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今度の復刻は正規版のようですが、また江戸川乱歩作・牛尾走児画の絵物語『人間豹』が復刻されました。興味のある方は、盛林堂さんの通販からでも入手できます。
古書コレクターとしても名高い森さんの解説を読むと、わりと牛尾の『人間豹』が評価されていることが面白いですね。森さんクラスだと、牛尾の『人間豹』のレア度をどう評価するのかが個人的には興味がありました。森さんの見解でもレア度が相当高いという評価でした。 森さんも牛尾の『人間豹』の表紙画を褒めていましたが、ただ個人的に残念だったのは、今回の復刻でも、色が全然再現されていませんね。前回の私家版復刻の『人間豹』の表紙画でも色が再現されていないのが残念でした。もっと色が鮮やかなんですよね。バックのブルーとかがあんな濁った感じの色じゃないんですよ。それと、原本は、ハードカバーが厚くて、ずっしり感があっていいんですがね。安っぽさは仕方がないんでしょ。 あと、牛尾の『吼える百獣塔』も併せて復刻されています。個人的にはこっちのほうが事件ですね。 『人間豹』も『吼える百獣塔』も古くから牛尾の初期作品として知られていました。もう昔の話ですが、この『吼える百獣塔』も探してましたね。この本も幻の本で、過去に古書市場で見たのは、3回くらいでしょうか。20年以上前に、古本関係の月刊誌「彷書月刊」の巻末の古書目録に出たことがあって、出品者は、知り合いの有名なコレクターの方だったんですが、タッチの差で買えませんでした。 還暦を迎えて、今でいうと断舎利で、何冊か古書漫画を手放すことを決めたらしく、そういう中でこの『吼える百獣塔』も手放す候補になったみたいでした。他にも白土三平のデビュー作『こがらし剣士』とか、藤子の付録『バラと指輪』なんかも出たような? 有名なコレクターでした。 電話で話をさせていただいたときは、自分の一番好きな絵物語関係以外は、処分しますという話で、でもなんで『吼える百獣塔』を処分するのって伺っても、明確な答えが得られませんでした。個人的には、この『吼える百獣塔』は、絵物語のコレクターなら何があっても手放さない本のはずですが、リアルタイムのコレクターとは、いつもこういう細かいところで考えが違うところがありました。まあリアルタイムのコレクターのほうが大らかだったということですね。リアルタイムのコレクターからすると牛尾の絵物語は脇に見えるんだとおもいます。 こういう違いから、逆に、リアルタイムのコレクターさんからいい本を譲っていただいたという経験は何回もありました。 私は、このときは、『吼える百獣塔』は譲っていただけませんでしたが、水木しげるの美本の貸本漫画を何冊か譲っていただいたのを覚えています。 でも一番欲しかった『吼える百獣塔』が手に入らなかったのは、がっかりで、次はいつチャンスがくるのかと。でもそのチャンスは、すぐでしたね。1年経ってなかったんじゃないでしょうか。まんだらけの目録に『吼える百獣塔』が登場しました。初めて見る表紙画で、これはやばいね。でもこのときは、人気がなくて、「彷書月刊」のときの半額くらいだったんですが、確か注文したのは私だけだったような? 今のところ、これが最期じゃないでしょうか、『吼える百獣塔』が古書市場に出たというのは。 『吼える百獣塔』も不思議な本で、これもハードカバーの立派な作りになっています。 |

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