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★川越スケッチブック-埼玉都民の川越暮らし
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■川越ロケ映画「無法松の一生」鑑賞
 
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 川越織物市場の会主催による映画上映会で、川越ロケ映画「無法松の一生(昭和38年)」を観てきました。
 
 会場となった川越スカラ座は大勢の方で盛況でした。昭和38年の川越ロケ時にエキストラ参加した方も会場内におられて、運動会シーンで楽団の指揮をしたとか、自分の父親が投網を打つ腕のアップだけの撮影をしたとか(本編に無かったのではカットされてしまったらしい)おもしろいエピソードが聞けました
 。上映後にはエキストラ出演した方たちのトークもあったのですが、用事があって残念ながらこちらには参加できませんでした・・心残り。
 
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 映画を観てすぐに川越とわかるのは祭りのシーン。幸町の埼玉りそな銀行東側の通りで撮影されています。現在は取り壊された銀行の大きい三階建ての蔵や中成堂歯科医院が映ります。カメラがかねつき通りに移動し、三国連太郎が屋台上で祇園太鼓を激しく敲くシーンになると時の鐘が映ります。これが本筋の祇園太鼓だと三国連太郎が打つ太鼓に、取り巻いた群衆が聞き惚れるこのシーンはいいですね。加島眼科あたりからの俯瞰撮影で、かねつき通りが一番街に突き当たるところまで映っています。
 
 運動会シーンは川越第一小での撮影ですが、これは木造校舎当時を知っている人じゃないとわからないでしょう。このシーンより前に、吉岡少年が授業で歌わされているところを無法松が覗いている場面があるのですが、これは校舎に隣接して西洋館があるので第一小ではないようです。
 
 沢村貞子のおかみがいる旅人宿前の家並みはオープンセットのようです。宿の窓からの情景が川越織物市場からの撮影とは、上映後の説明で知りました。宿内部はセットだと思いますが、木賃宿の雰囲気がよく出ています。
 
 この作品は栃木市・水海道市でも撮影されています。川沿いの家並みは栃木市で、登場する堀田歴史伝説館や県庁堀付近は今もそのままです。三国連太郎と淡島千景が汽車を見送る停車場構内は水海道ロケかもしれません。古典的な客車が登場するのですが関東鉄道あたりでしょうか。小倉駅として登場する駅舎がどこの駅を使ったか知りたいところです。作品の時代背景である大正初年にはぜったい無かったモダンな駅舎でした(苦笑
)。
 
 三国連太郎の「無法松」は申し分ありません。達者な役者だと感銘を受けました。ただ作品全体がさらりとして感銘が無かったのは、監督の演出力不足なのでしょう。ラスト近くで無法松が吉岡夫人の手をにぎるシーンはもう少し余韻があってもいいんじゃないかと思ったりしました。あと画面がなんか引き締まってない印象でした。
 淡島千景の吉岡夫人は悪くないけれど、やはり映画化一作目の園井恵子には及ばないですね。宿屋のおかみ役沢村貞子は適役。オープニングタイトルに小林稔持の名があったけれど、どこに出ていたかわかりませんでした。
 それから吉岡少年役の島村徹。ネット検索したらのちに名倉良と芸名を変えて、山口百恵主演「ふりむけば愛(1978年)」に百恵チャンの婚約者役で出演しています。映画出演歴に「無法松の一生」が出てないのですが、おそらく同一人物だと思います。キネ旬の日本映画俳優全集男優編にも出ていないので確証がないのですが。
 
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 三国連太郎がひょうきんな走り方をする運動会シーンに、会場内から笑いが起きました。久々に映画館で映画を観ている気分を堪能しました。
 
 いっしょに観た父親も、かつての川越風景が懐かしかったようです。
 
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 ▲祭りのシーンに登場する場所。左の洋風建築がバッチリ映ります。
 
■川越ロケ映画「無法松の一生」上映会
 
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      ▲川越駅観光案内所でもらった映画上映のチラシ
 
 昭和38年に川越でロケされた映画「無法松の一生」が、川越織物市場の会主催で10月1日(土)に、川越スカラ座にて上映されます。
 すでに広報紙で案内され、このところ各新聞でも紹介され話題になっています。
 
