあげるなら「青い山脈」「キューポラのある街」「だれの椅子?」「美しい暦」「赤い蕾と白い花」「細雪」「映画女優」などですね。あとテレビの「夢千代日記」 これは映画化もされましたが映画版はよくないです。「細雪」ではおとなしく控え目ながらも芯の強い三女雪子役が秀逸。穏やかな口調で四女妙子を詰問するシーンが印象的でした。
昭和40年頃の、吉永小百合主演映画のチラシ。
松映=松山映画劇場(東松山市)・小川会館(小川町)・坂映=坂戸映画劇場(坂戸市) どこの町にも映画館があ った頃。カラーではなくて「総天然色」の表記!!
おまけに吉永小百合の歌をどうぞ。
彼女の歌では「だれの椅子?」の主題歌「若いふたり」がリズミカルで好きなんですが、あいにくアップされていないので・・
小百合展のあとにちょっと遅い昼食。
以前から気になっていた池袋東口の「たどん」で゜「炭火豚カルビ丼」を。
味は及第だけどボリューム不足かな?
葉っぱの下にも肉があるのかと思ったら・・なかった! あれれ
ごはんも女性向の量。
ジャズが流れる店内の雰囲気はとてもいいんですがね・・・
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▲入間市にて
昨日の夕方は鮮やかな鰯雲が、ほんの短い時間、空を彩っていました。
夜になってパソコンに向かったら、ただ今検索されている言葉のトップが「うろこ雲(鰯雲)」だったので、
各地で見られたのかもしれません。
鰯雲を見て思い出したのは、昭和33年の東宝映画作品「鰯雲」
成瀬巳喜男監督作品ですが、神奈川厚木在の農村を舞台にした作品で、この人のフィルモグラフィーの中では異色な作品のように思います。原作は和田傳で戦前に書かれたものです。映画化された内容は原作に忠実だった印象があるのですが、農地改革による没落や、時代の流れによる意識変化、本家と分家の関係、嫁と姑問題など、戦後の変貌を巧みに反映させて骨太な内容に仕上がっていて、個人的にはこれまで見た成瀬作品の中でもかなり気に入っている一本です。もっともストーリーがややわかりにくかったり、疑問に思う点もあるのですが、中村雁治郎演ずる、元地主で昔気質の老農の存在感が素晴らしかったです。
▲パンフレット
出演は、淡島千景・木村功・中村雁治郎・司葉子
・杉村春子・小林佳樹・太刀川洋一・清川虹子・
新珠三千代・織田政雄・長岡輝子・加東大介・
水野久美・賀原夏子 他 |
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■張込み 昭和33年 松竹映画 野村芳太郎監督
▲大木実 ▲宮口精二
この映画を紹介するのは二度目。
なぜならこの映画が来月、川越で見れる!スカラ座で見れる!
松本清張の短編を野村芳太郎監督が映画化したもので、
同年のキネマ旬報ベストテン第8位となった。
以後、同監督によって多くの清張原作が映画化されるが、高い評価の作品が多い。
東京で起きた質屋殺しの犯人が、かつての恋人の元に現れるのではと睨んだ刑事二人が、人妻となった女を
九州佐賀に張り込む。ひと回りも歳の離れた男の後妻となり、先妻の子を育てながら、毎朝一日分の生活費を もらって家計をやりくりする女の抑圧された生活が、刑事の目をとおして浮かび上がる。およそ恋愛などには無 縁な生彩のない女に見えたが、犯人の男が現れると・・・
推理映画というより、ひとりの女の哀れな人生が胸を打つ作品。
人妻役に高峰秀子。ラストでさめざめと泣き崩れる姿に、現状突破できなかった悲しさがにじみでて見事。
こういう演技ができる女優ってもういない。刑事ふたりに大木実と宮口精二。他に田村高広、高千穂ひづる、内 田良平、小田切みき、浦辺粂子、北林谷栄、菅井きんなど。 旅人宿のおかみ浦辺粂子がいい。
この作品は当時の風俗が捉えられている点でも秀逸。
「張込み」のタイトルが出るまでの12分間あまりは、刑事が横浜駅から夜行列車に飛び乗って、丸1日かけて 九州佐賀まで行くシーン。冷房なんぞない蒸し暑い車内の描写、沿線の風光などまさに隔世の感。
その長いオープニングシーン動画がアップされているので、興味あるかたどうぞご覧のほどを!!
「社会派ミステリー特集」として「張込み」「黒い画集・あるサラリーマンの証言」「白い巨塔」「飢餓
海峡」の4作品を上映。
「飢餓海峡」は以前観たことがあるが、ほとんど記憶になし。
個人的には「黒い画集・あるサラリーマンの証言」の上映がうれしい。監督はつい先日亡くなった
堀川弘通。これも松本清張原作の映画化。未見なのでなんとか都合つけて鑑賞したい。
▲川越スカラ座 |



