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先週、弟と会う機会があり、弟の本棚に入らなくて不要な本を何冊か受取りました。
長谷川町子・松下井知夫『進め大和一家』とか、石井清美『ゴリラ大暴れ』とか、他にも、戦前の福島鉄次の付録や、新関健之助の漫画絵本、戦後の絵物語の単行本、久呂田正三や須磨寅一、酒井七馬、田中正雄の漫画単行本とかで。
特に、戦前の譚海付録漫画で小川哲夫『ぽん吉捕物帳』がよかったですね。極端に横長の変形付録ですが、こういう戦前の漫画付録はたまりません。戦前の付録漫画はかなり贅沢ですね。

戦前の付録つながりで、先日、オークションですが、昭和9年の付録漫画で、松本かつぢの『なぞのクローバー』を入手しました。状態がよさそうだったので、買ってみました。
実は、この『なぞのクローバー』を買うのは、これで2回目になります。1回目はもう15年以上前になるでしょうか、当時はまだ神保町にあった遊星堂さんの店頭で買ったものです。私はその時はじめてその本の存在を知り、中身をはじめてみました。もうだいぶ前から松本かつぢは古書的にも人気な漫画家だったので、既にファンの間では知られていた作品でした。その付録は、知り合いのかつぢのファンの手元に行き、その時は、またこうして購入することになるとはおもってもいませんでした。
特にこの付録漫画が戦前の付録漫画の中で特別レアというわけではありませんが、それでも今までに3,4回くらいしかこの付録も見たことはありませんね。
これでかつぢの付録漫画は一応全部揃いました。戦前の松本かつぢや武井武雄なんかは、昔から人気が高いのと、彼らは漫画家という枠ではとても収まりきらない存在ですが、私は、漫画だけに特化して収集っていうことにしています。
詳しくは読んでませんが、夏目さんなんかがこの『なぞのクローバー』を映画的手法を使った手塚漫画よりも先駆的なんて話しているようですが、こういう褒め方はよくないんじゃないかなっておもいますね。
映画的手法っていう言葉が金科玉条の如く凄いもののように使う方が多いですが、結局、戦前、戦後を通して、手塚漫画が一番で、その手塚の手法を使った先駆な作品だから、かつぢは手塚よりでいいみたな評価だと、結局、手塚的かどうかで作品を評価するみたいになっていて、その他のものは駄作というレッテルを貼るようになりかねない。そもそもこういう褒め言葉をかつぢ本人に話して喜ばれるのでしょうか?
戦前漫画の魅力って、そんな単純なものじゃないんですが、戦前漫画を知らない、むしろ嫌いとおもっているいるような人には説明してもわからないんですよね。
そもそも映画的手法っていうのはかなり理論的に怪しげなものです。映画に漫画的手法を使ったというと褒め言葉になりませんが、漫画に映画的手法というと褒め言葉になる??

話を戻しますが、その時に、弟に見せてもらったものが、永松健夫版の少年雑誌掲載版の全『黄金バット』の切抜きを見せてもらいました。まあ実際には、「太陽少年」版の切抜きは、まだ2話程足りない状態ですが、ほぼ全貌を久々にみることができました。
まあこの他に、単行本も付録もありますが、『黄金バット』はやっぱり絵物語の代表格だし、腐っても『黄金バット』と言いましょうか、10年あまりの期間ですが、その時代毎に違いがあって魅力はあります。
まあ永松の『黄金バット』をここまで追いかけたバカもいないでしょう。

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