 岩下俊作原作の三度目の映画化で、希代の暴れ者で無法松と呼ばれた人力車夫富嶋松五郎が、恩人の未亡人と子息によせる純粋な思慕を描いた作品です。無法松を三国連太郎、未亡人に淡島千景、他に沢村貞子・西村晃・左ト全・南広・中山昭二などの豪華キャスト。
 監督は村山新治、昭和38年公開の東映東京作品で上映時間は1時間45分。モノクロ作品ですが、今回のスカラ座上映はニュープリントだそうです。
 
 
 この作品私は未見なのですが、川越ロケは幸町埼玉りそな銀行裏の通り・織物市場・川越第一小学校で行われたようです。第一小に三国連太郎がロケにきたと私の父親も昔からよく言っていたので、当時このロケは全市の話題になったのだと思います。
 
 
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                    ▲主人公の住む長屋に使われた旧川越織物市場
 
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                ▲まつりシーンの撮影が行われた幸町埼玉りそな銀行裏の通り。
                この通りでの撮影が当時の週刊誌のグラビアで紹介されています。
             その写真がこちら↓
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 ▲撮影のために川越まつりの山車が特別に出て、小倉の祇園まつりとして撮影されました。前二作で松五郎を演じた阪東妻三郎・三船敏郎に祇園太鼓を教えた方が、三国連太郎にも指導しています。、実際の祇園太鼓は単調なため「自分流にアレンジしてよいと言われ目下研究中」と撮影中のインタビューで三国連太郎は語っています。
 三国連太郎の向こうに写る山車の背後に瓦葺の大屋根がありますが、これは埼玉銀行(現埼玉りそな)の倉庫蔵です。昭和50年代初頭まで残っていました。
 
 なおこの作品は、川越の他に栃木市・茨城県水海道市でもロケが行われました。
 
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                     ▲無法松の一生ポスター
                    映画研究をしている知人が譲ってくれたもの。
                    
 
 
       三国連太郎
         『とにかく詩のような画面をつくって、見てくださる方の心をゆさぶりたいと思っております』
                                             (当時のインタビューより)
 
 

 
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       ▲川越スカラ座
 
 
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★フィルムセンターへ

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 東京京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで「展覧会 映画女優香川京子」を見てきました。
 戦後まもなくデビューし現在も映画に出演している息の長い女優。小津安二郎・成瀬巳喜男・黒澤明などの大監督の作品に出演しています。
 展示は本人がフィルムセンターに寄贈した資料を中心に構成されています。作品ごとの撮影スナップや登場した雑誌・企業宣伝ポスターなど。共演者などからの書簡類も展示されていましたが、その中に香川京子本人の手紙があって、のびのびとした達筆に驚きました。
 近年の作品を見ても、まもなく80歳とは思えぬ若々しさ。これからもがんばってほしいです。
 
 
 
 
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                    ▲おかあさんパンフ(展示品ではありません)
 
 デビューまもない頃の代表作「おかあさん(成瀬巳喜男監督/1951年)」 苦労しながらも健気に生きる一家を描いた作品。ようやくクリーニング店を開いたものの、長男と父親が相次いで病死。母親が不慣れながらも店を切り盛りするが、生活は楽にならず次女を養女に出すようになってしまう。貧しい中にもユーモアを交えた傑作。香川京子は母親(田中絹代)を懸命に助ける明るくしっかりものの長女役。美容師の叔母に頼まれて花嫁モデルになっているところを、心を通わせているパン屋の息子(岡田英次)に目撃されて誤解されてしまうシーンがおもしろい。
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                ▲おかあさんパンフレットより
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                     ▲平凡昭和27年11月号(展示品ではありません)
 
  「おかあさん」の予告編がアップされていないので、小津安二郎監督「東京物語」の予告編を。
 香川京子は尾道で教師をしている末娘役。
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 この日の銀座界隈も残暑きびしかった。仕事の合間に見学したので、どこも寄らずすぐ地下鉄へ。
■姉と呼びたし師の君も なやみ給うか恋の夜は
 
 
                      http://t0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTsx-Ltpc-QEprI5OrDChNz5w8vzKLJ31gx5rDqBxAFZAnVWXRo
 
 8月16日、歌手の二葉あき子さんが亡くなりました。96歳でした。知っている歌はほんの数曲でしたが、「夜のプラットホーム」「フランチェスカの鐘」など、聴くたびにいい曲だなと思っていました。
 とりわけ好きなのが「恋のアマリリス」 you tubuに無かったのですが、誰かがアップするだろうとひたすら待って今日となりました。簡単ながらようやく追悼の記事が書けます。
 
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                    ▲DVDジャケット
 
 「恋のアマリリス」は昭和24年に封切られた東宝映画「青い山脈(今井正監督)」の主題歌。藤山一郎歌う「青い山脈」があまりにも有名ですが、この「恋のアマリリス」も主題歌なのです。映画は前後編で封切られ、後編の主題曲に使われていたと思います・・・というのも手元にあるDVDを見たら、後編のオープニングタイトルがカットされていきなり本編から始まっているのです。かつてテレビ放送されたときは、前編の終わりに後編の予告があり、後編はタイトルから始まって「恋のアマリリス」が流れたように記憶しているのですが・・・
 
 西条八十による歌詞がとてもいいのです。ブログ記事タイトルはその一節からとりました。
 埋め込みが無効と出たら 「youtubuで見る」をクリックすると聴く事ができます。 
 甘い声とメロディーがみごとに融合していると思います。
 
 広島出身で二葉あき子の芸名は地名からつけたこと、昭和20年8月6日広島駅から発車が遅れた汽車に乗り、トンネルに入ったときに原爆投下があり命拾いしたことを、ウィキを読んではじめて知りました。
 
 ▼原爆体験を語る二葉あき子 「夜のプラットホーム」歌唱入り
 
                     http://t1.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSfrfOnvE4ohShOKjj8RoCDFHeR6oUKBfkYJw0I7Z6m67sH5TXLsA
                      http://t0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQXqpAoCvJwyg9udsbLk7VBFkd7EkwvGTL07bgJiL0JNmE9HXpW5w
 
                            ご冥福をお祈りします。
 
 
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 「恋のアマリリス」がヒットした昭和20年代っぽい風景を川越で探してみましたが・・・ないですねえ。
 

★映画「兄貴の恋人」

 
 
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 昭和43年公開。40数年前の作品とは思えぬ瑞々しさに包まれています。
 
 サラリーマンの兄(加山雄三)と大学生の妹(内藤洋子)。妹は兄に対して恋人のような気持ちを抱いていて、見合い話を壊し、兄に好意を寄せる女性たちに嫉妬します。しかし作品に後ろめたい雰囲気はまったくありません。妹の気持ちに兄は気づかず、「あなたを見る目つきがとても妹には見えない」とガールフレンドのひとりに指摘されて、なにっ!?と驚く鈍感さ?。
 そんな兄は自分が本当に好きな人は誰であるかに気づくのにも時間がかかります。兄が愛しているのは、家庭の事情で会社をやめて苦労している女性(酒井和歌子)だと察した妹は、兄のために奔走することになるのですが、それは感情がふわふわとした時期を卒業して、妹をほんの少し大人に成長させるのでした。
 
 内藤洋子が女優として活躍したのは短い間でした。「白馬のルンナ」を歌ったことで有名ですし、今は喜多嶋舞の母として知られていますね。私は「赤ひげ(黒澤明)・「年ごろ」くらいしか見たことがありませんが、舌足らずなしゃべりかたが「兄貴の恋人」での妹役に適役です。
 酒井和歌子は控え目ながらもシンのある役どころでこれまたいい。そしてバーのマダム役の白川由美が絶品。カウンター挟んで加山との目線のやりとりで二人の関係がわかる名演技。恋愛に鈍感な兄は意外に遊んでいるのです。
 ワンシーンですが悠木千帆が大きい腹をした新妻役で出てきます。悠木千帆で誰だかわかった方はそれなりに・・・笑   悠木千帆=樹木希林ですね。
 
 監督は森谷司郎。出演は他に中山麻理・岡田可愛・宮口精二・沢村貞子・三宅邦子・ロミ山田。
 
 予告編があったのでアップしましたが、作品のよさを伝える内容ではありません
 
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